セントラルパークは今頃になると木々の葉が殆ど落ちて急に空が広くなり公園の道は明るさが増す。
夏の間は木の葉の天井があり直射日光は遮られていたのが、急に全てが曝け出されるようになりちょっとだけ戸惑うのだ。
この時期は、木の葉や小枝が路面に落ちているのでスケーターは要注意。
Sunrise: 7:02 Sunset: 16:28
グリニッジ・ビレッジにある「マムーン」のファラフェルはわたしが最も愛するもののひとつ。
完璧なテキスチャー、野菜とファラフェルの比率、タヒーニ、レッドソースの分量、すべてがパーフェクト。
食べると幸せになる。
一週間ぶりにランチに訪れたら店の雰囲気が違う。
いつもは行列している人々が歩道に溢れていて、それに店頭にはベンチがありそこで食べている人が居たりするのだが、ベンチが見えない。
そう、冬仕様になっていたのだ。
NYCでは寒気が店内に入るのを防ぐために店の入り口を囲むようにして簡易囲いのようなものをつけるところが多い。
その分、歩道を占拠する事になるが法的根拠などについてはどうなっているのか知らないが、一種の二重ドアになる。
新たに設置されたドアを開けて店内に入る。
「昨日からなんだ」
いつもの彼が少しだけ得意そうに言う。
設置の翌日がまるで春のように暖かい日になったのはちょっとだけアイロニー。
NYCのデパートはクリスマス用のショウウインドウの飾り付けを競う。
どこも大掛かりな仕掛けで見物客を呼び寄せ、そのうちの何割かは店内に足を踏み入れ買い物をしてもらおうというものだ。
NY市最大のデパート、メーシーズ(33丁目&ブロードウエイ)では四面のショウウインドウをクリスマスの童話的ストーリーで満たしている。
クリスマスのオーナメントのガラス玉を吹いている小人を助けるドラゴン、海の中のクリスマス準備、etc。ガラスに設置したタッチ・スイッチを押すとライオンがほえたり妖精が空を飛んだりと見物客参加型にもなっている。
朝はまだよいが、夕方になるとウインドウの前は観光客をはじめとした見物客で歩道はパックされ通常の通勤者は車道を歩かざるを得ない状態となっている。
この季節のマンハッタンはあちこちが同様の状態であり住んでいる人にとっては不便を強いられる季節であり街から遠ざかりたい気分の月でもある。
夕方セントラルパークに行ったらたくさんのサンタクローズが公園にやってきたところだった。
赤いスーツが続々と歩いてくる様子はみているだけで楽しくなる。
これは、全米各都市で行われる「
Santacon」という催し。
ルールはサンタの服装をしてサンタのように「Ho-ho-ho」と言い、そしてサンタのように飲み食いをしよう、というもの。
午前中にダウンタウンで集合していろいろなパブに寄ったりしてセントラルパーク着は16:00。当然かなり出来上がっているサンタも多数。
サンタゆかりのキャラクタもアリなので赤鼻のトナカイ、ルドルフも居る。ただし、ルドルフもだいぶアルコールが回っていると見受けて公園の道でトレードマークの赤鼻を落として「Oops」といったシーンも(写真右端)。
フィフスアベニュー&57丁目の交差点に吊り下げられている大きなスノーフレーク(雪の結晶)は、ホリデーシーズンのマンハッタンのデコレーションでも最も知名度の高いもののひとつだろう。
これは世界を子供のために明るく希望にみちたものにするためのシンボルで毎年ここに飾られるようになり21年になるという。
今年のスノーフレークは
バカラ社の提供による Baccarat Crystalでリニューアル。
57丁目をはさみ、Tiffany & Co., Louis Vuitton, Bergdorf Goodman(デパート)そして The Crown Building の4つのビルからワイヤーで吊ってある。
ライティングされたスノーフレークが夜空に浮かぶのを愛でるのが一番美しいと意図されているのだろうが、青空に浮かんだ大きな雪の結晶もスキー場にいるみたいでたのしいのだ。