2005.04.03 sun
Daylight Saving Time, and Human Retrogression
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Spring forward fall back ...
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4月最初の週末は米国では
夏時間に切り替えが行われる。時計の針を一時間進める。夕方はいきなり7時半まで明るいのだが、初日の今日はあいにくの雨で長い昼間の気分はあまりでない。
時間が調整されるのは日曜日の夜中。2AMが3AMになる。つまり今週末は47時間しか無い一年で一番短いものとなる。
この日には時計の針を新しい時間に変更するという作業が生じる。
今日(こんにち)の家庭には頼まないのに勝手に時計が内蔵されている機器が多いが、夏時間にしないでも実害の無いものは東部標準時のままで夏時間にはしない。
たとえばオーヴンの時計やステレオの時計など。タイマー機能を用いるものはネグるわけにもいかないので順次一時間進める。
腕時計2個、アラーム時計3個、カメラ2。テレビ、PC、携帯電話の時計は自動。
携帯電話は去年まで使っていたものは手動で時間をなおしていたが、今度のは自動なので便利。携帯電話は短時間間隔で常にステーションと通信をしているのだからクロックの自動調整はなされて当然だろうに今までのものにその機能が無かったのが不思議でもある。
こうして自動化が進む事に伴いヒトはどんどん自分で物事を処理しなくなり機能が退化していくのだ。
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Today's BGM =
REPLICAS by TUBEWAY ARMY
2005.04.01 fri
Party Mix
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Variety of shape and taste
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ニューヨークのスーパーマーケットで「パーティー・ミックス」と書かれたパッケージを見かける事がある。
パーティー・ミックスといってもパーティー用のリミックスの音楽ではなくて、パーティーの時に食べるミックス・スナック。
実は煎餅なのである。煎餅だけでなくてナッツが混じっている事もある。
但し人気のほどはイマイチで、たとえば人の集まる席でいくつかのボウルに入ったスナックが供されている場合、ほかにチップスがあればそちらの減り方のほうがはるかに早い。
おなじ日本ルーツの食品でもSushiには大きく水をあけられている。
しかし、Anime(アニメ)と並んでコンフリクト(摩擦)の無い日本文化の浸透という意味では平和的で良いのだ。
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Today's BGM =
LET THERE BE MUSIC by ORLEANS
2005.04.05 tue
No Camera Use Allowed
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Oops ...
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ジョージ・ワシントン・ブリッジ(GWB)のNJ側にあるサイン。「カメラの使用禁止」とある。
GWBは、ニューヨーク市とニュージャージー州を結ぶ橋で、ハドソン川を挟みNY側がマンハッタンの181丁目、NJ側がフォート・リーとなっている。
テロ防止のためにニューヨーク市では人の集まる場所、橋など生活の流れの重要なポイントなどは撮影禁止としている場所が多い。
しかし、橋からハドソン川を眺めた景色はマンハッタンのイルミネーションが美しく、多くの人(歩行者、スケーター、自転車)がカメラで撮影している。
撮影禁止を徹底させるにはサインの目立ち方がいまひとつだし、目的は、怪しい人を逮捕する為の「口実」なのかもしれないなあと思ったりしている。
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Today's BGM =
NO JACKET REQUIRED by PHIL COLLINS
2005.04.08 fri
Backdrop Scenery
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書き割り ...
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タイムズスクエア近くを歩いていた時、突然出現した風景に目を奪われた。
そこにあったのは装飾を施した煉瓦の壁だったのだ。壁自体は珍しいことはないが、奥行きの無い壁だけがマンハッタンの真ん中に建っているというのはレアな光景である。
ちょうど舞台の書き割りのようだ。
ここは少し前まで劇場だった場所だが今はすっかり取り壊されて、そこには広い空が広がっていたが、かつての入り口付近だった壁の部分だけが残されていたのだ。
デモリッションの都合でこうなったのか、この壁を再利用するための措置なのか理由は知らないが、しかし、仕事に急ぐわたしは明らかに一瞬ヴァーチャル・ワールドに紛れ込んだ錯覚にとらわれたのだった。
All is unreal ...
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Today's BGM =
TUBLAR BELLS by MIKE OLDFIELD
2005.04.09 sat
Nomadic Museum
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What's in? ...
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ハドソン川のピアー54(W13丁目近辺)にシッピング・コンテナーが積み重ねられていくと思っているうちにそれは「建造物」になった。
これは建築家 Shigeru Ban によりデザインされた "放浪美術館" で、再利用の出来る材質のみで作られている。
壁の部分はシッピング・コンテナー、屋根と柱は紙のチューブが用いられており、美術館ごと別の場所に移動することが出来るというもの。
内部で展示されているのは
Ashes and Snow
という出し物で、写真、フィルム、アート、小説の4つのエレメントを融合した自然の動物への愛をテーマにしたエキジビジョン。
インド、ビルマ、エチオピア、スリランカ、ケニア、エジプトほかで撮影された象、鯨、マナティー、鷹などの種が共存する姿が大画面で展示されている。
www.ashesandsnow.org
期間:March 6 - June 5
場所:Hudson River Park’s Pier 54 @ West 13th Street, NYC
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Today's BGM =
J.S. BACH: THE 6 UNACCOMPANIED CELLO SUITES by YO-YO MA
2005.04.10 sun
Season Indicator
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Water is back!
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金曜日からセントラルパークのウォータファウンテンに水が戻ってきた。
冬の間は凍結防止のために水を通していないのだ。
新しく造成された公園の水のみ場ではボタンを押してしばらくすると水が出ると言う「Delay System」(つまりポンプで水を都度おしあげる事で露出部分に水が停滞しない事で凍結を防止する)により一年を通して通して水が出るが、セントラルパークは古い公園なのでそういう設備はない。
よって、秋になると水が出なくなり冬が近いことを知り、水が出るようになると春の到来を実感できる。
日本では毒を入れる人がいたりするので水のみ場は無くなる傾向だという話を誰かから聞いた。米国は日本に比べればまだまだ安全な国だ。
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Today's BGM =
TRY IT BEFORE YOU BUY IT by MIKE BLOOMFIELD
2005.04.11 mon
No. 1 Vendor
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The best Vendor in the town :)
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マンハッタンのお昼事情と言うと、デリでサンドウイッチを買う、サラダバーで好みのものを盛り合わせる、持参弁当、出前の弁当、おしゃれなレストランで優雅に食事、
マックやチャイニーズなどのファストフードのテイクアウト、など各個人の好みや経済状況などにより様々なパターンがある。
上記のほかに東京では見られないのではないかと思うものにストリート・ヴェンダーがある。
マンハッタンには数多くのストリート・ヴェンダーが店を出しており、調理施設が含まれた屋台のようなものを車で牽いてきて決まった場所に設置して昼少しまえから夕方までオープンすると言うのが一般的な営業パターン。
メニューはジャイロなどの中近東風サンドウイッチが多数だが、店により味は千差万別。人気の店には食事時には長蛇の列が出来る。もちろんお得意さんも多い。
わたしのフェイバリットは
44丁目とFIFTH AVENUEの角の店。いつも頼むのが Chicken Sandwitch with onion, letturce, tomato, white sauce and red sauce という組み合わせ。ソースも何種類もあって並んでいる間に観察していると辛いものの苦手なひとはホワイトソースのみとか、BBQソースを注文する人とかいろいろ。
暖めたピタ・パンに細かく切ったチキンをグリルしたもの(おいしい味が付いている)、オニオンソテー、レタス、トマトをたっぷりといれて上からホワイトとレッドの二種類のソースをたっぷりとかけてピタをくるりと巻いてアルミニウム・フォイルで包んで出来上がり。
全てが渾然一体となった味が絶妙。ボリュームもあるので夕方まで空腹感を感じないでいられる。
週に一回はここのサンドウイッチを食べないと禁断症状が出る。
この店は調理担当と袋詰め&会計担当の2人でやっている。よく行くので、都度言わなくても先方からいつものサンドウイッチの確認がなされる「顔パス」もあったりする。
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Today's BGM =
PRETZEL LOGIC by STEELY DAN
2005.04.12 tue
Spring Light
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It is happily bright ...
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春は何からはじまるかというと、光である。
気温は一定しないが光の明るさは日々力強さを増していく。
春は新しい生命が土の下や木の幹から現われてくるパワフルな季節なのだから光線も強く明るい。
明るい光に照らされて全ては何割か美しさがブーストしてみえる。
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Today's BGM =
FROM THE CRADLE by ERIC CLAPTON
2005.04.14 thu
Spring Sunset Supreme
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Sun is going down over the reservoir ...
- Central Park at 19:06 -
Click to view the larger image.
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日没の時間がだいぶ遅くなったので夕方セントラルパークを走るランナーは黄金色の夕日を浴びることになる。
おなじ行動パターンでも季節により環境が変わるのは当然のことではあるものの、真っ暗な中を走る冬季と金色の光の中を駆け抜けるのではランナーズ・ハイ(またはスケーターズ・ハイ)も違ったものになる。
わたしの場合、サンセットの時間帯は刻々と変化する空と周囲の色を鑑賞するのでスケートするスピードは暗い時より大分ゆっくりとしたペースになる。
速く滑るのも快感だが、美しい色彩に身をゆだねるのもまた至福の時なのだ。
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Today's BGM =
INNERVISIONS by STEVIE WONDER
2005.04.15 fri
Orchid Show
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Not much pollen ...
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Rockefeller Centerで開催中の「オーキッド・ショウ」を見物。
ランは野生の種類をかけあわせて作られたものが多い。
個人的には人工的につくられた技巧的な植物には興味が無いのだが、映画 『
アダプテーション』 を観てから、こういったマーケットの存在に関心があったのだ。
まず種類の多いのに驚かされる。どれもが複雑な形をしている。色は全てがトロピカルに派手なわけではなくてやさしい色調を保った(様に見える)ものも少なくない。
売られているのは花をつけた鉢ばかりではなく葉っぱだけのもので花が咲いた時の写真のカードがついたものもある。これは育てる楽しみを買うのだろう。
もっとすごいのが
根だけという商品。
これは、育てる楽しさを超越している気がする。おそらくマニア向けだろう。
こういった一般的なショウには出てこなくてもマニアのマーケットにはとんでもない価格の花もありそうで、その種をめぐってブラックマーケットで争奪戦が繰り広げられそうだ。どんな世界も「その道のヒト」はいるのだろうなあと妄想して楽しんだ。
蘭のショウではそんな妄想をしている人もいるのだった。
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Today's BGM =
SECRET LIFE OF PLANTS by STEVIE WONDER
2005.04.16 sat
SAKURA
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Sakura has just started blooming in NYC ...
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東京より北に位置するニューヨーク市ではこの週末から桜が咲き始めた。
4月30日と5月1日に
ブルックリン・ボタニカルガーデンで
Sakura Matsuri
が開催されることからも、あと2週間くらいでピークを迎えるのだろうと思われる。
ハドソン川沿いの Bike Path (
Hudson River Park) 30丁目台から40丁目台では数年前に植えられた桜並木の細い木々が眩しい春の光を浴びながら毎年のルーティンを開始していた。
咲き始めの今日は、気の早い木がそろそろと花をつけているという状態。セントラル・パークでは満開の桜の大木が散見されたが、こういった若い花の方が好み。
エンパイヤステートビルディングを遠背景にした桜は日本の桜とは微妙に違ってみえる。桜ではなくてSAKURA。
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Today's BGM =
SECRET LIFE OF PLANTS by STEVIE WONDER
2005.04.17 sun
Board Walk
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Sea, Sun and Nice Breeze ...
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ブライトンビーチはダウンタウンマンハッタンから14マイル(22.4km)。
天気の良い日に午後からスケートで行くのに程よい距離。今年はじめてのビーチスケートは絶好の天気に恵まれた。
風の強い日が最近あったのか、ボードウォークにはところどころ砂がたまっていたのでスケートを脱いで散歩。
ベンチに座ってひなが海を眺めるのも良さそう。でも、じっとしていられないわたしには向かない過ごしかたなので妄想だけ。実行はそのうち。
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Today's BGM =
SMILE by BRIAN WILSON
2005.04.18 sat
Cherry Blossom Arch
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木漏れ日も桜色 ...
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満開の桜も悪くない。これはワールド・フィナンシャル・センターとハドソン川の間にある小さな公園で円形の芝生エリアを囲むようにして小道がありその小道の両脇に桜が植えられていて並木となっている。桜の花からの木漏れ日の下、木製のベンチで涼むのはかなり幸せな気分。
葉桜の季節には座りたくないベンチだけれど。
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Today's BGM =
SECRET LIFE OF PLANTS by STEVIE WONDER
2005.04.21 sat
10,839kmの秩序
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Arrived at Narita Airport
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14時間かけて10,839kmを空中移動、成田空港に到着した。
JFKでチェックインした荷物は、本人はぼんやりと寝ていた間にちゃんと人から人に引き継がれて成田のバゲージクレームのベルトに乗って登場するのだから世の中の秩序はまだそれなりに保たれている。
東京はどんよりとした空に覆われたグレイの街だった。
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Work of packing never attracts me...
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出発の前の晩にいやいや終わらせたパッキング。
たいした手間ではないのに、そして、今までに何回したか分からない作業でそれなりに場数を踏んでいるのに、でも一向に気楽に手がける事が出来ないのは余程この仕事と相性が悪いという事なのだろう。
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Today's BGM =
J.S. BACK: THE 6 UNACCOMPANIED CELLO SUITES by YO-YO MA
2005.04.30 sat
ASAKUSA
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Finally...
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何年もの間、切望していた浅草訪問がようやく実現した。車で近くを通ったことは何回かあって巨大な提灯がぶる下がったゲートが目を惹いていたのだった。
提灯には「雷門」とある。浅草と記載してあるのだと思い込んでいたのだから記憶なんていい加減なものだ。
ゲートの奥はつきあたりにある寺まで長い道があり両脇をお土産店がぎっしりと軒を連ねている。遠近法になっているのかは不明だったが効果的な演出である。
名物だという揚げ饅頭を買ってたべる。猫舌には不向き。
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Very busy ...
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浅草に行く前に朝イチで築地のフィッシュマーケットに行った。地下鉄「大江戸線」の築地市場(つきじしじょう)下車。
写真は小さな店が並ぶ場所だが、実際にはほんとうにせりが行われる市場にも入ることが出来る。
実際のせりは早朝に行われるので終わっていたが、超小型のトラクターが走り回っていたり、大きな魚をノコギリ・マシーンで解体していたりと雰囲気は満点。
近くにはフレッシュな海産物を用いたレストランが沢山あり、生ものを食べられないわたしは寄らなかったが、どこも大勢の客で繁盛していた。
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Today's BGM =
J.S. BACK: THE 6 UNACCOMPANIED CELLO SUITES by YO-YO MA
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