2005.02.01 tue
炭水化物の反撃
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「パンを食べよう」という広告
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アトキンス・ダイエットだとか地中海式ダイエットだとか炭水化物を摂取しない食事で体重コントロールをする方法が脚光を浴びており、代表的な炭水化物食品であるパンを食べる人が減っているらしい。
パン業界は、そういった傾向に大打撃をうけているとのこと。そこで「パンを食べよう、パンが無ければサンドウイッチを作れないでしょ」、と売り上げ減の巻き返しを図る大キャンペーンに出た。
タイムズスクエアのロイター・ビルディング脇の大きな電光掲示板(というのか、いまや青色LEDのおかげでどこも天然色大画像が表示されている)においしそうなパンやベーグルの写真とパンを食べようと言うテキストがディスプレイされている。
こういった広告を見たからってすぐに人々は「そうだ、パンを食べよう」とは思わないだろうから、広告の効果は分からないが、しかしどのパンも美味しそうだった事はたしか。
仕事場のカフェテリアでもバーガーを注文するときに「チーズバーガー、パン無しで」という人が時々居て、どうしてだろうと不思議だったが、それはロウ・カーブ・ダイエット(Low Carb Diet :
低炭水化物食事)を実施している人なのだろう。わたしは超ハイ・カーブ・ダイエットで小麦粉製品がないと生きていけないと思うので、パン業界から表彰して欲しいくらいだ。
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Today's BGM =
OUR KIND OF SOUL by DARYL HALL & JOHN OATES
2005.02.02 wed
Groundhog Day
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光は春... ハドソン川に氷が浮いても...
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今日は、
グラウンドホッグデイ。
グラウンドホッグが自分の影を見なかったら春はすぐそこ、影を見たら冬はあと6週間続く。
さて、もっとも有名なフィラデルフィアのグラウンドホッグのステートメントは・・・
It's time for me to prognosticate.
As I study the sun
It's all about fun.
But I'm sorry to say
I see my shadow today.
When my shadow I see,
Six more weeks of winter there will be!
ということで、あと6週間は冬との事。
NYのグランドホッグ、チャックは、影を見なかったので、春はすぐそこ。
どっちのグラウンドホッグを信じるかと言うことだけれど、わたしは自分の地元のグラウンドホッグをサポート。
冬眠中で眠いところを毎年起こされるフィル(フィラデルフィアのグラウンドホッグ)もチャックも大変。
報酬はとうもろこしじゃあわない。
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夜は大統領によるState of the Union Address (一般教書演説)。スピーチの原稿は非常に良くできていたが真実ではないと言うことが問題。
フィルもチャックも政治的春の到来の予想については口をつぐんでいる。
FRBによる利上げ25bp(0.25%)。これでFFが2.25%、公定歩合が3.25%となった。
2000年にもグラウンドホッグデイに利上げがあり、その時は0.25%引き上げてFFが5.75%となった。
モグラと経済に関係があるのかどうかは分からない。
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Today's BGM =
MUDDY WATER SPECIAL by PAUL RODGERS
2005.02.04 fri
Wear Red Day
会社に着いたら、オフィスの眺めがいつもと微妙に違う。フットボールの服を着た社員の姿を目にした他に、いつもより赤が目立つ。
フットボールの服は、この週末のスーパーボウルへの気合が入った人々だが、赤は何かと言うと、2月4日は「
National Wear Red Day」ということで、赤い服を身に纏った女性が非常に多かったのだ。
Wear Red Day は、2月が American Heart Month (心臓病を深刻な問題として捉え1963年に議会により承認された)であることを認識するために設置されたという。
この日は特に女性の心臓病にフォーカス。女性は赤を着用して心臓病への関心を高めると言う趣旨。
このキャンペーンに協力するために職場や地域社会ではさまざまな催し物をすることが奨励されている。
例えば、Macy's(デパート)では、当日、赤を着ている顧客は買物料金の15%オフが適用されるという事。
オフィスで赤が目立ったのは、昼休みに近くのモールにてショッピングをするときの衣装、という認識の人も居たようだ。
それはそれで良いだろう、キャンペーン全体を盛り上げる役にはたっているのだから。
尚、米国では心臓病が女性の死因の第一位だという。
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Today's BGM =
HUMAN TOUCH by BRUCE SPRINGSTEEN
2005.02.06 sun
The Gates (2)
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Ready... Set ...
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クリストによる環境アートの「
The Gates」は、明日からゲートのインストール作業のフェーズになる。
ゲートのポールとなる部分はきちんと積み重ねて公園のあちこちにおいてありスタンバイ状態。一週間かけて7,500個のゲートを設置し、2月12日が完成日。
それにしてもポールもサフラン色とは思わなかった。
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Today's BGM =
LIVE OR LET DIE by PAUL MCCARTNEY
2005.02.08 tue
The Gates (3)
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Ready... Set ...
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クリストによる環境アートの「
The Gates」、昨日の月曜日からゲートのインストール作業が開始された。
7人がワン・チームとなりゲートを組み立てていく。
平らな状態で縦のポールと横のバーの組み立てが済んだら両側のポールを持ちゲートを立ち上げ、ベースに固定する。
何しろ大きいものだから倒れたりしたら大変な事になるので大きなボルトでしっかりとセットする。
その上でベースにカバーをつけて出来上がり。
ゲートはベースに固定してあり、ベースは重いキャストアイアンを公園に置いてあるだけ(幅があるので浮き上がったりすることはなくゲートは倒れない)なので、公園にはひとつの穴もあけない。
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最後に横のバーに巻きつけてあるファブリックを垂らす。それは土曜日間近のPhase3。
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クリストは大規模なWrappingとかそういうので有名なアーティストだけれど、今度はセントラルパークか、と思っていた程度だったのだけれど、現物を目の前にすると、押し寄せる感動に驚いた。
きちんと設計し日程も手配、賛同する多くの人々(600人の作業担当者には賃金と食事が提供される)によりちゃくちゃくと進められるプロジェクトが目の前で進んでいくのをリアルタイムでヴィジュアル的に体験していくのは言葉では説明しきれないものがある。
NYCに住んでいる人でまだ観ていない人は是非、このプロセスを体験すべきだと思う。
このプロジェクトのウィットネスとなれる幸運をみすみす逃す手はない。
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Today's BGM =
ONE DAY DEEP. by PRAFUL
2005.02.12 sat
The Gates are Open : The Gates (4)
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The golden river flown in the Park.
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セントラルパーク内23マイルの路に設置された7,500のゲートがオープンした。
ゲートから下がる7フィート(約2メートル)のファブリックは予めインストールされたゲートのホリゾンタル・バーに巻きつけてあり、まず最初はブルームバーグNYC市長がリリース。
解き放たれたサフラン色のドレープが風になびく。作業はひとつふとつ手で引っ張っていくので全7,500のゲートの「オープン」は人海戦術となる。
わたしが公園に行った夕方はあいにくの曇天で、サフラン色の影の下を歩くことはできなかったが、それでも、程よい風がふきだしたのでゴールデン・ドレープがうねりながら作る川の下をスケートすることが出来た。
構想から26年というゴールデン・リバーが時空を超えてNYCに立体化した瞬間だ。
ちょうどアーティストのカップル(Christo and Jeanne-Claude)も」公園に居て、作者と作品を同時に体験できる幸運にも恵まれた。
クリストによる環境アート
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The Gates, Central Park, New York City, 1979-2005"
2/12/2005 から16日間、セントラルパークにて展示。入場無料。
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Today's BGM =
RETURN TO FOREVER by CHICK COREA
2005.02.13 sun
Sunshine and Breeze : The Gates (5)
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Experience a golden ceiling creating warm shadows..
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今日のNYCは良く晴れて、更に、程よい風もありクリストの "The Gates" 作品鑑賞には最適のコンディションとなった。そして、昨日のニュースなどでこのイベントを知った人々も押し寄せセントラルパークは大変な人出となった。
The Gates の作者クリストは、作品は公園の中で経験するものであり、上から見下ろしたり公園の外から観る事は意図していない事を強調している。
今日、友人宅から
俯瞰したセントラルパークのパノラマ・ビューに点在するサフラン色のゲートの数々は明らかに素敵だった。
しかし、確かに、ゴールデン・シーリングの暖かいシャドウを経験するという目的からは遠い。やはりゲートとおなじレベルで風に動くドレープのウエーブのそばが特等席。うねるドレープを通して降り注ぐやわらかい光に包まれると幸福感に満たされる。
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Skaters, Runners and Cyclists,
as usual.
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これは、観るアートではなくて、体験するアートなのだ。
綿密な計画に基づいのみ実現が可能な、大規模な環境エンジニアリング・スカルプチュアのイベントは大成功と見受ける。
公園には、いつもどおり、ランナー、スケーター、サイクリストも居る。普通の生活と共存もほぼ可能。
クリストによる環境アート
"
The Gates, Central Park, New York City, 1979-2005"
2/12/2005 から16日間、セントラルパークにて展示。入場無料。
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Today's BGM =
RETURN TO FOREVER by CHICK COREA
2005.02.14 mon
Sweet Inspiration
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It might be melting ...
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ヴァレンタインズ・デーのプレゼントに貰ったのが、このレンチ。
ツール好きのわたしに「スケートのメインテナンスの時に良いかと思って」とのメッセージ付きで。
でも、実用には適さない。スケートにはこの手のレンチは不要だし、そもそも、この工具、実はチョコレート製なのである。
甘いツールのプレゼントというスィート・インスピレーションだったという訳。
Happy Valentine's Day !
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Today's BGM =
SWEET INSPIRATION by THE SWEET INSPIRATIONS
2005.02.26 sat
新聞との付き合い方 (On a Sunny Couch)
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comfy, anyway ...
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週末の午前中は、日のさす窓辺のカウチでコーヒーを飲みながらのんびり新聞を読むのが好きだ。
足元に犬でもいたら申し分ない。
しかし、現実は犬はいないし新聞は何日分も溜まっているのでのんびりどころではない。早く読まねばと忙しい思いをする。
新聞は定期購読をしなくなって久しいが、たまに買ったりフリーペーパーを貰ったりする。
これらが油断をするとすぐにたまり部屋の中の美観を損なう。だからといって読む前のものを棄てるのも気が引ける。
更に、読み終わったからといって全てを棄てるとは限らないという事情がある、
新聞紙はスケートのメインテナンスをする時に下に敷いたり、雪道を歩いてきてどろどろに靴底が汚れた時に脱いだ靴の下に敷いたりと読み終わった後の第二の人生もあるので在庫調整をせねばならないので、新聞との付き合い方はなかなか大変なのである。
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Today's BGM =
VIVALDI CONCERTOS by JOHN WILLIAMS
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