また雪である。
テレビのローカル・ニュースでは交差点のジャイアント・パドル(巨大水溜り)に落ちないように、などといっている。
マンハッタンは街の排水状態があまり良くなくて大雨や雪のあとは水が溢れる場所が少なくないのだ。いつも決まった場所が水浸しになるので、そこを回避して目的地へのラウティング。
春の雪は少し積もってもすぐに融けて道をぐじゃぐじゃにする。
でも、ふんわりと残る雪もある。人が踏まない場所に降った雪。
すっかり白いマシュマロウで包まれたような自転車、まるでやわらかい材量で出来ているみたい。
このまんま動いたたら面白いのに。やわらかい郵便ポスト、やわらかいパーキングメーターもみかけた。
雪はもう飽きたと思っていたけれど、実際に街に出てみると雪の都度ちがう印象をうけるのは空の色が同じことは無いからなのだろう。
ニュー・ヨーク市には撮影禁止の場所が意外と多い。例えば橋。ジョージワシントン・ブリッジの上には「撮影禁止」とサインが出ている。大型の建物、特にランドマーク的なものにも同様の表示が見受けられる。
これらは2001年秋以降に始まった措置。テロリストが撮影して次の攻撃目標の研究資料とするのを防ぐためなのだそうだ。
本当に撮影しようとしたらいかようにもすり抜けられる程度の規制だが、とにかくサインが掲げられているのだ。
今回NYサブウエイの中も撮影禁止にするという案が
MTA(Metropolitan Transportation Authority)により昨年の11月にあげられた。テロリストが地下鉄やバスを破壊対象としているという情報があったからだという。
このプロポーザル・ルール、まずは公共意見受付期間(Public comment period)が設けられた。その期間は2005年の1月10日迄だったのだが、それから2ヶ月近く経過しているがMTAからは今のところ何のコメントも無い。
現在、トンネルの中とコントロール・ルームの中は撮影禁止だが、それ以外の撮影に関する規制は無い。
昔のカメラは明らかに撮影しますと道具を構える必要があったけれど最近の撮影ディバイスは電話機のメッセージを調べているのか写真撮影しているのかすら分からない形態なのだから、電車内や駅構内での撮影禁止は意味ないように思うのだ。
国際化が進んでも文化による差は強く残ることが多い。
文字の書き方ひとつをとっても、英語は以前から現在に至るまで横書きだが、日本語については、現在はwebsiteをはじめ横書きのケースが多いが、はかつては縦書きオンリーだった。
縦横の差というのは文字の書き方だけではなく他の場所にも見られる。
例えば石鹸の束ね方。これは日本式が横、米国式が縦。
日本方式の石鹸は買ってきたらまずひとつずつばらさないとキャビネットにしまう際に非常に場所をとる。
しかし、米国式の束ね方だとそのままキャビネットにコンパクトに格納できる。
しかし、ここでいう「キャビネット」は米国に於いてバスルームについている鏡の裏側に設置されるキャビネットである。
もしかすると、日本のキャビネットはサイズが異なり、横広な包装となっている日本の石鹸も都合よくフィットするのかもしれない。