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2003.08.02 sat

Swing Music Power (fascination)


セントラル・パークに行ったらバンドシェルでオーケストラが準備をしていてちょうど演奏を開始するところだった。観客サイドは最前列に携帯用の椅子を持参の人が数人並び、あとの人や犬は地面に座っている。

どんな音楽なのかと楽しみに待っていたら始まったのはスゥイング。『Pennsylvania 6-5000』をはじめとするスゥイング・ジャズの名曲が次々と演奏され、観客もわたしもすっかり最高の気分。 何曲か続けて演奏したあと指揮の人が曲の紹介をする。この曲を知っている人は居ますか、との観客への問いかけに挙手したのは、ほんの数人。他の人にとっては知らない曲、それでも皆とても楽しめるのはスゥイングの魅力というか魔力なのかもしれない。その場所に居た人々の顔にはとっても良い笑顔があったし、いつもは無愛想なスケート・フレンドのひとりまでがにっこりしていたのだから。

www.centralparknyc.org

♯  Today's BGM = IN THE DIGITAL MOOD by THE GLENN MILLER ORCHESTRA

(s=0100-0845; hi: 84 F / 29 ℃ , lo: 73 F / 23 ℃ Hum= 90% P=1018 hPa Wind=4 mph / 6 km/h 霞〜靄 )

 

2003.08.03 sun

雑草


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ねこじゃらし (Setaria virides)
雑草とは人間が自分達の嗜好で抜き捨てる草と決めたので無価値とされている植物であり植物学的根拠は無いと思われる。だから場所によってその扱いは異なる事もある。

はびこる前に取らなければ、と実家の庭では夏になると草むしりが大変だ。カタバミなどははやいうちに抜かないと、花のおわった後にできるキュウリのような形をした種がはじけると繁殖に除去がおいつかなくなる。 かつて祖母が泊まりに来ていた頃は草むしりは祖母の日課だった。きれいに雑草を取り芝生だけになった庭を満足そうに眺めていた。 ところが、ぺんぺん草だけは残してある。祖母の好きな花なのだ。 「ぺんぺん草の生える家」というと一般的にはうらぶれた印象だけれど、彼女にとっては雑草では無いので大切に扱われたという訳なのだ。我が家に生えたぺんぺん草はターミネイトされずに済んだのである。

「ねこじゃらし」、場所によっては雑草と区分されるのではないかと思うが、少なくともNYCでは違う。わたしの自宅アパートの中庭にある噴水の周りのちいさな花壇に今植えられているのは猫じゃらしだし、最近つくられた公園にも猫じゃらしが植えられていて風にその穂を揺らしている。

「ねこじゃらし」は、「エノコログサ」の俗称で、犬ころ草がなまったもの。形が子犬の尻尾に似ていることから付いた名称だそうだ。すると、猫は犬の尻尾にじゃれるということになるが試した人が居たら結果を聞きたい。 尚、英語では、Foxtail grass (キツネの尻尾草)と言い、同じ発想により名前がつけられている。

♯  Today's BGM = AHUNDREDDAYSOFF by UNDERWORLD

(s=0100 - 0845; hi: 84 F / 29 ℃ , lo: 75 F / 24 ℃ Hum= 90% P=1017 hPa Wind= 4.6 mph / 7.4 km/h 曇り時々晴時々雨 )

 

2003.08.05 tue

ビデオテープの整理


増殖力の強いもののひとつがビデオテープ。時々おもいたって整理をする。今回はラックひとつ分処分という目標を設定した。残すテープは以下の二つの条件の両方或いはどちらかに当てはまるもの。
  1. いつも手元に置き繰り返し観たくなる大好きな映画。
  2. マイナーな作品でレンタルには無いか、今はあってもいつ無くなるかわからないもの。
つまり、ちょっと良さそう、とか、そのうち観るかも、といった程度の動機は保存するだけの条件に該当しないという事。有名作品は観たくなったらレンタルすれば良い。また、画質が悪いものも結局観ることは無いので破棄とする。 このルールで整理をしているが、3日で12本しか捨てられていない。捗らない理由はつい中身を見てしまうから。映画をみてしまい時間をとられるという事もあるが、もともと好みなので保存していた作品なのだから観れば「これ良いなあ」となり捨てられなくなってしまう。よって、ビデオテープの整理を行うときは次のような作業の鉄則を設定し厳守する事が肝要なのだ。
テープをちょっと観てみよう、という考えを持たない事。
尚、週末から開始して本日までに整理されたテープは、次のとおり。
Rolling Stones Live @ MSG 2003/ The Untouchable / Snake Eyes/ Independence Day/ Batman Returns/ Proof of Life/ Sliver/ Bug's Life/ Sliding Door/ American Psycho/ Where the Heart Is/ Forces of Nature.

♯  Today's BGM = AHUNDREDDAYSOFF by UNDERWORLD

(s=0100 - 0745; hi: 80 F / 27 ℃ , lo: 72 F / 22 ℃ Hum= 90% P=1011 hPa Wind= 7.3 mph / 11.7 km/h  曇り時々晴時々雨  )

 

2003.08.06 wed

「Centennial of Flight」


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1903 Wright Flyer、1917 Fokker "Red Baron"、
1969 Apollo Module(Saturn V Rocket)、1990 Space Shuttle

1903年にライト兄弟が人類としてはじめ動力飛行に成功してから今年で100年、航空100年を記念する「Centennial of Flight」が Rockefeller Center で開催されている。

会場は、テーマにより3つに分かれている。まずは歴史的な航空機が集められた Aerospace Heritage Pavilion 。人類がはじめて動力により飛行に成功したライト兄弟の Wright Flyer の実際に飛ぶことの出来るフルスケール・モデルは、そのサイズの大きさに驚かされた。そして、作りは、小学校のときにバルサや竹で作った飛行機みたいな簡単なもので、ここから航空史が始まったのかと思うと感慨深い。おなじパビリオンには、第一次世界大戦の時のドイツの戦闘機「レッドバロン」(機首のペイントが可愛い)、第二次世界大戦の時の米空軍機マスタングなどの精巧な模型が展示されている。当時の飛行機はプロペラが木製で木目が美しい。

屋外のプラザでは75フィート(22.86m)の マーキュリー・ロケットが目を引く。1961年アメリカ初の友人宇宙飛行となったロケットのレプリカ。そして、サターンVのアポロ・モジュールのレプリカ。 Neil Armstrong 他のアストロノーツが乗って地球に帰って来たモジュールだが、そのサイズは驚くほど小さい。他に、ハリアー・ジェット、F16 も展示。F16は、時々マンハッタンの上空を飛んでいるのでなじみがあるが、間近にみると意外に小型だ。

Aerospace Technology Pavilion では、スペースシャトルのコックピット及び外壁の模型が置かれいる。断熱タイルには全て番号がふってある。ほかに、ニューヨーク・東京を約一時間で飛行する次世代航空機 X-43 の模型も展示。

100年前、人類は空を見上げて自由に飛び回る鳥になりたいと思った。そして、その思いを果たしたのみならず、人類史上最初の動力飛行からわずか66年後には鳥のテリトリーを超越して月まで行くようになったのだから進歩は驚くべき速さだ。空と宇宙、そして時間をも超えて夢は膨らむ。

♯  Today's BGM = CHICK COREA by RETURN TO FOREVER

(s=2430 - 0745; hi: 80 F / 27 ℃ , lo: 70 F / 21 ℃ Hum= 90% P=1011 hPa Winds = 4.3 mph / 6.9 km/h  曇り時々晴時々雨 )

 

2003.08.07 thu

紐育蛍事情


セントラルパークで蛍狩り。頼りなげに浮遊する青白い光が素敵だ。今年は例年より蛍が少ないと思った。巷では911以降に減ったのだ、ビルディング倒壊で様々なケミカルが飛散した結果だなどという説がささやかれているが真意のほどは定かでない。

ニューヨークでも郊外に住む人々は家にいながらにして蛍を眺めることができる。庭に居るのだから窓から蛍狩りだ。郊外にすむ同僚たちは、ちょっと自慢そうに蛍の話をする。
生活空間に蛍がいるというのは羨ましい。もっとも東京では一回も蛍を見たことが無いのだから、自宅から10分の距離に蛍の居る公園がある現在のわたしの環境だって恵まれたほうなのだろう。

♯  Today's BGM = THE PEARL by HAROLD BUDD/ BRIAN ENO

(s=2430 - 0745; hi: 79 F / 26 ℃ , lo: 70 F / 21 ℃ Hum= 95% P=1012 hPa Winds = 4.0 mph / 6.5 km/h  曇り時々雨 )

 

2003.08.10 sun

雨の新記録


今日もどんよりした空、たまに薄日がさすけれどにわか雨も、といった天候。 8月1日から今日までの間に降った雨は 5-1/2インチ(約12.25cm)。これはこの時期の当地における降雨量としての気象観測史上での新記録なのだそうだ。 なにしろ8月になって雨の降らなかった日というのは一日も無いのだから記録樹立も頷(うなず)ける。 毎日空をながめてはがっかりしているわたしとしては、こんな新記録は嬉しくないのだけれど、少なくとも水不足の心配だけは無い年となっている。

♯  Today's BGM = AHUNDREDDAYSOFF by UNDERWORLD

(s=2450 - 0900; hi: 81 F / 27 ℃ , lo: 72 F / 22 ℃ Hum= 95% P=1015 hPa Wind= 4.9 mph / 8.0 km/h 曇時々晴時々雨 )

 

2003.08.11 mon

月曜日が眠い理由


月曜日はいつも死ぬほど眠い。それというのも日曜日の夜は寝付くのがおそくなるというのが常だから。

週末で夜更かしの癖がつくからかというと、そうでもない。 週末の夜は普段より少しは遅くまで起きているがそれでもせいぜい1時くらいでそれより遅いことは無い。朝も遅くても9時には起きる。つまり週日より一時間程度のずれ。 ところが日曜日の夜はというと2時や3時になっても目がさえていて眠くならないのだ。いつもは枕に頭をつけたら5秒後には寝ているのに昨晩も最後に時計を見たのはベッドに入って2時間も経った2:30。 これは、夜更かしの癖というのではなくて、週末が終わって欲しくないという深層心理が働き、寝てしまえば次に起きたときは月曜日の朝だが、起きている限りは日曜日の夜、つまり週末をエキステンドしたいという思いが睡眠機能をサスペンドするというようなメカニズムによるものではなかろうか。 いずれにせよ、遅くまで起きているので月曜日は超睡眠不足でスタート、眠いのだ。

♯  Today's BGM = MY ROMANCE by CARLY SIMON

(s=0230 - 0750; hi: 81 F / 27 ℃ , lo: 73 F / 23 ℃ Hum= 95% P=1015 hPa  Winds = 5.8 mph / 9.3 km/h 曇時々晴時々雨   )

 

2003.08.15 fri

Blackout of 2003


8月14日、久しぶりにからりと晴れた木曜日の4:11PM。業後の予定に備えて仕事を片付け定時離社に向けて最後の追い込みという段階の人も多かったのではないだろうか。そのときオフィスのライトが一瞬ぼんやりと暗くなったと思ったら一秒後には完全に消えた。PCも消え、作業途中でSAVEしていない人の悲鳴が上がる。窓の外を見ると前のビルも真っ暗。信号機も点いていない。これが後にBlackout of 2003、米国史上最大・最悪の大停電の始まりだった。

最初は自分の居るグリッドだけの停電と思ったらNJもコネチカットもと広範囲で、その地域性からどうやらナイアガラ・モホーク送電網に障害が発生したとすぐに分ったが、その原因はテロリズムなのではなかろうかと戦慄が走る。なにしろ情報が無い。しかしテロにしてはその後なにも起こらない。時間差攻撃かもしれないがとりあえずは攻撃を受けることは無さそうと緊張がとける。

電力供給復旧の見込みもないので離社。街には信号はついていないが車も人もパニックは無く。交差点でも人も車もそれなりに譲り合って交通は成立している。ところによっては一般市民らしい人の俄か交通整理も立っている。20:00、日没の後は路上やアパートの屋上で停電パーティーが開かれたり、キャンドルナイトを楽しんだり、星を見たり、秩序は乱されること無く電気の無い夜が過ごされた。ニューヨーク市の住民はこれしきの事では動じないのだ。 何しろ、死者、負傷者も居ない、火事も無い。生命の危機も無い。ただ電力供給が途絶えただけなのだから、復旧を辛抱強く且つ明るく待つだけ。

Be patient. This is New York. Do what you got to do. *smile*

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New York Times
Front Page

翌、金曜日になると朝からぼちぼち電力供給が復活する場所が出てきた。連銀オペレーションもNY証券取引所も通常どおり。これは、米国の金融システムの強さを見せるためにも絶対に止められないというところだろう。わたしの勤務先は銀行なので連銀と取引所があいている限りは営業をせざるをえない。マンハッタンのオフィスは電力供給がまだ確実ではないのでNJ州にあるバックアップ・センターでオペレーション。マンハッタンでは唯一の公共交通機関となったMTAバスが無料で24時間運転を行った。地下鉄が全面運休となった為との事。バス・ドライバーは本来オフの予定の人も駆り出してのフル操業。「運転してくれてありがとう」「気をつけてね」乗客もドライバーもフレンドリー。

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今回の原因は、中西部のどこかの発電所で電圧低下が起きた事からシステムがシャットダウンされたのが発端となり21の発電所の安全装置が連鎖的に作動して送電を停止、米国内8州とカナダの一部に停電をもたらしたという事らしいが、どこの発電所がトリガーとなったのかは不明だという。原因が突き止められていないというのにそれでもホワイトハウスは「テロではない」と断言する。911の二周年に向けて新たなテロの可能性が高いという時期もあり、ここは否定して国民を安心させなければならないという事だろう。

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金曜日の夜になりようやく電話が繋がり東京の親に無事を伝える。親によると昔の東京では停電は結構頻繁にあったのだという。しかし、当時は停電で止まるのは電力だけで例えばガスや水は出るし電話もOKだったらしい。今は全てが電力に依存したディストリビューションとなっているので電力供給が止まると都市のインフラストラクチャーはストップしてしまうのだ。自家発電設備を持たない企業は業務が完璧に停止し、個人は一気に過去にタイムスリップしたような生活となってしまう。

今回の大停電は回復が早かったところでも6時間、遅いところでは30時間程度の電力供給がストップし、約6000万人が影響を受け米国のエネルギー史上最大最悪の出来事となった。天気が良かったことは幸いだったといえる。これが大雨だったら公共交通機関が止まり帰宅の足を奪われたコミューターが図書館の階段や駅で夜明かしすることも出来なかったし、屋上や路上でのバーベキューパーティーで気晴らしすることもなかっただろうから。

♯  Today's BGM = AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH by DIANA ROSS & THE SUPREMES

(s=2430 - 0745; hi: 85 F / 29 ℃ , lo: 75 F / 24 ℃ Hum= 80% P=1010 hPa Winds = 6.4 mph / 10.4 km/h  晴れ後くもり )

 

2003.08.16 sat

ニューヨークの蝉


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"The Promnade" of Central Park

朝9時半頃のセントラルパークでは木々の上の方から一斉に何か音がしていた。ベアリングが欠けたままで回転している車軸といった感じの騒がしい音だ。

一瞬なんの騒音かと思ったがやがてそれは蝉の発する音によく似ていると気付いた。ニューヨーク市にも蝉がいるとは思わなかった。音は朝のうちのみで10:30頃にはぱたりと静かになってしまうのだが、果たして蝉なのか別の虫なのか。

わたしにとって蝉の声は夏の午後の暑苦しさとリンクしているので、爽やかな朝の公園とはイメージが合わないのだ。

♯  Today's BGM = ANOTHER PASSENGER by CARLY SIMON

(s=2430 - 0745; hi: 85 F / 29 ℃ , lo: 75 F / 24 ℃ Hum= 80% P=1010 hPa Winds = 6.4 mph / 10.4 km/h  晴れ後くもり )

 

2003.08.18 mon

通常運営への道


米国史上最大の規模の停電、Blackout of 2003 から4日、最初の月曜日がやってきた。

金曜日や週末に出社しなかった社員たちは、まずはそれぞれの停電対処ストーリー、どうやって帰宅したかの冒険ストーリーなどを報告しあうの余念が無い。 わたしの自宅付近は自家発電のビルディングや家屋があり比較的明るかったがイーストサイドは企業が少ないレジデンシャル・エリアなのでほんとうに真っ暗になったとの事。蝋燭を手に夜の散歩に行って面白かったとか、駅で電車を9時間待ったけれど冷房完備だしジュースやフルーツも貰えたとか、4人で帰ったら途中まで迎えに来てくれた人がいたのは良かったけれど車がフェラーリだったので狭かったとか、エトセトラ。

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一般会社のなかには、金曜日はさっさと休みとしてしまい三連休を享受した人も多かったようだが、銀行はそうは行かない。金曜はニュージャージー州にあるバックアップセンターでオペレーション、週末もITのスタッフは出社してマンハッタン・オフィスの回線などの復旧に対応していた。今回のリカバリは過去のコンティンジェンシー・オペレーションとは空気が違う。過去の災害の時は、リカバリに力を尽くし出来るだけ早くメドをたててといったスタンスで、多少の不備が生じてしまうのは仕方無いといった雰囲気だったが今回は違う。過去2回の歴史的災害の経験を生かし「有事にも通常と変わらぬサービスを提供できること」が基準となるシステム構築が当地の金融機関のスタンスとなったのだ。

災害が起きる都度に回復せねばならない機器、システム、通信網の数が増えている事もあり、本日は完全通常営業にはいたらなかった。 復旧しなかったインフラストラクチャーはいくつかあったが、中には事務所のあるセクションは天井のライトが消えて暗くて困るといったものも。これは、複数の蛍光灯を制御するバルスターなるものが、送電が復活した際に焼けてしまったのが原因とのこと。わたしの勤務先オフィスだけで31個ものバルスターが焼けたとのことで、これは普段はあまり消耗するものではないのでビルディングにもストックが無く、ライトが復活するには3〜4日かかる見込みという。これは、卓上ランプを買ってきて対応としていたが、いろいろな事が起きるものだ。

教訓: 停電の時は、全ての電気製品のスイッチをオフにすること。

♯  Today's BGM = ALL 'N ALL by EARTH, WIND & FIRE

( s=2330 - 0745; hi: 77 F / 25 ℃ , lo: 64 F / 18 ℃ Hum= 60% P=1018 hPa Winds = 6.9 mph / 11.0 km/h  晴れ時々曇り  )

 

2003.08.22 fri

Amazon Card


クレジットカードはできる限り少ない枚数を持つように心がけている。何でもモノが増えるのは管理が面倒だからなのだが、時として申し込めば最初の買物に30ドルのクレジットなどというマーケティングにまんまと乗せられてしまうこともある。例えば今回のアマゾン・ドット・コムのVISAカード。

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最近の Amazon.com は簡易包装を採用。

30ドルあげます、Pre Approval の知らせは何回も来ていたのだけれど、興味はなくて都度棄てていた。 ところが、たまたま欲しいCDが何枚かあったとので、それなら申し込んでも良いかと気が変わって申し込んだのが7月の初めの出来事。WEBでアプライしたら即使えるという触れ込みだったのに、あろう事か「今は申し込みの承認をできません。確認しなければならない事柄があるので後日連絡します」といったような画面に変わった。そういう事なら別にカード要らないしCDも買わない、と放置していたら、一週間ほどして郵便が届いた。
「カードを申し込んでくれて有難う。本人確認のために直近のガスか電気の請求書を送ってください。」 といった内容。それまでして欲しいカードではないので無視。それから更に二週間後、こんどは 「最近、クレジットカードの申請が拒否されたという通知を受け取ったと思いますが、それは間違いですので無視してください。実はカードの申請はアプルーブされていますので7-10日でカードが届くはずです。」という手紙。 そして暫くしたらカードが届いたのだ。

なんだか管理があまりよく無さそうな感じだけれど、とりあえず折角だからアマゾンでCDを数枚購入、チェックアウトで確認したらちゃんと30ドル引いてあった。カード発行までの経緯を考えると今後このカードを愛用する可能性は低そうである。

♯  Today's BGM = ONE QUITET NIGHT by PAT METHENY

(s=2340 - 0745; hi: 90 F / 32 ℃ , lo: 76 F / 29 ℃ Hum= 55% P=1010 hPa Winds = 6.2 mph / 10.0 km/h  もや:Haze )

 

2003.08.23 sat

On a Clear Day You Can See Forever:亀との散歩


快晴。真っ青な空にところどころ白い雲が浮かぶ。 天気の表現でいうと Sunny ではなくて Clear となる。湿度は42%で今迄が異様に高湿度だったのでこれでもさっぱり感じる。

「晴れた日は永遠が見える」(On a Clear Day You Can See Forever)というスタンダード曲があるが、まさにそんなお天気。こんな日は遠くを見られる場所にいかなくてはと思いマンハッタン南端のバッテリー・パークに行き大西洋を眺めてきた。

バッテリー・パークは1800年代に砲台(バッテリー)が設置されたクリントン砦が築かれていることからその名前がついた公園。当時の砦跡が残されており、観光スポット的要素が強い公園だけれど自由の女神、エリス・アイランドも見えて眺めが良いので散歩がてらやってくる住民も少なくなさそう。 観光客、食べ物の売店、ストリート・パフォーマー、それに「ローレックスの時計どう?」なんていう怪しい物売りなどで混雑。海辺では釣りをする人も。ハドソン川はきれいではないので釣った魚を食べることは出来ないので釣れたらすぐ離すのだろう。

帰りにグリニッチ・ビレッジの公園に寄ったら、大きな亀が散歩していた。甲羅の直径が50センチ以上もある陸亀でわしわしと歩きながら芝生を食べている。甲羅はもちろん手や足を触っても我関せずと散歩を続行。一緒に横をあるいてみるのはちょっと楽しい。飼い主は少し離れたところでベイビー亀2匹と遊んでいた。のどかな日。

♯  Today's BGM = EVERYTHING MUST GO by STEELY DAN

(s=0230 - 0730; hi: 81 F / 27 ℃ , lo: 67 F / 19 ℃ Hum= 42% P=1012 hPa Winds = 6 mph / 10.0 km/h  晴れ )

 

2003.08.25 mon

仔犬の好奇心


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A Curious Puppy

両手の掌に乗るようなパピーが道に座っていた。つやつやと光る毛が美しい。

撮影しようと思いデジカメを出したところ、おもむろに立ち上がり歩いてきた。何かよい物だと思ったのだろう。何事にも好奇心まんまん。

この後、更に近寄りわたしの手をぺろぺろと舐める。わたしの手もデジカメもおいしいものでは無さそうと分ったら今度はわたしの脚によじ登ってきた。軽くて柔らかくって、そのまま時が止まればよいのにという幸福感に浸れたのだった。

♯  Today's BGM = UNFORGETTABLE WITH LOVE by NATALIE COLE

(s=2340 - 0745; hi: 81 F / 27 ℃ , lo: 66 F / 19 ℃ Hum= 55% P=1013 hPa Winds = 7 mph / 11.0 km/h  晴れ )

 

2003.08.27 wed

Red Planet :火星最接近


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Close Encounter
08/26/03 around 23:00

火星が地球に大接近、今日はその最接近の日。地球同様に太陽の周りを公転する惑星でも火星の軌道は楕円なので地球との距離は一定ではなく、特に今回の大接近は59,619年ぶりの距離という。

近いといっても、直径 6,794 km の天体を55,760,220kmの距離から観るのだから、肉眼では光の点にすぎないが、しかし、いつもの火星とは見え方が違う。ここ2ヶ月くらいは、薄い雲がかかった空で他の星がみえないような夜でもひとつだけ赤くギラギラと光る点として見える。

EST(米国東部標準時)で8月27日05:51、火星と地球が最接近、以降は離れていく。04:00頃、ほぼ真南の空に赤く輝く星をを自宅の窓からみることが出来た。次回、ふたつの惑星がこんなに近づくのは2287年とのことなので、しばしのお別れだ。

♯  Today's BGM = IBERIA (ALBENIZ)by ALICIA DE LARROCHA

(s=2340 - 0745; hi: 85 F / 29 ℃ , lo: 72 F / 22 ℃ Hum= 65% P=1010 hPa Winds = 5.5 mph / 9.0 km/h  曇のち晴)

 

2003.08.28 thu

しのびよる秋


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密かに秋がやってきていた

ハドソンリバーパークの一角はススキのような植物が植えられていて、穂が大分ひらいてきた。そこだけ密かに秋になっているみたい。

実は、秋はあちこちにしのびこんでいる。気温はまだ暑いのに日差しは夏とは違い、同じ時間外にいても夏ほど日焼けしない。夕方、暮れるのが早くなり、自分の影法師の長さにびっくりする。

普段だったら秋の訪れは歓迎なのだが、今年はちょっと違う。夏が物足りなくて秋の出番は待っていて欲しかったという気分なのだ。 今年の夏はとても短かった。当地では「夏」はメモリアル・デーからレイバー・デー(どちらも祭日で5月の最後の月曜日と9月の最初の月曜日)という事になっているが前半は雨ばかり。8月になりようやく晴れの日が続くようになったと思ったら大停電が起きて何かと忙(せわ)しないことに巻き込まれた。 停電から完全に通常運営に戻ったら8月は終り。さらにレイバー・デー・ウィークエンドは雨が続きそうで、雨で始まり雨で終わるという今年の夏は気象的にも記録的なウエットだったそうだ。だから、夏らしい日は10日くらいしか無くて、これでは秋が待ち遠しいわけが無いのだ。

♯  Today's BGM = DO IT FOR LOVE by DARYL HALL & JOHN OATES

(s=2340 - 0745; hi: 82 F / 28 ℃ , lo: 68 F / 20 ℃ Hum= 45% P=1018 hPa Winds = 3.5 mph / 6 km/h  晴)

 

2003.08.31 sun

消防士のランチタイム


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Bon appetit !

からりと晴れた8月最後の日、ハドソンリバーパークのダウンタウン・エリアを昼ごろ通ったらちょうど消防士たちがランチ中だった。停車中のファイアーエンジン(消防車)に並んで腰掛けているところは電線にとまる小鳥みたいで可愛かったので許可を得て撮影。

♯  Today's BGM = DO IT FOR LOVE by DARYL HALL & JOHN OATES

(s=2430 - 0745; hi: 73.4 F / 23.0 ℃ , lo: 60.8 F / 16.0 ℃ Hum= 45% P=1025 hPa Winds = 5.9 mph / 9.6 km/h 晴)


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