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2003.07.01 tue

もやい


moyai 0701 at 18h05m
07/01/03 at 18:05
右脇にある赤いものは、舫柱。船を接岸停泊するときに舫綱(ロープ)をかける。

錨、船の胴体には岸壁との間に巨大スポンジ、そして舫綱の三点セットで船は陸とつながる。

舫柱はどのように陸とつながっているのだろうか。地面より下の部分がどうなっているのか興味がある。船と波の力で引っ張られても抜けないようにしっかりと固定されなくてはならない。かなり深いルートがありそうで目に見えない部分が重要というのは好感が持てるのだ。

♯  Today's BGM = FAR EAST by RICK STONE QUARTET

(s=0200 - 0745; hi: 82 F / 28 ℃ , lo: 70 F / 21 ℃ Hum= 40% P=1016 hPa Wind= 3.5 mph / 5.6 km/h 晴 )

 

2003.07.02 wed

神戸牛的人生


同僚4〜5人で食事をしている時、ひとりが日本に行ったときの思い出話をはじめ、神戸牛のステークがとても印象的で、今までの人生で食べた最もおいしいディッシュ3つに数える事ができると目を細めた。そしてそれは人生観に関する話題に展開したのだった。
「神戸の牛たちって朝からビールの日々なんだよね。」
「そうだってねー。それにマッサージも。」
「いいなー。毎日、朝からビール♪」
「だよねー。」
「そんな生活したい。」
「でも最後に食われちゃうんだよ。」
「うーん、でも、バッド・デイは人生でたった一日だけでしょ?」
なるほど。確かに我々の日々はバッド・デイに満ちている。神戸牛のライフ・スタイルも一部の人には魅力的なのだろう。それもひとつの生き方。 わたしのライフ・スタイルとはちょっとちがうけれど。

♯  Today's BGM = WE GET REQUESTS by OSCAR PETERSON TRIO

(s=2415 - 0745; hi: 84 F / 29 ℃ , lo: 70 F / 21 ℃ Hum= 55% P=1015 hPa Wind= 7 mph / 11 km/h 晴のち曇 )

 

2003.07.04 fri

独立宣言から227年 − July the Fourth


summer sky pic
中央付近の黒いものはヘリコプター

July the Fourth、米国の独立記念日である。1776年7月4日に独立宣言が行われてから227年を数える。 Liberty(自由)は米国独立の基本的精神であり現在も変ることは無い。 その自由が他者の不自由のうえに成立っているとするなら批判されてしかるべきでありまた正されるべきものだ。真の自由とは相手の自由を認めて初めて成立するのだから。

独立記念日、愛国的な行事に参加するというよりは、のんびりと夏の休日を楽しむというのが一般的。ティピカルな過ごし方は、昼間は公園や庭でバーベキューやピクニック、夜は花火といったところだろう。ここ2年ほど冴えない天気が続いた独立記念日だが今年は良く晴れた。やはり独立記念日はこういう天気が似合う。 この日から、9月のレイバーデイのホリデーまでが夏という感覚なのだ。

夜のイーストリバーでの花火の様子をテレビで観る。大人はうっとりと空に広がる光のショウを観ているが、その胸に抱かれている赤ん坊は親にしがみついて泣いている。うるさいし煙いし、赤ん坊にとっては災難だったことだろう。

♯  Today's BGM = LOVE UNLIMITED by BARRY WHITE (1944 - 2003)

(s=2450 - 0815; hi: 92 F / 33 ℃ , lo: 64 F / 18 ℃ Hum= 60% P=1010 hPa Wind= 5.4 mph / 8.7 km/h 晴 )

 

2003.07.05 sat

Good Times, Bad Times (この10年間で一番うれしかった事)


今の時期のセントラルパークは木々の緑が深くなり公園の外のビルディングがあまり見えなくなるので都会の真中に居るのを忘れそうな環境だ。緑のトンネルの様なループ(公園周回路)をはしると甘い香りに包まれる。植物に詳しくないので名前はわからないが、植えられている街路樹が花盛りなもよう。風が吹くと花粉が舞う。降ってくるところも体に付着するところも目に見える。体は花粉で粉っぽくなり、しばらくするとそれが汗でべったりしてくる。

去年までのわたしだったら、こんな時期に屋外アクティビティーをするなんてあり得なかった。1993年に花粉症が発症、以降、極めて重症な花粉症患者としてほぼ一年を通して抗ヒスタミン剤を手放せない生活を送っていたのだ。それが、去年の夏ごろから急激に状態が改善し、いまでは薬も全く飲まないし、花粉まみれの公園で何時間過ごそうと平気になった。花粉症の時に通った医者のひとりには「死ななければ治りませんよ」と言われたが、死ぬのを待たずしていつのまにか治る事だってあるのだ。

この十年の間の出来事でもっとも嬉しいのが花粉症が消滅したこと。もっとも、この十年の間の出来事でもっとも悲しかったのは花粉症になった事なので、元通りになっただけであり収支決算ではネットでゼロなのだけれど、10年近くひどい体験をしたあとの喜びはひとしお。人を喜ばすのには、まず、絶望させるのが先決。 良い時と悪い時、幸福に繋がるには順番があるという事だ。
花粉症が改善した事について心当たりとしては免疫力の向上がある。早寝を心がけ睡眠時間を確保、ストレスをためない、適度な運動(それも太陽光線のもとで)、といった生活を続けた事により免疫力が上がり、花粉症に打ち勝ったのではないかと。花粉症対策として意図したものでは無いし、またこの推測が正しいかどうかも勿論わからない。

♯  Today's BGM = LED ZEPPELIN by LED ZEPPELIN

(s=0100 - 0900; hi: 94 F / 34.4 ℃ , lo: 72 F / 22 ℃ Hum= 65% P=1010 hPa Wind= 8.5 mph / 13.7 km/h 晴 )

 

2003.07.08 tue

おしゃれな靴


今朝、同僚(女性)がよろよろと出社してきて開口一番、
「足が痛いーっ」
つま先がどんどん細くなって先端が尖がっている流行の靴を履いてきたのだが、痛くて仕方ないという。足元をみれば、足の甲から足首あたりまで真っ赤になっていて見るからに痛そう。
「こういうお洒落っぽい靴はやっぱりダメなのかしら」
などと言いながら靴を脱いだ彼女が再び言った。
「あーっ、原因がわかった」
痛かった理由というのが靴を買ったときに靴の内側にはめこんであった透明プラスティックの型ごと履いてきてしまっていたというもの。ほらー、とプラスティックを取り出し披露してから改めて靴を履きなおしにっこり。
「やわらか〜い」
いくら買いたての靴をはじめて履くとはいっても、硬いプラスティックの枠をつけたまま履いて来る人は初めてみた。お洒落も大変だ。

♯  Today's BGM = CAN'T GET ENOUGH by BARRY WHITE

(s=2340 - 0740; hi: 86 F / 30 ℃ , lo: 75 F / 24 ℃ Hum= 65% P=1010 hPa Wind= 5.8 mph / 9.3 km/h 晴 )

 

2003.07.09 wed

水の器、Hydrangea


hydrangea pic
「西洋アジサイ」は“花”が多い

紫陽花、日本では梅雨時から夏にかけて咲く花で雨が良く似合う。 ニューヨーク地方でたまに見かけると、花の部分が多くて混みあっている感じの「西洋アジサイ」。 こちらは、雨ではなくて強烈な日光が似合う。

紫陽花は英語では、Hydrangea(ハイドレンジャ)。ギリシア語で「水の器」という意味だそうだ。ブルーからパープルのグラデーションという紫陽花の色調は水の器に相応しい。 hydr- (または hydro)は、「水」を意味するプリフィックス。一方、Hydra となると、ギリシア神話に出てくる9つの頭を持つ蛇。頭を切ってもまた生えて来ることから根絶しにくいものという意味もある。ハーキュリーに殺されたこの怪蛇が水棲だったのかは分らないが、海蛇のことも Hydraというので、やはり水との関係はありそうだ。

♯  Today's BGM = HYDRA by TOTO

(s=2340 - 0740; hi: 83 F / 28 ℃ , lo: 68 F / 20 ℃ Hum= 80% P=1012 hPa Wind= 6 mph / 10 km/h 曇り時々雨 )

 

2003.07.10 thu

OREO を探す人たち


「フォークロージャーとなったプロパティーのリストを送ってください」

最近、こういった内容の手紙がオフィスに届くことがある。差出人は個人。 フォークロージャー(foreclosure)とは不動産債権回収つまり抵当流れとなった不動産のこと。 土地や建物を担保とした貸出金(例えば住宅ローン)を借りた人が返済不能に陥り、貸し出しを行っている銀行が担保を差し押さえて法的手段により担保を処分する事になる。 差し押さえた担保は処分するまでは不動産の形で所有することになり、銀行の帳簿上の仕訳では「その他の不動産」(Other Real Estate Owned: OREO)にブッキングされる。 この「OREO」を探し求める個人が増えてきているというのだ。

OREOを探す人々は何が目的なのかというと、フォクロージャーとなった物件の処分は一般的市場価格より安価な事が多いので、そういったお得な不動産を購入し、場合によっては建造物に手を加えるなどして付加価値をつけて高く売却して利益をあげようというのだ。 一般個人が銀行に直接こういった案件についての問合せを送るようになった経緯(いきさつ)はというと、フォクロージャーを利用した投資方法を紹介したコマーシャルやノウハウを教えるというビジネスが台頭している事に繋がる。 テレビのインフォマーシャル(一見ふつうの番組風に作ったコマーシャル)でも、リストの入手方法から売却の手引きまで教えますと言うプログラムの広告が盛んに繰り返されているそうだから、ビジネス・クリエーションへの旺盛な想像力には驚いてしまう。

♯  Today's BGM = CAN'T GET ENOUGH by BARRY WHITE

(s=2410 - 0745; hi: 69.0 F / 20.6 ℃ , lo: 66.0 F / 18.9 ℃ Hum=90% P=1015 hPa Wind= 16.1 mph / 25.9 km/h  曇ときどき雨 )

 

2003.07.12 sat

Sax Solo


musician pic
almost always, almost all day

ヘッドフォンで好きな音楽をMP3プレーヤーで聴くのも良いけれど、セントラルパークのバンドシェルだったら、サックスのライブ・ミュージックをBGMにする手もある。静かなサックスのソロの旋律に身を委ねるのはとても心地よい。

屋外で運動するときはヘッドフォンで音楽を聴きながらというのが多いのだけれど、夏はヘッドフォンをすると暑いこともあるので、最近はサウンドは現地調達がマイブームなのだ。音楽の生演奏のほかに、鳥の声、風の音、波の音なども好き。

♯  Today's BGM = GETS/ GILBERTO by STAN GETS and JOAO GILBERTO

(s=2340 - 0740; hi: 83 F / 28 ℃ , lo: 72 F / 22 ℃ Hum= 70% P=1012 hPa Wind= 6 mph / 10 km/h 晴 )

 

2003.07.14 mon

Plastic recycling is back !


一年前に一時的に中止されていたプラスティックのリサイクルが再開されたとNY市から手紙が届いた。 2002年7月に一旦中止したのはリサイクルに要する費用を節減するためと言うビジネスパーソンであるブルームバーグ市長らしい理由。 その時から、プラスティックのリサイクルは一時中止であり財政状態を見ながら将来は再開と宣言していたもの。今回、リサイクリング・プログラムでプラスティックが復活したのは市の財政状態が良くなったからという訳ではなくて、リサイクルをするの為に要する費用のコストダウンに成功したからとのこと。

NY市のリサイクル対象アイテムは以下の通り

紙類
メタル&プラスティック

リサイクル対象外のもの リサイクルするに当たっては、容器類は蓋を外すようにとの、細かい指定がある。捨てるときは透明のバッグに入れてリサイクル・ビンにまとめる。重要なのは、リサイクル対象外のものをリサイクル対象のものに混ぜない事で、混ぜると、分別のためのコストがかさむ原因になるのだそうだ。成程。

♯  Today's BGM = COLOUR OF YOUR DREAMS by CAROLE KING

(s=0300 - 0745; hi: 76 F / 24 ℃, lo: 68 F / 20 ℃ Hum= 75% P=1022 hPa Wind= 3.7 mph / 5.9 km/h 曇 )

 

2003.07.15 tue

Summer Flower (Power Flower)


flower pic
yellow flower and blue sky

青空に元気いっぱいに育つ植物を見るのが好きだ。生命の力を感じられるところが理由。

暑いのが嫌いなので夏は四季の中で嫌いな区分となる。でも、豊かな自然が育つには夏は重要な季節だから、夏の存在自体には肯定的なのである。他の季節にはこういった光景は眺められないし。

♯  Today's BGM = THE SECRET LIFE OF PLANTS by STEVIE WONDER

(s=0300 - 0745; hi: 81 F / 27 ℃ , lo: 65 F / 18 ℃ Hum= 60% P=1019 hPa Wind= 5.2 mph / 8.3 km/h 曇のち晴 )

 

2003.07.18 fri

Moon and Mars


火星が地球に6万年ぶりという大接近中だ。 今朝 04:00頃、自宅の窓から観た火星は、月と並んでも遜色のない程の光量でギラギラと鋭く輝いていた。冷たい光を放つ月と熱く赤い星の対比が実に魅力的だった。

火星の普段の明るさは1.7等星とさほど明るい恒星ではない。しかし、今日あたりは-2等、最大接近の8月27日には-3.0等となるというのだからすごい。おまけに色が赤と他の星と異なるのだから夜空の中でひときわ眼をひく存在なのも頷ける。

因みに他の天体の明るさは、金星が-3.9等(最大光輝の時 -4.7等)、シリウスが -1.46等、太陽は -26.7等、満月が-12.7等。

火星と地球は2年2ヶ月に一回接近している。これは、夫々の星の公転周期が地球365日・火星687日となっているので起きる現象である。ところが、実は、火星と地球の公転は太陽を中心とした同心円ではなくて、火星の軌道が楕円であることから、近い接近の時と遠い接近の時があり、2003年は大接近となるという次第。この時期の地球に居るというのは幸運なことだ。

♯  Today's BGM = GUSTAV HOLST: THE PLANETS by LONDON PHIL.

(s=2400 - 0745; hi: 77 F / 25 ℃ , lo: 68 F / 20 ℃ Hum= 75% P=1014 hPa Wind= 7 mph / 11 km/h 晴のち曇ときどき雨 )

 

2003.07.19 sat

Happy 150th Birthday, Central Park


Bethesda Terrace pic
♪ Happy B'day Dear Central Park ♪
11:00 at the Bethesda Terrace

今日はセントラルパークの150回目の誕生日ということで大掛かりな行事が行われていてちょっと混雑。朝06:00のバイク・レースから始まり、ミニ・マラソン、10:30 からは NY市警のバンド演奏に続いてバースデー・ケーキのカット、そしてテナー歌手(Marcelo Alvarez と Salvatore Licitra)による Happy Birthdy の歌。更に、アーチェリー、ドッグ・パレード、人形劇、20:00に Great Lawnで開催されるナイト・オペラ野外コンサートまで、様々なイベントが公園内のいろいろな場所で開催された。 天気に恵まれて盛況。公園内には臨時施設も設置され訪れる人々の便宜が計られていた。

セントラルパークは米国内でつくられた最初の本格的公園。以降、住民の憩いの場所として現在にいたっている。この公園が無かったとしたらNYCはさぞや魅力の無い街になっていたことだろう。

www.centralpark.org

♯  Today's BGM = BODY AND SOUL by THE MANHATTAN TRANSFER

(s=0300 - 0745; hi: 81 F / 27 ℃ , lo: 65 F / 18 ℃ Hum= 60% P=1019 hPa Wind= 5.2 mph / 8.3 km/h 曇のち晴 )

 

2003.07.20 sun

Neil Armstrong and Edmond Hilary


「人類の偉大な一歩」が月に記されたのは今から34年前、1969年7月20日の事だった。

今年の5月、日本で宇宙展に行った時みたアポロ11号の乗務員が着ていた宇宙服はキャンバスの様な布で出来ていて胴体部分と腕の取り付けなどはざくざくとミシンの縫い目があるという代物で、これでよく月まで行ってこられたと驚いた事を友人に話した。 すると彼女はヒラリー卿が1953年にエベレスト(チョモランマ)に登頂したときの衣類が展示されているのを見たことがあるが、それは驚くほど簡単なもので靴も普段の物のようだったのが印象に残っていると語った。

昔の人はそういった装備で偉業をなしとげた訳だけれど、今の時代の我々から見たら貧弱な装備でも、当時としては時代の最先端を行く物だったに違いなく、何もわざと粗末にして困難度合いを高め根性を示していたわけでは無い。すると、今、我々が「ハイテック」なんて言っていることも、しばらくすると粗末なガラクタになるということだ。

当時は創意工夫を重ねた最高の技術でも年月の経過により過去に押し流されていく。そして、最先端が過去に流れていくスピードは時代がすすむにつれて加速度がついていく。かつて時代の最先端だった「現物」を見るのは、ちょっとした脳内タイムスリップが経験できて実に面白い。2003年にタイムスリップする日が楽しみだ。

♯  Today's BGM = APOLLO by BRIAN ENO

(s=2400 - 0845; hi: 84 F / 29 ℃ , lo: 67 F / 19 ℃ Hum= 75% P=1015 hPa Winds 5.3 mph / 8.5 km/h  晴 )

 

2003.07.23 wed

音の方向


telephone pic
オフィスの電話が新しくなり呼び出し音も少し違うサウンドに変わった。 丸みのあるソフトな音でけたたましさが感じられなく気に入っている。

隣の席の同僚が自分のところにかかってきた電話を気付かなかったという。 彼女は自分の電話の呼出音が鳴っているのに、わたしの電話だと思っていたのだそうだ。 今度の音はソフトなので近くの音源とは思わなかったらしい。でも、彼女の席とわたしの席は隣とはいえある程度はなれている。

音のする方向が分らない人が居るらしいという事を最近知った。例えばエレベーター・ホールでエレベーターを待っている。いくつかあるエレベーターのうちの一つが到着して到着音がする。わたしは、その音が前後左右のどの方向で発せられたか分るし、また、音源の距離もある程度は見当がつく。 でも、音の方向が分らない人は、音がしたことは認識できてもそれがどこから聞こえてくるのか判断できず、きょろきょろしてしまう。どこかで周囲を見回しているひとは何かの音の方向を探しているのかもしれない。

わたしは音の方向はわかるけれど、他の人に分ってわたしにはわからない方向アンテナもあるのだろう。他の人はどんなアンテナで世の中を把握しているのだろう。他人になり代わる事が出来ないので自分以外の人の感覚を知ることは出来ないのはちょっと残念。

♯  Today's BGM = RUN LOLA RUN by ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK

(s=0130 - 0750; hi: 79 F / 26 ℃ , lo: 70 F / 21 ℃ Hum= 90% P=1010 hPa Winds = 5.2 mph / 8.3 km/h 雨 )

 

2003.07.25 fri

色の掟


pic
物を出しっぱなしにするのは好きではないのだけれど、毎日のように使う物は利便性から都度格納することはしない。洗面所の場合、ハミガキ、コンタクトレンズ・ケース、コンタクトレンズ液、サンブロック、デンタルフロス、歯ブラシが常時カウンターに並べられている。 それらは必要に応じてそこにあるのであって色彩については選択・導入の理由にはなっていない。ところが、置いてあるもの全てについて使われている色に共通点があることに気付いた。どういう訳か緑あるいはターコイズ・グリーン系の色ばかりなのだ。

洗面所の逆側にあるシャワーのところにはシャワー・ジェル(ポンプ式シャワー用石鹸)とシャンプーが置いてあるが、これもターコイズ・グリーンのボトルだ。

バスルーム関連商品はターコイズ・グリーンにすべしという色の掟でもあるのだろうか。 世の中には他の色の製品もあるのかもしれないが、そうだとすると、カラフルな選択肢のなかから、我が家にあるこれだけの種類のものが偶然に緑一色になったという事になる。それは偶然過ぎる気がするのだ。

♯  Today's BGM = GREEN ONIONS by BOOKER T. AND THE MG'S

(s=2330 - 0740; hi: 88 F / 31 ℃ , lo: 68 F / 20 ℃ Hum= 60% P=1021 hPa Winds = 3.5 mph / 5.6 km/h 晴)

 

2003.07.26 sat

Gold Teeth


ジョニー・デップの新作『 Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl 』を火曜日に観た時、わたしの予感は的中した。 役作りに凝るデップのことだから、海賊となれば美しいままの彼の姿であるわけがないとは思っていたが、 唇からこぼれる数本の金歯には閉口したという事である。海賊は金歯がありそうな気がしたので自ら率先してつけたのだというが、実にアノイイング(anoying)であった。

6月にJ.レノのトークショウにゲスト出演したデップはまだ金歯をつけていて、クランクアップから6ヶ月も経っているというのに未だに取り外していない理由についてジェイ・レノに訪ねられ、 「外せる人(デンティスト)から遠く離れてしまった」こと、そして「それに口の中だし(自分じゃ見えない)」といったコメントをしていた。

それは同感。 自分自身の顔というのはあまり見る機会が無いからどうでも良いと思うのと同じだ。 持ち物、例えば時計とか手帳とかは比較的頻繁に視界に入るので自分の好みと異なるものは景色が悪いのでイヤだけれど自分の顔は朝コンタクトを入れるときにぼんやりと見えるくらいで後は見ない。 でも、デップが金歯を外さないでいるのは、それなりにクールだと思っているからなのだろうけれど。

道を歩いていて、ショウウインドウなどのガラス面に映った己が姿を眺める人というのがいる。 まっすぐ歩いていても姿が映りやすいウインドウがあると必ず横を向いて自分を眺め、ショウウインドウが終わると、また正面を向く、の繰り返し。 最初はショウウインドウの中身ディスプレイに興味深いものがあるのかと思っていたが、中の見えない只の黒いガラス張りのところでも顔をそちらに向けるところを見ると、やはり自分の姿を見ているのだろう。 それだけ身だしなみに気を配るのはナルシズムなのか、それとも自分の視界に入らないGold Teethや自分自身の眺めを確認しないと気がすまない心配性なのか訪ねてみたい。
Who are these children
Who scheme and run wild
Who speak with their wings
And the way that they smile
What are the secrets
They trace in the sky
And why do you tremble
Each time they ride by

Throw out your gold teeth
And see how they roll
The answer they reveal
Life is unreal

Who are these strangers
Who pass through the door
Who cover your action
And go you one more
If you're feeling lucky
You best not refuse
It's your game the rules
Are your own win or lose

♯  Today's BGM = KATY LIED (Your Gold Teeth II ) by STEELY DAN

(s=2330 - 0740; hi: 86 F / 30 ℃ , lo: 71 F / 22 ℃ Hum= 55% P=1022 hPa  Winds = 6.1 mph / 9.8 km/h 晴)

 

2003.07.28 mon

Virtual Reality  〜 Life is Unreal


pic
still opaque

コンピューターやインターネットはすっかり社会の一部になっていて、エレベーターの中や電車の中でも電子メディア用語を耳にするのは珍しいことではなくなった。

少し前までは、インターネットなんてヲタクの世界と思われていたのに今やごく普通の人が名刺がわりに自分のウェッブサイトを持っていたりすらする。

デジタルの世界とアナログの世界の境界線がなくなってきている。 わたし自身はどちらに属しているのか分らなくなるときがある。自分の掌にもうかたほうの指をつきたててみる。まだ貫通する事は無いが、もうじき、すーっと指が掌を通ってしまうような気がする。 だんだん自分がヴァーチャルな存在になっていくのではないかと思えて、しょっちゅう確かめるのだ。

♯  Today's BGM = A MELODY AT NIGHT, WITH YOU by KEITH JARRETT

(s=2340 - 0730; hi: 83 F / 28 ℃ , lo: 72 F / 22 ℃ Hum= 55% P=1010 hPa Winds = 6.9 mph / 11.1 km/h 晴 )

 

2003.07.29 tue

ACと殺虫剤


ようやく涼しい日になった。これなら今夜はエアコン無しで過ごせそう。 我が家は南向きで前には何の遮断物も無く大きな窓からもレンガの壁からも太陽の熱をたっぷり吸収してしまい、それを保持するというピザ釜のような作りなのだ。 夏になるとAC無しで済む日は数えるほどしかない。 おなじマンハッタンでも北向きの家ならAC無しという日が多いというのに、我が家とは随分と電気代にも差が生じる訳で不経済且つアンチ・エコロジーでもある。

そういう訳で摂氏20度以下になりそうという予報に、AC無しで済みそうと思ったのだが、それはぬか喜びだった。

朝のテレビニュースで、「ウエスト・ナイル・ヴァイラスを運ぶ蚊の駆除で今日のスプレーは以下のとおり」と画面に出たのは、ブルックリンとスタッテンアイランド。 時間は06:00と21:00の2回だそうだ。ブルックリンの散布は我が家への影響は無いが、スタッテン・アイランドの場合、飛行機により散布だと霧状になった薬剤が南の風にのってマンハッタンまで到達、我が家の窓からもしのび込む可能性が少なくないのだ。 わたしは、殺虫剤にアレルギーがあるので、遠くから漂ってきた薄まった成分ですらも結構な反応をしてしまうので、夜は結局窓を閉めてACという防御対策を施すことになったのだ。

自然派なのに人工的環境に身を委ねざるを得ない、世の中はなかなか思い通りに行かないものだ。

♯  Today's BGM = REUNION by GARY BURTON

( s=2350 - 0745; hi: 81 F / 27 ℃ , lo: 66 F / 19 ℃ Hum= 65% P=1014 hPa  Winds = 6.4 mph / 10.4 km/h 晴  )

 

2003.07.30 wed

Rusty - Dog of the Month


pic
Rusty likes to walk around all by himself.

テリア系の雑種、ラスティーは片手で簡単に抱くことのできる小型の犬。 名前の由来は勿論その毛の色で、この色の犬につけられることが多い。 日本では「錆色」なんていう名前の犬は一般的でないけれど、クロとかシロという名前はあるので発想としては似たようなものだ。

ドッグランで他の犬達とはじゃれずにひとりで散策を楽しむ。 愛らしい仕草で周囲の人類の人気の的となっているが周囲の犬類のチャームとは違うようで邪魔されないで平和なときを過ごしているように見受ける。

He sure is a Dog of the Month.

♯  Today's BGM = SECRET STORY by PAT METHENY

(s=2345 - 0745; hi: 81 F / 27 ℃ , lo: 67 F / 19 ℃ Hum= 65% P=1022 hPa  Winds = 4.7 mph / 7.6 km/h 晴  )


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