イースター・ウィークエンドは三泊三日のピッツバーグ（ペンシルバニア州）小旅行。当地出身の友人の家でのイースター・ディナーに招かれたもの。

金曜日はピッツバーグの街を散策。ピッツバーグはそんなに大きな街ではないのだが、ブルーアリーが3つもある。そのうちの一つペンシルバニア・ブルーイング・カンパニー（という名前のビア・ホール）を訪れた。

正統のドイツのビールを醸造するために1986年にトム・パストリアスによって設立されたもので、マイクロ・ブルーアリーのパイオニア。 4つの古典的な成分である、大麦麦芽(小麦)、ホップ、水、およびイーストだけを用いる純粋なドイツ・ビール製法である"Reinheitsgebot"を守って、すべてのビールが作られていることで知られている。

つまみの食べ物もドイツ風。ソーセージやチーズの漏り合せの他にポテト・パンケーキ（Rösti）もあり迷わずこれを注文。 レザーの半ズボンをはいたアコーディオン主体のバンド演奏もドイツ・ババリア風。

マイクロ・ブルーアリーによくある様に、ここでも店の奥に設置されている醸造システムをディスプレイのように見せている。金色のパイプが美しい幾何学模様のよう。

ピッツバーグは映画「フラッシュダンス」の印象が強くて、寂れた鉄鋼の街なのだと漠然と思っていたのだけれど、現実はモダンな高層ビルの建つ新市街、魚やチーズ、パンなどのマーケットが並ぶダウンタウン、という典型的な普通の中都会だった。 行ったことの無い土地の訪問は常に面白い。

高層ビルのなかで特に目をひいたのがピッツバーグで6番目に高いビルディング、One PPG Place。
高さは194 m（635 ft）、40階建て。1984年完成。総ガラスで、天辺が水晶のような形になっている印象的なデザイン。

天気の良い春の土曜日、午後のセントラルパークにのどかな音色。辿っていくと音源はダルシマーだった。

ダルシマー（Hammered dulcimer）は中世に出来た楽器で木製台形の胴に張られた何十本もの弦をハンマーと呼ばれる木のスティックではじき演奏する。チターから派生してピアノに至る途中の楽器であろう。

奏者は服装も中世で雰囲気満点。