2005.09.02 fri
Roater at Sunset
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19:13:Watching the sun going down
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サンセットが時間帯として良い。
夕方、ハドソン川に太陽が沈んでいくのを眺めるのが好きだ。
特に金曜日の夕方、それも三連休の前だと幸福感もひとしお。
ハドソン川にはクルーザーやヨットが停泊していることが多く、最近はハイテック満載がデフォールトだけれど、なかにはヘリコプターを搭載というものも。
鯨の尻尾みたいなテール・ローター(ブレード)が夕日に映える。
すっかり日が短くなり、こんな光景になるのが19時少し過ぎ。21時近くまで明るかったのがつい最近のことだったのに。
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Today's BGM =
CLASSIKHAN by CHAKA KHAN
2005.09.11 sun
Four Years
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Peace on Earth
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あれから4年。
今年もメモリアル・ライティング。周囲のビルディングの風景が変わって来ていて年月の経過を感じる。でも忘れることはない。
明日の地球はすこしだけでも今日より平和になりますように。
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Today's BGM =
THE PEARL by HAROLD BUDD/ BRIAN ENO
2005.09.21 wed
Last Moon Set This Summer
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NYC September 21st, 2005 at 08:26
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起きて窓の外をみると西の空に白い月が浮かんでいた。
夜空の月の神秘的な輝きとはちがい、朝の月はその光が儚い。
夏の朝、月をみるのはこれが今年最後となる。
明日は、First Day of Autumn (Autumn Equinox)なのである。日が短くなったのも道理だ。
明日は今日よりデイタイムの時間が更に2分41秒短くなる。
犬の1年は人間の7年に相当するということから、物事の変遷するスピードがはやい社会(IT など)を表す言葉として「Dog Year」という言葉が用いられるが、
月が昇り、沈んでいく時間は前日と比べ一時間近い違いがあることから、わたしはMoon Riseをみる都度に時の経過を意識する。
「Moon Year」という言葉は無いと思うが、概念的には「Dog Year」ほどではないにせよ、スピーディーなのだ。夜空に浮かんでいる月だけを見ていると静寂そのもので、まるで時が止まったかのような姿なのに相対的な変化に速度が伴っているのは実は地球サイドが慌しいからなのだろう。
NASA は2018年には再び月に行くと言う計画を発表した。
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Today's BGM =
WITH THE BEATLES by THE BEATLRES
2005.09.22 thu
Lunch Time Live Jazz
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Swing Time, Lunch Time
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ランチに買った中近東風サンドウイッチを持って歩いていたらドラムの音が聞こえてきた。アパートの中庭でライブのスイングジャズの演奏が行われていたのだ。毎週木曜日のランチタイムにミニ・コンサートが行われているのだという。
この中庭はけっこう広くて金属の椅子とテーブルが沢山おいてあり、4〜50人は座れる。わたしも空いているところに席をとり、
丁度ランチも持っているので早速サンドウイッチを取り出してほおばりながらジャズを聴く。
頭の上は抜けるような青空。やや強めの風が吹いていて強烈な日光でも暑くてイヤだとは感じない(気温29℃、湿度28%)。
バンドは7人編成+ヴォーカルの8人。切れの良いシャープな音色のスウィングが心地よい。
最高の天気、おいしい食事、素敵なライブ・ミュージック、飛び切り幸福なランチタイムになった。周囲の人もみんな笑顔。
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Today's BGM =
ELLA FITZGERALD LIVE FEATURING DUKE ELLINGTON & OSCAR PETERSON by ELLA FITZGERALD
2005.09.23 fri
Harmonica
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Life is blues
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「ほんとうはハーモニカ奏者なんだ」
ハドソン川の風で運ばれてきたウクレレの音色に沿って辿りついたところに居た彼が言った。
ウクレレは椰子の木とハワイアン・ダンスといった先入観があったが、夏の終わりに大都会の公園で奏でられているサウンドはマンハッタンによく合っていて、それに限りなく平和なものだったのでついその音源に声をかけたのだった。
ハーモニカは大好きなのだと言ったら、鞄から取り出して演奏してくれた。
ブルース・ハーモニカのソウルフルな音にうっとり。
昨日からオフィシャルに秋になったというのに、まるで夏のような気候のNYCの昼下がりのヒトコマ。
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Today's BGM =
SOUTHERN DELIGHT by BAREFOOT JERRY
2005.09.24 sat
Great Lawn
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40°46′59″ N 73°58′20″W
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オペラ、フィルハーモニック・オーケストラの演奏、食事、サッカー、バスケットボール、野球、凧揚げ、ダライラマの説法、こういった事すべてが行われるひとつの場所がある。
セントラルパークのほぼ中心に緑のカーペットを敷き詰めた一角である「Great Lawn」である。
その名前の通り広大な芝生であり、
6面の野球フィールドを持つ。
前述したようなイベントが無い、普通の土曜日の朝の風景は、ソフトボールをするグループ、キャッチボールをする人々、腹筋運動をする人、寝転がって本を読む人、などが点在する静かな空間となる。
ここが、1970年までは Great dustball と呼ばれ風が吹くと土が舞う場所だったというのが信じられない。
特に1990年代に20百万ドルちかくをかけて大改善工事を行った後なので現在の芝生エリアは密生していて美しいし座り心地もよい。
Great Lawn 誰にでもオープン。入場規制をしたら楽しくない。しかし何らかの手当てをしないと芝生はもたない。
今でも、シーズンオフ(冬)になると場所を閉鎖してメインテナンスが行われる。
芝生の種を蒔き栄養を与えて次のシーズンに備える。地道な努力無しに市民の憩いの場所は継続しないのだ。
Great Lawn が維持されているというのは great な事なのである。
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Today's BGM =
NIGHT AND DAY by JOE JACKSON
2005.09.30 fri
Space Elevator
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This is a *Sky* Elevator
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「宇宙エレベーター」のプロジェクトが本格実施にむかっているという。
地球の上空62,000マイル(100,000km)の宇宙空間までカーボン・ナノチューブ製のエレベーター・ケーブルをのばしていき、ロボティック・リフターというロボットにより人間や資材の運搬を行うと言うもの。
開発している
リフトポート・グループによると何度も地球と宇宙空間を往復することが出来て宇宙船を使うより安全且つ手軽だとしている。
今回、FAA(米連邦宇宙局)の許可を得てバルーンを用いた上空1000フィート(304m)上空までケーブルをはる
テストに成功したという。
尚、宇宙エレベーターの運行開始は、2018年4月12日を目指している。
計画が実現すると、地球上のある場所(太平洋上の赤道付近)にはいつでも空に向かってケーブルが下がっていることになるのだろう。
イメージがわかない。台風でもちぎれないのだろうか、鳥や飛行機がぶつかる心配は無いのだろうか。
景観が損なわれるのではないだろうか、素人の疑問は膨らむばかりである。
△▽
写真はマンハッタン・ミッドタウンにおける工事現場の仮設エレベーター。
人間や物資の運搬に用いられているが、空中に伸びるシャフトを往復するエレベーター・ボックスはちょっとだけ宇宙的。
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Today's BGM =
TRANS by NEIL YOUNG
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