2002.10.03 thu
Shh ! Operation Silent Night
マイケル・ブルームバーグNY市長は、タバコが大嫌いなことは知られているが、騒がしい環境も嫌いだということが分かった。
新たに発表されたのは騒音に対する法律で、その名前は「Operation Silent Night」。
市内で夜間の騒音公害を取り締まり静かな夜を取り戻そうというもの。
騒音の種類としては、カー・アラーム、個人のステレオの音、バーなどの店の音、工事現場の音があげられ、規定を守らない騒音には罰金が科せられる。
罰金は最低 $45(個人)、最大 $25,000(ビジネス)との事。騒音を客観的に計測する為に警察官はサウンド・メーターを持ってパトロールするのだそうだ。
ジュリアーニ前市長はニューヨーク市を犯罪面で徹底的にクリーンにしたけれど、ブルームバーグ現市長は環境派のようだ。ニューヨーク市の別名「The city that never sleeps」がどの程度静かになるのだろうか。
次は、歩きタバコを是非取り締まって欲しい。
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Today's BGM = UP by PETER GABRIEL
2002.10.05 sat
待ちくたびれた
スーパーマーケットの前で出入り口のドアを見つめていた犬は最初はおすわりしていたのだけれど、なかなか待ち人が現れなくて退屈を全身で表現。
そこに両手に買物袋を下げた女性が登場、ぱっと目が輝き一気に元気一杯になり一緒に通りを渡っていった。
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Today's BGM = FALLEN by LAUREN WOOD
2002.10.07 mon
Drop Bush Not Bombs
ジョージブッシュ米大統領は、オハイオ州シンシナティから全米に向けてテレビ演説を行い、イラクがいかに邪悪であり正義のためにイラクと戦うことが必要であるかを30分にわたり説明し全米さらには世界の支持を求めた。
11年前の湾岸戦争の終結の際に条件としてイラクは全ての大量破壊兵器を廃棄し新たな開発・制作をしないことを
約束したのに、以降イラクはその約束を破りっぱなしであり、科学・生物兵器や核兵器を生産・所有している。
世界はイラクがいかに邪悪な国であるかを11年間にわたり目撃しつづけてきたのだ。
何故今その事で制裁しようというのかというと、去年の9月に米国を嫌う人々により加えられた大きな攻撃により脅威にさらされたのでテロリストを支援する国家をこれ以上放置することは出来ないということだ。
サダム・フセインは多量破壊の武器による殺人中毒な悪の独裁者なのだ。
サダムを排除しないことには米国の平和と自由は無い。
◇
大意はこんなところの演説はCNNで放送された。結局最初から最後までみてしまい月曜日の夜から気分を害したのだが、わたしにはブッシュとフセインのどちらが独裁者なのだか区別がつかない。
◇
こんなリーダーに騙される米国民は72%(ブッシュのイラク攻撃を支持する人のパーセンテージ)にも及んでいるらしい。
しかし、理性的な人も少なくなく、日曜日にニューヨーク市セントラルパークでは対イラク戦争反対のラリーが催された。
その時のサインのひとつ「Drop Bush, Not Bombs」が印象的だった。
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Today's BGM = A HUNDRED DAYS OFF by UNDERWORLD
2002.10.09 wed
Strawberry Fields Forever
10月9日はジョン・レノンの誕生日。1940年生まれなので生きていれば今日で62歳になっていた事になる。
1985年の今日、Yoko Ono はセントラルパークに「Strawberry Fields」をデディケート(寄贈)した。ストロベリー・フィールズは、ジョン・レノンのメモリアルガーデンで、公園西側の72丁目の辺りにあり、円形のモチーフが路面にモザイクで設置されている。いまでも多数のファンや観光客が訪れる場所となっている。
最近はあのサークルの中に寝そべって写真をとるのが流行っているらしくて、そういう光景を何回も目にした。一体どんな理由によるものなのだろうか、こんどそのようなところを目撃したら聞いてみよう。
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Today's BGM = STRAWBERRY FIELDS FOREVER (from MMT) by THE BEATLES
2002.10.11 fri
DIGIPA : Digital Caliper
これはキャリパー、和名をノギスという。物の外側および内側を測定する為の計測器で、日本のメーカー「ミツトヨ」が世界的に有名。
わたしのもミツトヨ製。それもデジタル表示方式。便利は便利。ただ、そんなに頻繁に使うものではないので、使おうとうすると電池(SR44)がランアウトしていることが多い。
どんな器具類にも共通したことだが、電気式のものは一見便利であるようでいて、実はパワー・ソースが無いと何の役にも立たないのだから、電源の確保に気を使わねばならず、反って不便だと思うことが多い。
カメラだって自動露出、オートフォーカス、モータードライブなどは便利だしアクションフォトには欠かせないかもしれないが、しかし、少なくとも、電池切れの時などの場合の為にメカニカル式オンリーで動かせる選択肢が無いと不測の事態が起きた時を思うと不安だ。デジカメのように電源無しには記録そのものが不可能な装置の場合は仕方無いとしても、例えば銀塩カメラはオールマニュアルも可能なものが好ましい。
キャリパーも、昔からあるスライド式(スライドスケールの上下目盛りを読む)やダイアル式の物もやはり欲しいなあということなのだ。
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Today's BGM = A HUNDRED DAYS OFF by UNDERWORLD
2002.10.14 mon
Columbus Day
今日はコロンバス・ディにつき祭日。
コロンバス・デイの起源は510年前に遡る。
1492年10月12日は冒険家クリストファー・コロンブスがインドを探す旅に出て長い航海の末に陸地を発見、「新大陸」に始めて上陸した日なのだという。
この記念すべき日は今世紀になり急に脚光をあびることになった。
1937年、フランクリン・D・ルーズヴェルトがこの日をコロンバス・デイと命名し、リチャード・ニクソンが10月の第二月曜日をコロンバス・デイとしてナショナルホリデーに制定したのだ。
この日はコロンブスのエスニシティーからイタリアン・アメリカンのお祭りとなっている。
フィフスアベニューでは第58回コロンバス・デイパレードで賑わった。ジョージ・パタキNY州知事、ヒラリー・ロドハム・クリントン上院議員他がパレードとともに歩いたけれど、マイケル・ブルームバーグNY市長は欠席。その理由は、人気テレビ番組「ソプラノス」(マフィアのファミリーを扱った人気番組)の出演者の出席に関係する。
市長は、番組に出演している俳優、Dominic Chianese と Lorrraine Bracco をパレードに招待したのだが、パレードの委員会が「マフィアの番組の出演者をパレードに招待するというのはイタリアン・アメリカンのイメージダウンに繋がる」として招待取り消しのリーガルアクションを起こしたのだった。ブルームバーグ市長はリーガルアクションとは無駄なことを、として、パレードには出席せずに件の俳優たちとブロンクスでランチを採ったというもの。
「マフィアの世界は番組の中のことで、ふたりは普通の市民なのに」という市長の言い分はわかるが、それでも、市の重要な行事であるフィフスアベニュー・パレードを欠席するというのは変った市長だ。
もっとも、コロンバス・ディのパレードはひとつではなく、ブルームバーグ市長はブロンクスのパレードには参加したという。
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Today's BGM = MEETS THE BEATLES by JOHN PIZZARELLI
2002.10.18 fri
Property Tax increased by 10%
ブルームバーグNY市市長は、市の財政建て直しの為のアクションを次々に実施しているが、今回発表されたのはプロパティー・タックスの 10%アップ。
これは、平均的なコンドミニアム・オーナーにとり年間$430程度の増税となるとのこと。前回のタバコの増税の時は無関係だったが、今回はそうはいかない。
自分の場合について書類などでチェックしたらほぼ平均どおりの範疇と分った。これは微妙な金額で、月額にすると35ドル程度、個人の経済にはさほどの影響が出ないラインが計算されている。
市の収入を増やす手段としては、他にイーストリバーの橋の通行料徴収というプランも具体的になってきているらしい。
川に囲まれているマンハッタンの場合橋の通行料徴収ということは、市に入るお金は増えるだろうが、トル・ブースでの渋滞などはどう対処するのだろうか。
財政建て直しは、支出を減らして収入を増やせば良いのだが、闇雲に経費節減と増税をすれば良い訳ではないので、どこをどうやるかが腕の見せ所。
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Today's BGM = FREE LIVE by FREE
2002.10.19 sat
“ Safer America ”
ダウンタウンに“Safer America”という名前の防災グッズの専門店がオープンして話題になっているという。
イザという時用のグッズを集めてあり、商品の例をあげると、ガスマスク、放射能ディテクター(ガイガーカウンター?)、パラシュートなど。備え有れば憂い無しなのだ、と店主は得意そうな様子でテレビのインタビューに答えていた。
しかし、街の人々の反応は否定的。「中身が無い。このような品を買うよりも他にする事がある。」といった意見にはわたしも同感。
この手の商品が売られるのは何も目新しい事ではない。WTCの一回目のテロの後にもパラシュートは売り出されたし(売れなかったけれど)、昨年の炭疽菌騒ぎの時もガスマスクが一時的に人々の興味の対象となった。
パラシュートはハイライズのビルディングから逃げるときに使うのだそうだが、いつもそんなものを身につけている事はないので、イザという時に装填するわけだが一般の人が危機発生の時にそんなことやっている余裕があるのか疑問。
一部の人にとってはこういった品は持っているだけで安心感を得る事ができたりしてそれなりのニーズはあるだろうが、しかし一般的には人はこういった品を手元に揃えようとは思わないだろう。
この“Safer America”、12月にはミッドタウンに、来年にはシカゴとDCに出店する予定だそうだが、それまで経営がもつかどうか、わたしは懐疑的なのだ。
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Today's BGM = GROOVIN' by THE RASCALS
2002.10.21 mon
Organic Monday
オーガニック(有機栽培)の食品を扱う店が増えてきている様に見受ける。
オーガニック栽培は、1960年代からはじまり、年間20%の成長をして今や年間90億ドルのビジネスに成長しているという。
人気の理由は、もちろん健康的だからという事だが、それだけではなくて、オーガニック・フードはおいしいという事もある。つまりオーガニック・フードはヘルスコンシャスの人のみではなくて、グルメの人々や単に美味しいものが好きという人まで浸透してきているようだ。
大量生産より美味しいというのは頷ける。例えば野菜の場合、化学肥料散布をして大量生産する一般の農場と比べて、オーガニック・ファームでは注意を払っていないと虫食いや病気になってしまい収穫に結びつかない。その分、手をかけて育てられているのだろうから美味しい野菜に育ちそうだ。
そういったオーガニック・フードだが、従来は、これといった基準が無くて生産者や販売者は自分の判断で品に「オーガニック」とうたったラベルを貼ることが出来た。しかし、Organic Monday (21日の月曜日)以降、オーガニック・フードには USDA - US Department of Agriculture (農業省)による基準が適用され、一定の基準を満たしたもの以外はオーガニックと名乗ることは出来なくなる。
基準は次のとおりで、USDA発行のラベルにより消費者は内容を判断できる。
100% organic -- オーガニック含有量 100%
Organic -- オーガニック含有量 95%
Made with organic ingredients -- オーガニック含有量 70%
オーガニック・フードは一般の食料品より高価なので、今まではその特性を悪用したインチキ商品もあったことだろうが、今後は、そういったニセモノをつかませられる可能性も減っていくことだろう。
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Today's BGM = BRAND NEW DAY by STING
2002.10.24 thu
忽然と出現した1ドル札
居間の床に一ドル札が落ちているのを発見した。
それはとっても奇妙だったのである。
まず、その紙幣は、アイロンがかかったみたいな感じなのだ。新札ではなくて多くの流通経過を辿ったのは自明のシワだらけのものだったが、しかし例えば本の間にでも挿まれていたような平らな状態だった。
これがわたしのお金ではないことは明らかなのだ。
なぜなら、わたしは財布というものを使わず、お金はじかにポケットに入れる習慣なので、つまりお金は折ったり丸まった状態とかでポケット内で更にくしゃくしゃになるので平らな紙幣というのは通常生活では存在しない。
それではこれは何処からやってきたのか?
落ちていた位置から書斎机に関連しそうと推理。今晩、書斎机で行ったことはインターネットのほかには郵便の開封のみだ。
今日届いた郵便物は次の三点のみ。
Con Edison(電気会社)が請求書に現金を同封してくるのはありえない。
ビデオテープは実家から届いたもので、この中で、わたしに現金をくれそうな相手としては一番可能性があるが、しかし、説明もなく$1札をビデオテープにしのばせる理由がない。
スキーの雑誌は何かのキャンペーンで現金を含めるという可能性はゼロではないが、しかし、雑誌に銀行券を挿んでも途中で落ちてしまうだろうから可能性は却下。不思議だ。
アウターリミッツから紛れ込んだとしたならもっと高額紙幣にして欲しかったものだ。再びワームホールが開いて、一ドル札を回収に来る存在が出現する時に備えてこれはしばらくこのままにしておくことにしよう。
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Today's BGM = BLACK TIE WHITE NOISE by DAVID BOWIE
2002.10.25 fri
スナイパー逮捕
ワシントンDCでの連続狙撃事件の容疑者が逮捕された。
証拠となるライフルも出て犯行がほぼ確定。元ミリタリーだった42歳、湾岸戦争にも参加していたとの事。事件がおきた場所はニューヨークからはちょっと距離があるので、わたしにとっては皮膚から伝わってくるような直接的な恐怖心は無かったけれど、DCの人々は生きた心地がしなかった事だろう。動機などについてはこれから明らかになっていくのだろうけれど、戦争に行った人というのは精神的に病気になってしまうケースが多いのは、ベトナム戦争から帰ってきた兵士、湾岸戦争から帰った兵士などに多くの例があり、今回の犯人を擁護するつもりは無いが、しかし政府の広義での責任も無視は出来ない。
事前に描かれていた犯人像のうちミリタリー関係者だろうというものは予想どおりだったが、これは、あれだけの狙撃の腕を持つのは一般人ではないだろうという根拠から容易に想像のつくプロファイルだ。大方の予想に反したのはアフリカ系米国人(ネグロイド)だったという事。理由はレーシズムという事ではなくて、この手の犯罪は歴史的にはコーケージャン(コーカソイド)が犯人であることが多かったので、そういう見方があったという事の様だ。
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Today's BGM = BLACK TIE WHITE NOISE by DAVID BOWIE
2002.10.27 sun
夏時間の終った日
10月最後の日曜日は夏時間が終わる日で、春に一時間進めた時計の針を戻す。
半年に渡る夏時間オペレーションから東部標準時に戻る。
春は一時間損をするので慌しいし眠くて疲れるが、秋はエキストラ・ワン・アワーがありのんびり。日本との時差は14時間となる。
夕方あっという間に暗くなるが、その分、朝は少し明るさが確保できるらしい。らしい、というのは、わたしは8時が起床時間なので、その時間は一年中明るい為に実査はできていないのだ。
昨日の日の出 = 7:17、日の入り = 18:01、昼間の長さ = 10h44min.
本日の日の出 = 6:19、日の入り = 16:58、昼間の長さ = 10h39min.
時計は、自動的に時間調整がなされるもの(テレビ、PCなど)以外については、アラームクロックと腕時計くらいしか時間をなおさない。マイクロウエーブオーブンとかステレオとか勝手に時計がついているが時計としての機能を利用していないものは無視。
わたしは、気温の上下についてはどんなに激しい変化があってもそれに見合った服を着るだけで体調には何の影響も及ぼさないタチだが、時差には敏感。一時間の差がけっこう生活に響く。どういう影響が出るかというと、お腹が減るのだ。まず旧時間でお腹が減るので、何か食べる。一時間後、新時間での食事タイムなのでまた食べる。それでもお腹が減る。わたしの体内時計は胃袋にあるらしい。
はやく夏胃袋から脱しなければ。
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Today's BGM = SCHUBERT "TROUT" by PETER SERKIN et al.
2002.10.28 mon
NYC不動産事情の変化
ニューヨーク、マンハッタンの不動産事情にちょっとした変化が起きているそうだ。
一般的な人によりマンハッタンのアパートに求められていたのは今迄はコンシェルジュなどのサービスであり、広さや装飾的なラグジュアリーは二の次だった。だから、ここ20〜30年ほどはハイライズのビルディングがたくさん建てられて近代的だが画一的な間取りのアパートが供給されてきた。
それが、最近売れているアパートは、ファイヤー・プレイス(暖炉)、アーチ型の出入り口、ハイ・シーリング、クラシカルな変形間取り、といったプリ・ワー(第二次世界大戦以前の建造物)のものが目立つようになったのだという。
これらの売れ筋物件の特徴は、ハイライズのアパートのようなフルサービス(コンシェルジュ、ポーター、ドアマンなどのサービス面が完備)のビルディングではないというところで、そのために広さの割に値段が競合的(安い)というのが人気のポイントらしい。
911以降、家で時間を過ごす人が増えたのが変化の理由と不動産関係者はみている。長い時間を過ごす家なのでクラシカルな装飾をしたりして落ち着いた雰囲気でくつろぎたいからとのこと。
リッチな階級の人は広いくて豪華でクラシカルな建造物で且つフルサービスといったアパートに住めるけれど、一般人はサービスか広さかの二択となっているのだ。
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Today's BGM = MOZART: DIVERTIMENTO KV 334 by BERLINER PHIL. / KARAJAN
2002.10.29 tue
初雪 // 暖房のルール
夜、窓にぱらぱらと何かが当たる音に外を見たら雪だった。ほんの一瞬で、それも霙に近いような硬い雪といった代物。積雪にはいたらなかったけれど初雪にはちがいない。
気温はそんなに低くなくて摂氏5度程度。このくらいだと半袖だけでも心地よいのだけれど周囲の人に「みているだけで寒くなる」と文句を言われたりするので通勤には薄いジャケットを着用している。
室内では半袖か袖なし。これは誰が何と言おうと譲れない。
当地のアパート室内環境については外気が一定の温度より下がったら大家が維持しなければいけない室内温度のレベルというものが法律によって以下の様に定められている。
時間帯 |
外気温度 |
室内温度 |
昼間(06:00 - 22:00) |
55F(12.8C)以下 |
68F(20.0C)以上 |
夜間(22:00 - 06:00) |
40F(4.4C)以下 |
55F(12.8C)以上 |
マンハッタンのアパートはこの基準値よりかなり高温である事が多い。だから暖房の季節になると窓を開けて外気で中和しないと茹だってしまう。風の強い日や大雨などで窓を開けることが出来ない場合はACで冷房をオンにしなければならない事もあるほど。規則は最低でもこの温度を保つべしとしているだけで、上限は定められていないので法的には問題は無いが燃料の無駄である。
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THE SECOND by STEPPENWOLF
2002.10.31 thu
Happy Halloween
10月の最後の日はハロウィーン。All Saints' Day(全ての聖人を祝う日)の前夜祭というキリスト教の祭りがハロウイーン(All Hallow's Even = Halloween)の語源であり、ケルト人が新年の前夜に死者にご馳走をふるまい霊を静めたという習慣に起源がある。
しかし、現代では宗教的な意味は一般的にはすっかり薄れて、子供が仮装して「Trick or Treat」(お菓子をくれないと悪戯しちゃうよ!)と近所の家を回る日になっている。そもそもは死者の霊が彷徨うのだから仮装のテーマはお化け関係が主流なのである。
ハロウィーンは実はかなり大きなビジネスなのだという。多くの人が一日限りの仮装の衣装やグッズを買い求めるのは毎年のことなのだから業者はその年のトレンドにあったコスチューム関係を準備して店頭に並べる。今年は、スポンジボブ(キッチンのスポンジに顔と手足がついた人気漫画キャラクター)、オジー・オズボーン(!)が売れているという。もちろん例年どおりスーパーマンやバットマンなども人気だそうだ。
マンハッタンのグリーニッジ・ビレッジでは毎年恒例のハロウィーン・パレードが行われオリジナリティー溢れる仮装の大人達で盛り上がった。参加者はこの日の為に何週間も前から準備をするだけあり、どれもこれも素晴らしい。
ハロウィーンといえば、ジャック・オ・ランターン。中身をくりぬいてから周囲を専用の彫刻刀で彫っていく。秋の楽しい行事だが、専用ツールを使わないでカッターナイフで作ると非常に不細工な提灯が出来上がる(画像参照)。蓋は立派に開閉できるところが唯一の自慢できる点という作品である。
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Today's BGM = SEASON OF THE WITCH by DONOVAN
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