may 01 01 tue
透明化 // 70回目のバースデー
最近のわたしはもしかすると透明になっている時間があるのではないかと思う。
今日は合計 3人に休んでいると思われていた。
午後、わたしのキュービクルにやってきて「あれー、居た」と素っ頓狂な声をだす人、
「休みどうだったぁ〜」と言いながらやって来る輩も居た。
わたし「休みって何よ」
あいて「昨日とおととい二日休みじゃなかった?」
わたし「毎日ちゃんと来てるよ。一昨日は日曜日だから皆やすみだけど。」
夕方になり別の人と廊下で会ったら「あれ、休みかと思ってた。」と言われた。
“居るのか居ないのか分からない火の消えた様な存在”には憧れるが残念ながらわたしはどちらかというとその正反対で存在感が強いらしい。
ちゃんと定時出社して自分のオフィスで真面目に仕事していたのに不在と思われたという事はわたしが透明になっていた時間帯があったと思うと説明がつくが、仕事の話をした相手もいるので半透明程度だったのか。
◇
今日は1931年5月1日に落成したエンパイヤステートビルディングの70回目の誕生日。
ライティングは何か特別なものとなるのかと思っていたら、普通の白一色でした。
わたしだったら、てっぺんだけ赤くして、赤-白-白 としてバースデーケーキのローソクをイメージするけれど。
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Today's BGM = NOTHING LIKE THE SUN by Sting
(s=0030-0810;esb=ffffff; h:84F/ 28C, l:62F/ 18C はれ )
may 02 01 wed
通信販売
帰宅したら、通信販売で注文していた品が届いていた。全ては会社の新服装規定であるビジネスカジュアルに適合する仕事着である。
内訳はチノパンツが2つ、オフホワイトと黒各一。それから同じく黒だけれど少し細身でストレッチ材の織り込んであるパンツ×1。
ストレッチのパンツは、穿きやすそうだと思い買ったのだが、取扱説明書を読んだところ、欠点を発見。洗濯の際、乾燥機に入れてはいけないとある。
やはり衣服の買物は通信販売に限る。4月の一ヶ月間に服飾店には3回も行ったけれど嫌なので早く出たくなるのでいい加減なモノを買ってしまい、クローゼットの邪魔物になっている。その点、通信販売はインターネットの画面やカタログでじっくり吟味してから買うので失敗が無い。
でも、日本では通信販売って恥ずべき事のようなそういった位置付けらしい様な気がする。幼児虐待などの記事に出てくる若い両親の描写として典型的なのが「両親ともパチンコが好き。通信販売が好き。母親はミニスカートなど派手な格好で出歩く。部屋は荒れ放題。」などというもの。
わたしの場合、パチンコも派手な服も嫌いだし、掃除が趣味なので部屋は荒れないが、しかし通信販売は好き。好きというより、店に行くのが嫌いなので必需品は通信販売に頼ることになるのだ。こちらでは通信販売は暗いイメージとは無縁のビッグビジネスだけれど、日本では一体、どこがいけないとされているのだろうか。
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Today's BGM = NOTHING LIKE THE SUN by Sting
(s=0040-0800;esb=ffffff; h:90F/ 32C, l:66F/ 18C はれ )
may 03 01 thu
真空掃除機とトースター
真空掃除機とトースターが欲しいと思いつづけている。
掃除機は持っているのだが、わたしの家にあるのは車のついた卵型ボディーに取り外し可能な蛇腹式のホースのついた日本で一般的なスタイルである。
欲しいのは、一体型で垂直方向に取り付けられた取っ手の部分に吸い取ったゴミを収納するらしい袋のついた『奥様は魔女』で出てきたようなアメリカンスタイルのもの。
そういうタイプの掃除機が会社にあったのでうっとりと眺めていたところ、その手の掃除機を使ったことのあるという人と話す機会があった。そこで意外な情報を得ることが出来た。
あれは見た目だけで実際には吸引力もいい加減な代物で、小石は吸い取るパワーはあるが細かい埃は取れないといった性能なのだそうだ。
埃が取れない掃除機は花粉症なわたしには無用だと諦めがついた。
トースター。これは、クロームの色でちょっとふっくらしたレトロ調なデザインが良い。
アフターダークのフライングトースター(超有名なスクリーンセイバー)みたいなトースター。
ふた切れのトースト用のパンを入れてわき腹(?)にあるレバーを押し下げる。しばらくして程よく焼けた頃に勝手にポップアップする。
そういうトースターが欲しい。わたしのアパートにあるのはコンベンショナル・オーブンだけなのでトーストは作れない。
小学生のころ実家にトースターがあって毎朝パンを焼いて食べていた記憶があるが最近は実家に行ってもトースターが無い。
トースターについては諦める口実も無く、相変わらず欲しいなあと思いつづけているのだ。
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Today's BGM = BRAND NEW DAY by Sting
(s=0030-0805;esb=ffffff; h:92F/ 33C, l:70F/ 21C はれ )
may 04 01 fri
朝のスティング
Rockefeller Center で 08:00から Stingのミニ・ライブがあるというのでいつもより一時間以上早い 07:00に起きて07:50に現地へ。
出勤前のロック音楽というのは妙な取り合わせだが、マンハッタンでは夏場になるとそうめずらしい出来事でもない。
でも、スティングほどのロックスターがこんな早朝にほんとうに歌を歌うのかしらと懐疑的だったが08:30頃に元気いっぱいで登場。
パフォーマンスは新旧取り混ぜた全四曲。
1曲目は、本人登場に興奮して一体何の曲だったのかはっきり覚えていないが、多分 After the Rain Has Fallen。
最新アルバム Brand New Day(1999)の収録曲。
2曲目は Every Little Thing She Does Is Magic. これは Police時代の曲で、4枚目の Ghost in the Machine(1981)の収録曲。
3曲目と 4曲目は ソロ 2枚目の Nothing Like the Sun(1987)から Englishman in New York と Fragile。
Englishman in New York は、ニューヨークに引っ越したStingの友人の話を曲にしたもので、永住権のカードを見たら「ALIEN」と書いてある(わたしの永住権カードにも「エイリアン」と書いてあります)ことがモチーフ。
“ I'm an alien, I'm a legal alien / I am an English man in New York (ボクはエイリアン、ボクは合法的エイリアン、ボクはニューヨークに住む英国人) ”というリズミカルなチューンで、ニューヨークで歌うのにぴったり。わたしのお気に入りでもある。
ライブは楽しかったけれど、やはり朝からロックというのは生活リズムに影響を及ぼす。一日中、疲労感のようなものがあった。ロックにエネルギーを吸収されてしまったのかもしれない。
◇
昨晩、「明日スティング観にいきませんかぁ」とお誘いの電話があった時まではミニ・コンサートの事は全く知らなかったのだけれど、ここ数日、スティングばかり聴いていたというのは、やはりわたしの超能力は健在のようだ。
今度聴くCD選びを慎重にせねば。
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Today's BGM = NOTHING LIKE THE SUN by Sting
(s=0030-0700;esb=ffffff; h:90F/ 32C, l:62F/ 16C はれ )
may 06 01 sun
静かなホィッスラー
ヤカンを買った。ガラス製ケトルでプラスティックで出来た蓋の部分に細工がしてありお湯が沸騰状態に達すると水蒸気でホイッスルが鳴る仕組みだ。
お湯の出来上がりを知らせる為というか空だき防止の役割の方が強いのかもしれない。
ところが、このホイッスル式ヤカンときたらとても静かなのだ。
買って最初に湯を作った時はか細い音がひゅるるとしたが2回目以降は文字通りすっかり鳴りを静めてしまった。
そろそろかしらとヤカンの方向に目をやるとガラスの中で沸騰した湯が大暴れしているのが見えるが音は何もしない。
不言実行を尊ぶ場合もあるが、このヤカンの場合は評価されない。
今までお湯を沸かすのはマグカップ等の適当な容器に水を入れて電子レンジで加熱していたのだが、カップ饂飩の時の様に一時に大量なお湯が必要となる場合には不便だったので思い切ってヤカン導入に踏み切ったのだ。
従い、静かな事は評価されないものの、大量なお湯が一気に作れるという点は中々便利で、ヤカンの総合査定結果としては合格点に達し存在価値は認められた。
◇
映画『Almost Famous』鑑賞。ちょっとしたきっかけで Rolling Stone誌に記事を書く為に新進ロックバンドのツアーに同行する事となったハイスクールの生徒のストーリー。
Cameron Crowe の脚本・監督による彼の経験をベースにしたフィクションで、今年のオスカーではオリジナル脚本賞を受賞した作品。
舞台となっている70年代は、ロック・ミュージックがメジャーになリ始めた時でありそういった時代背景が活き活きとした運びで描かれ良く出来てはいる。
それにしても今から30年前というのは随分とほのぼのとした時代にみえる。30年後、2001年はほのぼのと見えるのだろうか。
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Today's BGM = EAT A PEACH by The Allman Brothers Band
(s=0030-0920;esb=ffffff; h:64F/ 17C, l:46F/ 7C はれ )
may 08 01 tue
次世代旅客機
旅客機は、ボーイング747 "ジャンボ" が王座に君臨して久しい。
JFK−成田を14時間弱で飛ぶ(成田−JFKは12時間)大量人間輸送機である。
今度ボーイング社が開発計画を発表した新型機は、航続距離が今より長く且つスピードは早いというもの。
具体的には航続距離が成田から南米までノンストップで飛行できる18000キロ、最高速度がB747のマッハ0.80を上回る0.95以上とのこと。これは、成田−ニューヨークの飛行時間が現在より約二時間短縮できて、10時間になるという事だそうだ。
飛行機に乗り込み座席についてシートベルトをした途端に寝てしまうわたしにとってはフライト時間が 2時間短くなる事は特段のメリットとは感じないけれど、しかし、機内で眠ることが出来ないタイプの人には吉報だろう。12時間(JFK→成田は14時間)のノンストップ便は結構つらいらしいから。
もうすこし早く飛ぶ旅客機も研究されている。NASAが計画を発表したX-43Aは、音速の10倍で飛行するそうで、そうなるとニューヨーク−成田間は 1時間。これが実用化されれば週末ごとに東京に帰れる事になる。時差さえなければ通勤だって可能。
◇
将来的には通勤圏は地球規模となるのだろう。基本的には自宅勤務。たまにミーティングで地球のどこかに集まるのだけれどどこでも2時間程度あれば到達可能。なかなか良い世界だ。将来が今だったら良いのに。
ああ、生まれるのが早すぎた。
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Today's BGM = BIG BAM BOOM by Daryl Hall and John Oates
(s=0030-0800;esb=00ff00; h:68F/ 20C, l:47F/ 8C はれ )
may 11 01 fri
インスタント・ミリオネア
マクドナルドのスピードくじで百万ドル(約一億二千万円)が当たったという人が会社にいるらしい。
小さな紙切れの銀色に覆われている部分をコインでごしご擦り取ると下から文字が出てくる仕組みのクジ。
普通、当たるのはハンバーガーひとつとかコーラひとつとかいうレベルのモノだが中には大当たりも入っているのだ。
そういうのに当たる人が居るという超非日常的事象が自分の日常生活圏内に実在するところが、奇妙な感覚。
件の社員は普通に会社に来ているが、わたしだったらどうするだろうか。
百万ドル、税引き後手取りが50万ドルだとして、まずモーゲージ(住宅ローン)を返してしまう。
その残りの部分の使い方が悩ましいところだが、とりあえず投資しておくか。
住宅ローンが無くなれば生活コストは格段に下がるので、もっと気楽な職業に転職しても良い。
朝が早くないのが良い、など妄想モードに浸る。
「まずは買わないとダメですよ」
という声で我に返る。夜食にマックのフレンチフライでも買ってこようか・・・
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Today's BGM = CONSTRUCAO by Chico Buarque
(s=0030-0800;esb=0000ff; h:88F/ 31C, l:62F/ 16C はれ )
may 12 01 sat
AYAME MAN
某和食店でランチ。メニューをみたら AYAME MAN なんてある。ULTRA MAN か SPIDER MAN の親戚か。気取った雰囲気が売りの店なのになんだか唐突。
説明文を読んだら、季節の花である菖蒲(あやめ)をモチーフにした饅頭とのこと。「あやめ饅」だった。
そう思ってから見ても、やはり スーパーヒーローの雰囲気を醸し出す AYAME MAN。
◇
夜、東京に住む母親に電話。あちらは13時間先行しているので日曜日の朝、母の日コールというわけだ。
MCIの子会社によるリセル回線を利用、一分9セントは安い。
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Today's BGM = OUTURBO(OCTOBER) by Azymuth
(s=0045-0945;esb=0000ff; h:85F/ 29C, l:58F/ 14C はれ 夕方 T-shower )
may 13 01 sun
春のある年
ニューヨークの季節の移り変わりは冬の次が夏となる事が多い。コートを着ている冬の気候が続きある日を境にいきなり夏になりタンクトップとショーツになるのだ。
ところが今年はまるで春のような気候の日が多い。
今日も最高気温は20度と心地よい。花粉に負けてはならじとクスリとサングラスで武装して外出。
あいかわらず何処もかしこも工事中のマンハッタン。スキャフォルドのついていない処の方が少ない様に感じるほどだ。
ビルの建て替えも多い。工事中の周囲を囲う板の塀にポスターが並ぶ。観たい映画がまたリストに増えた。
◇
花粉症に代表されるシーズナル・アレルギーの対処薬としてシェア第一位クラリティンがOTC (Over the counter)になるらしい。
現在は医師の処方箋が無いと買えないPrescription drug なので費用も手間もかかるのでOTCになるのは吉報。
但し、わたしはクラリティンにはアレルギーがある。わたしの人間維持薬はアレグラ。これも近いうち OTC drugに変わるのではと言われている。
次のステップは、濃縮アレグラと制御するマイクロチップを埋め込み5年に一回くらい取り替えるようなシステムの一般化だ、とわたしは望んでいるのだが。
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Today's BGM = Seconds of Pleasure by ROCKPILE
(s=0045-0900;esb=0000ff; h:68F/ 20C, l:52F/ 11C はれ )
may 15 01 tue
船酔いになりそうな靴
週末に履きやすさを売り物にしている店でサンダル・シューズを買った。
踵の設計なのだろうが歩く都度すばらしいクッションにより自分の踏み出した足のキックが返ってくる。
これは数歩歩いた時は歩き良い、と感じたが、もう少し長い距離を歩くとそのふわふわ感に船酔いしそうな気がする。だから一日に履く時間を少しづつ伸ばして慣らし運転中なのだ。
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Today's BGM = NIGHT AND DAY by JOE JACKSON
(s=0200-0810;esb=ffffff; h:70F/ 21C, l:54F/ 12C はれ )
may 16 01 wed
小泉人気
小泉首相の人気のすごさには驚いてしまう。永田町の変人は一般社会の普通のヒトです、なんていうコマーシャルを作っているけれど、確かに自分の言葉で一般のヒトに語りかける日本の政治家は今までにないタイプであり確かに変わっている。
でも、改革については、かなりドラスティックであり郵便業務の民営化をはじめ、"即" 景気上昇にはつながらないものなのに、国民の"小泉内閣に望むもの"は景気を良くすることに期待というもので、支持率80%超は彼のポリシーを理解した上でのものとは思えない。なんか個人的な人気が先行している感じだが、まあそれも良かろう。
テレビの国会中継の視聴率もかつて無い高さとの事。さらに、野党が小泉首相や田中真紀子外相に鋭い質問などをなげかけたときは「首相をいじめるな」「田中真紀子氏をいじめるな」という抗議の電話や電子メールが殺到するという。
なんだかロックスターかなにかと同列の扱いになっているな、と可笑しい。この人気がずっと継続するとは思えないが、それでも、政治を国民の関心事項に戻したというだけでも功績はあると思う。
政治家とは自分の国の運営を任せている人々なのだから、国民は政治に関心がなければおかしい。
ほんとうは「政治に興味が無い」という方がよほど変人なのだ。
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Today's BGM = HOT SPACE by QUEEN
(s=0040-0810;esb=ffffff; h:62F/ 18C, l:50F/ 10C はれ )
may 18 01 fri
赤い絨毯
会社の帰りにいつも通る道の歩道部分がところどころ通行止めになっていて人だかりがすごい。
仕事場はマンハッタンの中心部分にオフィスがあるというロケーションの都合上、CDショップでのポップ・スターのサイン会、映画のプレミアショウ、各種アワードなどで歩道が人で溢れるのはしょっちゅうなのだ。
仕出しサーチライト屋さんも路肩に駐車してトラックに積んだサーチライトを近くのビルの壁や空に向けてぐるぐる回している。
これはラジオシティー・ミュージック・ホールでのイベントによる混雑とわかる。
入り口のサインを見ると、
"The 28th Annual Daytime Emmy Awards" とある。
要はテレビ番組のアカデミー賞ともいえるエミー賞のソープ版らしい。All My Childrenなど毎日 Daytime、つまり昼間に放映される番組を対象としたアワードの模様。
通行がブロックされているのはラジオシティー劇場の楽屋出入り口に面している歩道。そこには赤い絨毯がひかれている。
ショウのためにやってくるスター達はここを通るのであろう。
よくアカデミー賞などで「レッド・カーペット」写真集などがあるが、本当に道に赤いカーペットを敷くのだと納得。
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Today's BGM = HOT SPACE by QUEEN
(s=0100-0800;esb=0000ff,ffffff,ff0000; h:64F/ 17C, l:56F/ 13C 曇り時々あめ )
may 19 01 sat
極楽週間スタート // まるで別世界
今日から恒例5月の休暇。今回は4月に返上した休みのメイクアップを加えて13連休となる。
とりあえず初日は午前中は絶対に起きないと固く心に誓って寝たのだけれど10:45頃に目が覚め、結局そのまま起きてしまった。それでも、シャワーもとらずにぐうたらする様に心がけて過ごす。
夕方になり食料品を買いに出かけたら、いつも行く食料品店のあるストリートがすっかり歩行者天国になり人で溢れていた。
ストリート・フェアが開催されていていつもと同じ道なのにまるで別世界に迷い込んだ様。
Ninth Avenue International Food Festival、これは数あるストリート・フェアの中でも名門中の名門のもので毎年今頃開催され、わざわざ遠くから訪れる客も多い。
わたしの好きなエスニック料理が主体なので嬉しくなる。
そこで夕飯はストリート調達にと急遽変更となった。メニューは次の通り。
「ファラッフェル」チック・ピー(ひよこ豆)をつぶして味付けしたものを丸い団子にしてフライにしたもの。
ホムスというペーストと一緒に
食べるとおいしい。これはチック・ピーを茹でてペースト状にしたものとゴマ味ソースのタヒーニとをオリーブ油で練ったもの。
「タブーリ」は、パセリたっぷりのサラダ。バルガー麦と刻んだパセリ、玉ねぎ、トマトがレモン・ドレッシングであえてある。
ババガヌーシュ(茄子のペースト)が無いのが残念だったが、こういった中近東の料理はわたしの最も好むもので満足度は高い。
これのほかに東欧の店で「ピェローギ」を購入。平たくした焼き餃子のようなもので中身は色々なセレクションがあるが、わたしはチーズとザウアークラウトの組み合わせ。気絶の一歩手前くらいに美味しい。
ああ、良い日だった。
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Today's BGM = STREET PLAYER by Rufus featuring Chaka Khan
(s=0100-1045;esb=0000ff,ffffff,ff0000; h:72F/ 22C, l:56F/ 13C 晴れ )
may 20 01 sun
お気に入りの場所
フード・フェスティバルをやっているよ、と友人に声をかけ、昨日に続き今日も路上でお食事。
定番のファラッフェル等を食べた後は禁断の「
ゼポリス(Zeppoles)」に手を出してしまった。
イタリアン屋台の名物でパウダーシュガーをかけて食べる揚げパン。6個で3ドル。ドーナッツとちがうのはゼポリスはドウ自体は甘くないこと、それから生地に独特の弾力性があること。
とても美味しいが一人前6個全部食べると確実に肥る。それなのに今日の売り子ってばひとつオマケで7個もくれた。食べだしたら止まらないのが禁断たる所以で勿論7個全部平らげた。
→
フェスティバル食べ物レポート
屋台の傍に駐車した車の上でくつろぐ子犬を発見。
しばらくうろうろしたあと横たわり気分良さそうに昼寝を開始した。
自分で降りることは出来ないだろうから活動範囲は屋根の上に限定され、売店の仕事で忙しい飼い主も子犬が迷子になる心配もない。
わんちゃんにとってもすっかりお気に入りの場所になっている様だ。
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Today's BGM = CHERYL LYNN by Cheryl Lynn
(s=0100-1055;esb=0000ff,ffffff,ff0000; h:72F/ 22C, l:56F/ 13C 晴れ )
may 22 01 tue
寒い!
寒い!
最高気温16度、最低気温13度。これは特に寒い数値ではないのだけれど、雨か曇りの日ばかりが続いているので普段は太陽光線に温められる地面や建物がすっかり冷えて寒く感じるのだ。
ビルディングの暖房は止まっているので家の中では半袖を着用(いつもはタンクトップなのに)。
昨晩いよいよクローゼットから羽毛コンフォーターを引っ張り出した。まさか5月下旬になって羽毛コンフォーターにもぐって寝る事が出来るとは思わなかった。気温が低くて雨なので花粉量も激減で嬉しい。
◇
ホームメイドのお菓子を貰うことがあるがどれも洋風。
お菓子作りを趣味とする人は多いがみんな洋菓子。和菓子作りが趣味ですという人にはお目にかかったことが無い。
難しいのだろうか。もっとも、和菓子の甘さを不得手とするわたしの場合「手作りのお菓子をどうぞ」と和菓子を貰ったとしても対処に苦慮する事になるのだが。
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Today's BGM = AXIS: BOLD AS LOVE by Jimi Hendrix
(s=0200-1055;esb=0000ff,ffffff,ff0000; h:62F/ 16C, l:56F/ 13C 雨 )
may 23 01 wed
Neumond
テレビやビデオを観るときに部屋を暗くするのを好む人がいる。
わたしの場合は、普通の内容の映画やテレビ番組なら部屋は日常の明るさのまま。
ただし宇宙モノの時は暗い部屋の方が良い場合もある。
宇宙空間を飛ぶロケットやサテライト、星の向こうから漏れる太陽光線などは暗くした部屋で観ると気分はすっかり宇宙になれる。
暗い部屋でテレビ画面を観るのは目に悪いという話を聞いたことがあるが、かまわず宇宙から見た地球を撮影したビデオを観る。
宇宙映像は現物で見たいところだけれど$20百万のお金も無いし、過酷な訓練に耐える体力も無いので実現する見込みは無いが、このビデオはかなり臨場感溢れる地球映像をナレーション無しでみせてくれた。
但し、ポップス調の音楽が映像とアンマッチで気分台無しなので音は消して Brian Eno の CD で宇宙旅行とした。
◇
今日は新月(Neumond)。かつてない静かな夜。
(ベルリン天使の詩)
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Today's BGM = THE PEARL by Harold Budd/ Brian Eno
(s=0300-1000;esb=0000ff,ffffff,ff0000; h:62F/ 16C, l:56F/ 13C 雨 )
may 24 01 thu
散髪屋にて
急に髪が鬱陶しくなり散髪。
以前は毎月カットに行っていたのだが今のスタイリストになってからは2ヶ月に一回くらいのペース。
彼はとても上手でカットが長持ちするのだ。でも、髪の伸びる速度は前も今も同じなので、2か月分というと5〜6センチは伸びるから、カットの後は実にさっぱりする。
カットの間、わたしは口をきくのが面倒なので「どうする?」「いつもと同じ」以外は殆ど無言。週刊誌もつまらないのばかりなのでぼーっと鏡を見ていることが殆ど。
熟練したテクニックによる鋏の動きを見ていると飽きない。
ちょきちょきちょき・・・
わたしが見ているのは鏡のなかの仮想現実。でも実際に切る人はどうなのか、やはり鏡を見ながら切るのかどうか知りたくなり尋ねてみた。
「鏡もみるけれど、切る時は手元を見るよ、じゃないと手切っちゃうもの。」
成程、と納得。ずーっと黙っていていきなり口を開けば切る時の視点を尋ねるなんて妙な客だと思っているだろう。そのとおりなのだ。
♯
Today's BGM = REPLICAS by Gary Numan & Tubeway Army
(s=0300-1010; esb=0000ff,ffffff,ff0000; h:64F/ 17C, l:56F/ 13C 晴れ )
may 25 01 fri
パック初体験
顔のパックに用いるモノを貰ったのでパック初体験となった。
剥がすときに顔の形になり目の部分だけが穴になったお面みたいな薄皮の代物が出来上がるやつだ。
そういうシーンはテレビや映画でしか見たことがないのでとても楽しみ。
チューブに入ったどろどろしたものを顔に塗りつける。
塗った液が乾いたら剥がすのだと言われ待つこと約15分。この待ち時間はかなり情けない気分。ようやくパックの素が乾いたようなので剥がしにかかる。
「・・・」
様子がちがう。顔のとおりの形の薄皮なんて全然とれなくて最大でもせいぜい5ミリ程度。日焼けの後の皮むき状態ではないか。ちまちまと剥くが埒があかない。
面倒になり洗い流してしまった。経験者に尋ねてみたところ塗った厚みが不足だったのだろうとの推測。
こんどはたっぷりと塗りつけた。気分はすっかりパトリック・ベイトマン(
アメリカン・サイコ)。
乾く間はストレッチ体操とダンベルをする。
いよいよ顔型取り外しの時が来た。頬の端からはがしてみる。おお、つながって取れる! 途中で破れないように注意深く剥がした。ゴムの仮面がひとつ出来上がり大変に満足。
さて、顔の皮膚の感じだが使用前とは全然ちがう。しっとりした感じだし見るからにキレイだ。
しかし、これって良く考えると黒いセーターについたゴミをガムテープを貼って剥がして取るのとおんなじだと思いつつゴム仮面に別れを告げた。
♯
Today's BGM = NO JACKAET REQUIRED by Phil Collins
(s=0010-0950; esb=0000ff,ffffff,ff0000; h:66F/ 18C, l:56F/ 13C 曇のち雨 )
may 26 01 sat
名前の短縮
木村拓哉はキムタク、ブラッド・ピットはブラピ、と名前が短縮されて呼ばれることがある。
人気者の一種の愛称かと思うと、
橋本龍太郎のハシリュウというケースもあり必ずしも人気者ばかりが
ショートネームの対象となるわけでも無さそうだ。
この手の氏名短縮でわたしがダントツと思うのはジミヘン。
ジミヘンのことをジミ・ヘンドリックスと呼ぶ日本人は明らかに少数派だと思う。
27歳の若さでこの世を去った彼は東洋の島国でこのように呼ばれ続けているとは思いもしなかった事だろう。
普通こういったショートネームは氏・名(ラストネームとファーストネーム)それぞれからワン・シラブルづつ音を採取してて接着する。
例外はシュワちゃん。これはシュワルツェネッガーという長い姓では呼びにくいからショート化は必然だったのだろう。
他のショートネーム・ピープルとちがい「ちゃん」付けのところが可愛い。ほんもののシュワちゃんは可愛げはなく傲慢なヤツらしいけれど。
名前を短くされてしまうのは男性に多いような気がする。
女性の例としては、ジャズ歌手のエラ・フィッツジェラルドのことを「エラフィッツ」と呼ぶ友人がいるが他にもそう呼ぶ人が居るのをわたしは知らない。
♯
Today's BGM = ARE YOU EXPERIENCED? by Jimi Hendrix
(s=0230-0955; esb=0000ff,ffffff,ff0000; h:62F/ 16C, l:58F/ 14C 曇のち雨 )
may 27 01 sun
CDの並べ替え
休み中のプロジェクトのひとつにCDの並び替えがある。
CDはジャンル別、アーティスト名のアルファベット順に並べてあるのだが、そのブロックごとの入れ替えを実施した。
どうせなら、同じアーティストは年代順に並べたいので順番をさくさくと正す。リアルタイムで聴いていた音楽の場合年代順に並べるのは容易いが、そうでない場合はちょっとした調査が必要になることがある。
CDは発行年の表示方法が統一されておらず、オリジナル(例えば Vinyl = LPレコード盤)が発売されたときの年が書いてある場合と、そのCD自体が発行された年が書いてある場合と両方あるのだ。だから中を開けてオリジナル・リリース年の記述を探したりWEBで検索したりしながら並べる。
例えば、ROXY MUSICの場合、Country Life と Sirenは、数年前2枚一緒にレトロスペクティブリーに買ったので時の経過というの観念が伴わない。今回ようやく位置付けがはっきりした。折角だからここに書いておこう。
ROXY MUSIC DISCOGRAPHY
1990 Heart Still Beating (Live)
1982 Avalon
1980 Flesh + Blood
1979 Manifesto
1976 Viva! (Live)
1975 Siren
1974 Country Life
1973 Stranded
1973 For Your Pleasure
1972 Roxy Music
大変な作業かと思っていた入れ替えは、30分くらいで終わってしまった。案ずるよりうむがやすし。
ロックを聴こうと思いジャズのCDの棚(前はそこにロックがあった)の前をうろうろしたりするが直になれることだろう。
それにしても ROXY のジャケットはどれもセンスが良いなあ。
気に入った曲を抜き出しMP3にしてして聴いたりするけれど、ジャケット・アートを楽しめるのはCDならでは。
♯
Today's BGM = FOR YOUR PLEASURE by Roxy Music
(s=0200-1025; esb=0000ff,ffffff,ff0000; h:68F/ 20C, l:58F/ 14C 曇のち晴れ夕方に雷雨 )
may 28 01 mon
メモリアル・デイ
メモリアル・ディのホリデイ。
戦没者の記念日という事で愛国ムードが盛り上がる。
アパートの窓から見渡せるハドソン川にいつも泊まっている戦艦イントレピッド(海洋航空宇宙博物館になっている)の横に今だけ大きな空母が停泊中。
甲板には万国旗のようなものが飾られている。勿論それとは別にひときわ大きな星条旗がはためいている。
軍艦が停泊すると街には水兵や将校が溢れる。最近は女性の水兵もいて典型的なアメリカン体形(お尻が大きい)を真っ白な制服に包みミッドタウンを闊歩している。
将校は長身揃いで水兵は比較的小柄といった印象を受けるのは制服についた肩章や立派な帽子のせいかもしれない。
雨が降ると真っ白な制服に泥はねがあがる心配がありそうな足取りだった。
♯
Today's BGM = RODRIGO: CONCIERTO DE ARANJUEZ by J. Williams
(s=0240-1020; esb=0000ff,ffffff,ff0000; h:74F/ 23C, l:60F/ 15C 曇時々晴れ夕方に雷雨 )
may 29 01 tue
予知の余地
暑い日になったのは一週間ぶりだろうか。こういう日は冷やし中華が良いと思いながらもよりのラーメン屋に入った。
ひとりだったのでカウンター席に案内された。ギョウザを食べてる客が横にいたが、あまり混んでいない時間帯だったのでカウンター席はひとつ置きの着席状態となっているので直ぐ隣というわけでもない。
わたしとギョウザの客の間の空席越しにカウンターの中からホールの係りに出来上がったラーメンがわたされた。どれも普通の光景だ。
「こういうのってこぼしちゃったりしないのかしら」と思った。その約一秒後に斜め後ろから「きゃぁ」という声。器を受け取った配膳係はラーメンをこぼしてしまいギョウザの客と後ろの通路を歩いていた人に熱いスープがかかってしまっていたのだった。
通路は汁の海。わたしは幸いな事に被害なしだった。
飲食店の出来事としてはさほど珍しくもないが、その発生タイミングの絶妙さにちょっと怖くなったのでさっさと食べて店を後にした。
思ったことが次々に起きるような気がしてしまうので、何も思わない様に頭の中を想像の余地が無い状態にした。
つまり、目に見える景色を脳内で言葉に変換して反復させたりということだ。「キャンディー・ストアの隣が写真屋。正面のビルは工事が進みました」といった具合。
店を出てしばらくしたら一天にわかにかき曇り雷雨になった。雷のパノラマ・ショウを写真にしようとデジカメの用意をする。
ファインダーを覗いてイベントを待っているとなかなか稲妻が走らない。目が疲れて余所見をすると立派な稲妻が天を裂く。こういう時は、わたしの予知能力はまったく働かないのだ。そういう訳で稲妻の写真は無し。
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Today's BGM = F. CHOPIN: PIANO SONATA NO.2 in B FLAT by V. ASHKENAZY
(s=0230-1050; esb=ffffff; h:76F/ 24C, l:54F/ 12C 晴れ時々雷雨 )
may 30 01 wed
陪審員へのお誘い
郵便受けに入っていたのはニューヨーク州のシールのついた封筒。
「公的通信。すぐに開封のこと」といった但し書きが12ポイントくらいの字で印刷されている。
州から来るオフィシャルな通信というとまず脳裏に浮かんだのは納税関係。しかし確定申告は期日前に済ませ、先日払い戻しの振込みもあったばかりで当局から因縁をつけられる心当たりは無い。
一体なんであろうか、好奇心半分、のこり半分は面倒な事だと嫌だなあという気分で開封すると、それは JUROR QUALIFICATION QUESTIONNAIRE であった。
米国の裁判システムの大きな特徴である陪審員の登録に関する質問状である。
生年月日、人種、米国市民であるかどうか、英語が分かるか、過去に凶悪な犯罪を犯したことがあるか、過去二年以内に陪審員の質問状を受け取った事の有無、
といった質問に対して YES / NO で回答する。米国市民でない場合はその確証(エイリアン・カード)の写しを沿えて返信用封筒に同封のうえ返送する。
陪審員は米国市民(U.S. Citizen)の義務であり、また市民のみに資格がある。市民は陪審員の登録が済むと時々裁判に呼び出される事になる訳だが、
わたしは米国市民でないので、エイリアン・カードのコピーをとって質問状に同封して返送してオシマイ。
今回のお誘いは多分(最低)三回目。前回は3年前。その前は随分前だ。過去に外人だから、と断っているのにしばらくすると来るのは帰化している可能性もあるからだろう。
送付先の住所氏名は納税関係のDBを用いていると思われる。
市民登録の元簿のようなものから抽出して送ってくれば手間も郵送料も省けるだろうにと思うのだが、管轄が違うのだろうか。
意外にビューロークラティックと思うが理由は違うのかもしれない。
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Today's BGM = F. CHOPIN: PIANO SONATA NO.2 in B FLAT by V. ASHKENAZY
(s=0300-1010; esb=ffffff; h:68F/ 20C, l:49F/ 9C 晴れ時々曇り )
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