mar 01 01 thu
村上さんに聞いてみよう
「そうだ、村上さんに聞いてみよう」
という本がさりげなく置いてある。柱を隔てた向こう側の席の脇に置かれたサイドテーブルの上がいきなり片付いてその本だけが妙に目立った。
わたしが何気にながめていたら「なにか?」などと言う(餌にくいついたな、と内心うれしそう)。
「なんの本かな、と思ってね。村上さんって誰?」とわたし。
「KSDで議員を辞めた村上の本ですよ。」
ほんとうに村上前議員の本だったなら「村上さんに聞いてみよう」としても中は「訴追の恐れがあるので・・・」
以外は何も書いていない事だろう。
この本は、勿論「訴追の恐れがあるので答えられません」が無限ループの繰り返しで書かれてはいない。
村上は村上でも、作家の村上春樹の本で、正しい題名は
「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果 たして村上さんはちゃんと答えられるのか?
という長いもの。著者が自身の Webpage で読者と交信したメールのよりぬき版を集めた本。
そうこうしているうちに前議員の方は逮捕され、ニュースにおける呼び名は村上氏から村上容疑者に変わった。
一日前に「司法において身の潔白を明確にしてほしい」と語った望みどおり身柄は司法にゆだねられらた。
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Today's BGM = The Nightfly by Donald Fagen
(s=0100-0750; esb=ff0000,ff0000,ffffff; h:38/ 3C, l:24F/ -4C 晴れ )
mar 02 01 fri
人見知りをする事と内気な事、そして子供の陥りがちな誤り
わたしは筋金入りの人見知りである。
紹介されて直ちに旧知の友の如く会話を継続できる人も多いが、わたしの場合は、窮地に陥るのがせいぜいだ。
パーティーなど最も避けたいもののひとつ。全く知らない人や良く知らない人などが大群でざわめきにわたしはうめく。
気のおけない友人たちとの会話は好きだが、そこに一人でも知らない人が混ざると途端に緊張してしまう。
内気なのかと言うと、そうではない。
内気と言うのは言いたいことも人前だと言えず、スピーチをする時は真っ赤な顔をしてうつむいてしまう、そんなイメージだ。
わたしは人前であがる事は無いし、自分の意思だってきっちりと表現できる。
ただ、人と打ち解けて仲良くなれる迄に時間を要するだけなのだ。
更にいうなら、知らない人と出会わねばならない状態は出来たら避けたいと思ってしまう。
人見知りは子供の頃からで、当時は大人になれば治るのだと思っていたがそれは子供の陥りがちな誤りのひとつにすぎなかった。
その他にも同様の間違った発想はいくつかある。「大人になると字が上手くなる」なども良い例だろう。わたしは今でも子供の頃と同じようなフォント・フェースの文字を書くが、最近は文字書きデバイスはキーボードばかり使っているので鉛筆デバイスを用いた文字表現は当時より下手になるばかりだ。
人見知りは下手になっていない様だが上達もしていない。
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Today's BGM = Some Girls by The Rolling Stones
(s=0100-0750; esb=ff0000,ff0000,ffffff; h:40/ 4C, l:34F/ 1C 雪のち晴 )
mar 03 01 sat
雛あられ
日本在住の親から季節のお菓子が送られてくる。
クリスマスにはバウムクーヘン、節分は豆、ヴァレンタインズデイにはチョコレート、そして雛祭りには雛あられという具合だ。
セレモニアルな事はしない家庭に育ったので例えば雛祭りといったって人形を飾ったりする習慣は無い。
だから、雛あられを送ってくるのもセレモニーの一環としてではなく季節的な意味あいなのだ。
一年に一回、毎年今ごろにになると届く雛あられは、きっとしょっちゅう食べていたら有り難味も何も無いと思えるような菓子だ。
いつも同じメーカーのものが届く。ふんわりと膨らませて乾燥させたもち米にパステルカラーの着色料と砂糖がまぶしてある。
たまに大粒の丸く膨らませたものが入っている。それから大豆に砂糖をまぶしたもの。そういったものがミックスされたスナックは見た目も楽しい。
ぱらぱらしていて一粒ずつ手でつまむのは面倒なので、小ぶりのガラスのボウルに入れてスプーンで食べる。
乾いたままでも美味しいが、牛乳をかけてシリアルの様に食べるのもおいしい。新宿中村屋のひなあられはふんわり甘く、銀座曙のひなあられは甘いなかに少し塩味が効いていてそれぞれ特徴を出している。
正式な食べ方はどういった方法なのだろうか。
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Today's BGM = Some Girls by The Rolling Stones
(s=0100-1000; esb=ff0000,ff0000,ffffff; h:45/ 7C, l:30F/ -1C くもり )
mar 04 01 sun
人になりたくなかった人
朝から曇天。天気予報で繰り返し警告されているスノー・ストームはなかなかやって来ない。
夕方も近くなった午後になり、ようやく一粒の雪が窓の外をふわふわと舞っている。
高層ビルの周囲を吹き上げる風の影響で雪はいつまでも窓の外に浮揚していた。
しばらくすると舞う雪の数が増え始めた。
こういう雪の降り始めはどうしても空に向かって口をあけて舌でぺろっと雪をキャッチしたくなる。
今日は二回もうまく命中して満足。
『犬になりたくなかった犬』(F.モウワット)という本がある。
4セントで買われてきた雑種の犬マットが主役の本。
マットは自分を犬と思っていない節があり人間っぽい振る舞いが面白く書かれていた。
わたしの場合、"人になりたくなかった人" ではないかと思う。道で犬と出会うと「わぁ〜い、仲間だ」と微笑んでしまうし、写真でも犬を見ると親近感が沸き幸せな気持ちになる。
雪の日の振る舞いも人間より犬によく見られる行動パターンに分類できるし。
今晩から明日乃至明後日まで雪嵐が予測されていおり、明日の出勤時がたのしみなのだ。
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Today's BGM = Change the World by Eric Clapton
(s=0150-1030; esb=ff0000,ff0000,ffffff; h:36/ 2C, l:30F/ -1C 曇のち雪 )
mar 06 01 tue
ちょっと楽しみにしていたのに来なかった。
60年ぶりというサイズの冬の嵐が2つ来るとの事で週末頃からジュリアーニ市長はじめマンハッタン全体は大騒ぎだった。
幹線道路は大型トラックの通行禁止が早々と決められたし、JFK、ラ・グァーディア、ニュー・アークの三つの飛行場でも欠航を決めた便が多かった。
月曜日は全ての公立校が休校となり、火曜日も一部の学校は休みとなった。
わたしの勤務先では送金係など朝からの人員確保が必須な部門のスタッフ用に近所のホテルに部屋が用意され今朝はホテルから出社という社員もあった。
でも、大型な嵐はふたつともそれて、風はかなり強めだけれど結局ただの雪の日となった。
積雪予測も当初の50〜60センチから昨日の段階で30センチ、今朝の予報ではとうとう10センチにまで減少。
屋根や木の上にはふんわりと雪が積もっているけれど、道は大雪に備えて大量の塩が撒かれていたので凍ることもなく水浸し。
会社に着いたらジーンズの裾はびっしょり(ハネがあがったらしい)。
備えあれば憂いなし。いくら準備しても嵐がくれば何らかの被害は生じていただろうから
それたのは幸いなこと。しかし、「今世紀最大の規模の嵐」と言ったニュースチャンネルの真意はなんだったのかと思う。
真面目な顔と声でストーム情報を伝えていたが、なにしろ今世紀はまだ2ヶ月少々しか経過しておらず、ストームはおそらく一つ目のものだろうから如何なるサイズだって最大であり且つ最小なのだ。
マネジメントからは、本日出社したひとには一日のヴァケーションをあげるというメモが回付されたが、これはコストのかからないインセンティブ。
でも、休暇は毎年使い切れないので一日増えたからといって別に嬉しくも無いのだ。備えあれば憂いなしといった事か。
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Today's BGM = STORM WARNING by Sea Level
(s=0040-0750;esb=ff0000,ff0000,ffffff; h:32F/ 0C, l:28F/-2C 雪 )
mar 07 01 wed
雪について。
朝から青空の広がる暖かい日になった。日中はマフラーも手袋も鬱陶しいほどだ。
路肩の雪もすっかり融けてしまい、撒きすぎた塩で真っ白になった歩道が露出している。
ひと雨降ってすっかり洗い流されて欲しいところだ。
◇
臨店中の当局の検査官とエレベーターに乗り合わせた。
「Hi、How are you?」「雪が積もらなかったのでちょっとがっかり」と応えたら先方は「雪、好きなの?」と目をまん丸にする。
彼女はプエルトリコの出身で寒いのも雪も苦手なのだそうだ。以前、メキシコ出身の社員がニューヨークに住む様になって初めて雪と言うものをみた、と語っていたのを思い出した。
何年か前の冬、友人のニューイングランドの実家に招かれたことがあった。
アジアの国ニッポンから来たというわたしに「雪ってきれいでしょう。」
と得意そうに話す小母さんがいた。ニッポンは雪の降らない熱帯の国だと思っていたのだろう。
世界中各地から人が集まるこの国では雪を見たこと無い人はめずらしくないのだ。
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Today's BGM = EL LOCO by ZZ TOP
(s=0040-0830;esb=ff0000,ff0000,ffffff; h:40F/ 4C, l:28F/-2C 晴 )
mar 08 01 thu
バナナ
アメリカ人はバナナが好きだ。朝食代わりにバナナ一本という人も少なくない。朝、通勤の途中に路上にいくつもある売店で買ったバナナを片手に出社。会社の机の上にごろんと横たわったバナナはすっかりオフィスの景観にとけこんでいる。
バナナの食べ方は一般的な日本人と一般的なアメリカ人では差がある。日本式はバナナの皮を途中まで剥き根元には少しだけ皮をのこした部分を確保する。剥いた皮は花びらの様に周囲に垂らしておいたまま根元の皮をのこした部分を握り締めててっぺんから食べるというスタイルが一般的だ。
ところが、米国人方式はというと皮は全部を剥いてしまい果実の部分だけになったバナナをつまんで食べる。
わたしは日本式と米国式のどちらの食べ方かと言うと、実は、あの甘さが好きではないのでバナナを食べないという珍しい存在となっているのだ。
◇
バナナ好きの国民だから日常の会話にだってバナナが登場する。そのなかでわたしが好きなのは次のもの。
誰かから何かを言われたときにつかう。
I can't hear you, because I have a banana in my ear.
直訳すれば「バナナが耳にはいっちゃてるもんだから聞こえなんだ」となる。
ナンセンスさが心地よい。
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Today's BGM = Music From Penguin Cafe by Penguin Cafe Orchestra
(s=0400-0810;esb=ff0000,ff0000,ffffff; h:44F/ 6C, l:32F/ 0C くもり )
mar 09 01 fri
仕事量と疲労の関係
仕事を沢山すればそれだけ疲れるし、仕事をしなければ疲労も少ないというのは全ての場合に当てはまるとはいえない。
肉体労働の場合、仕事をした量と疲労の度合いは比例する。でも、オフィスワークの場合は違う。長時間の集中を要する仕事をした後は短時間の仕事の後より疲労感は確かに大きい。
しかし、疲労感を最も左右するものは残りの仕事の量なのだ。
つまり、いくら仕事をしたかではなくて、いくらしていないかで疲れる。
残りがどのくらいあるか、未処理が多ければ多いほど疲れるという仕組みになっている。
来週分の疲労回復を先取りをしようと仕事を持ち帰ってはみたものの鞄の中からさえだされないまま月曜日の朝を迎えるといういつものパターンに陥りそうだ。
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Today's BGM = SLOWHAND by Eric Clapton
(s=0030-0810;esb=ff0000,ff0000,ffffff; h:40F/ 4C, l:30F/ -1C 雨のち曇 )
mar 11 01 sun
チャイニーズ・フード
ごくたまにチャイニーズ・フードが食べたくなる。
デリバリーも発達しているが散歩がてらピックアップとした。
あらかじめ電話しておき出来た頃を見計らい店に出向いた。
帰宅して中身を取り出してみると伝票は何と中国語と英語のバイリンガル。
堤取 / PICK UP とある。しかし、食べ物の部分は中国語のみ。でも、炒飯 って日本語と同じだった。
中国語の入力ってどういう仕組みなのだろう。中国語なのだろうか(キーが沢山要りそうでキーボードが巨大になりそう)、それとも、アルファベット入力なのだろうか。
などと思いながら炒飯を食べた。デザートのフォーチュン・クッキーには親しい友人に電話すると気持ちが楽になるでしょう、などと印刷された紙切れが入っていた。
電話は嫌いなので自らかけることは無いのだ。それに、気持ちが落ち込んでいるわけでもないし。
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Today's BGM = CHANGESBOWIE by David Bowie
(s=0230-0910;esb=ff0000,ff0000,ffffff; h:52F/ 11C, l:32F/ 0C 晴 )
mar 12 01 mon
あっけなかった Nasdaq 2000ドル割れ
相場に直接かかわる仕事はしていないがそれでも一日に何回かはマーケットを覗く。
今朝は、10時過ぎに Nasdaqをみたら既に2000ドルを割っていた。あっけないものだ。
結局これといった買いが入り戻すと言うこともなく前日比 -6.3%の $1,923.37でひけた。129ドル安である。
ダウ・ジョーンズ工業株平均も前日比 -436ドルの 10208ドル。
景気が低調になってくると実社会の回るスピードも目に見えてスローになる。
通信販売で注文した品が届くのも従来の倍くらいかかるようになり景気減速が体感できる。
これは、今までは潤沢な資金で充分な頭数をそろえたスタッフにより進めていたプロセスが人員カットにより少ない人数でオペレーションしていることによる遅れが生じているのだろう。
でもそんなに急いでどうするのだ、という気もする。
こんなスピードで良いじゃないか、と。ただ、減速はグラジュアリーでないといけない。急いで浮上しようとして潜水病にかかる人も出そうだから。
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Today's BGM = PEARL by Janis Joplin
(s=0100-0800;esb=ffffff,0000ff,0000ff; h:46F/ 7C, l:38F/ 3C 晴 )
mar 13 01 tue
勝負ネクタイ
自民党大会での森首相は船の柄のネクタイでした、と今朝のニュース。彼はどんなネクタイを締めるかでその日の気分を表現するのだそうだ。
船の模様のネクタイは、ここ一番という勝負の時用なのだそうだ。
勝負の時に身につけるのはコレというアイテムを持つ人は多いのではないだろうか。
わたしの場合、勝負ワイシャツ。重要な会議などの時に着るワイシャツは決まっている。
白でカフスに紺色でイニシャルの刺繍が入っている。仕立て具合がとてもうまくいっているもので着心地が良い。
母は勝負ブレザーというのがあるそうで、それを着ると気持ちが引き締まるとのこと。
勝負下着という人もいるらしい。見えないところで勝負をかけるというのもひそかに気合が自分だけに入り効果がありそうだが、一方、見えないだけに忘れてしまいそうな気もする。
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Today's BGM = US by Peter Gabriel
(s=0130-0800;esb=ffffff,0000ff,0000ff; h:49F/ 9C, l:38F/ 3C 雨 )
mar 14 01 wed
人を助ける
困っている人がいたので助けてあげた後ちょっと複雑な心境になることがある。
例えば、松葉杖の人がドアを開けるのに不便そうだったので開けてあげた時。
「ありがとう」「どういたしまして」が笑顔で交換される。
ヒトの役にたててよかった。確実に自分は良い気持ちになっている。
ところが、一瞬後は、これは自己中心的な偽善であり、わたしは鼻持ちなら無いヤツなのか、と思う。
でも、実は人生、全てのことは自分が気持ちよくなることを究極の目的としているのだ。
快適な住居で美味しいものを食べて楽しく暮らしたい理由は、それが気持ち良いから。気持ちよくなるための行為が人の役にも立つなら更によいではないか。
世の中の基本は二つしかないのだ。自分が気持ちよくなること、そして、人の嫌がることをしないこと。
だから、いくら自分が気分良くなるとしてもそれでヒトが嫌がることはしてはいけないが、助けてあげる場合、ヒトは嫌がらないだろうから基本に合致しているのだ。
だって、自分が困っているときに助けられたら嬉しい。その相手が気分良くなる為に差し伸べた手であろうと何も問題はないのだ、と分かり安心した。
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Today's BGM = SO by Peter Gabriel
(s=0030-0810;esb=ff0000,0000ff,0000ff; h:52F/ 11C, l:36F/ 2C 晴 )
mar 15 01 thu
ニューヨーカーのランチ
急にパスタが食べたくなった。
会社の近くの蕎麦屋でざる蕎麦を食べるという案も浮かんだがもうちょっとボリュームが欲しい。
何かアイディアあるかと同僚に相談すると、前によく行ったトラッテリアのパスタはどうかとのサグゼッション。
そこはデリバリもするが配達時間がのんびりしているらしくて届く頃には間抜けのパスタになってしまっている事が多いのだ。
そこで、6ブロックはなれた店まで自ら出向きピックアップとした。
超早足でオフィスに戻ったら、まだパスタはアルデンテに近い状態。
パルメザン・チーズをかけて美味しく戴きました。ここは何種類もあるパスタとソースの種類を自由に組み合わせて自分好みの味をテイラーできるのが特徴。
わたしのフェイバリットはボウタイ・マカロニ+ウオッカ・ソース+フライド・カラマリ。$9.25也。満足。
パスタはニューヨーカーのランチとしては定番のひとつだ。
ほかに、サラダ(野菜+たんぱく質系統をミックス)、サンドイッチ、ハンバーガー、ピッツァあたりが一般的。
それからチャイニーズのピックアップ。野菜と肉やシーフードを混ぜてどろっとさせたものを御飯か麺の上にかけてあるものを食べているひとを良く見かける。
日系の会社の場合、日替わり和風弁当のデリバリも豊富。こちらは大抵ひとつ6ドル。
ニューヨーカーという呼び方については、例えば江戸っ子は三代江戸生まれが続かないと使わないとかと同じように厳密な決まりがあるらしいが、いずれにせよ、自分たちのことを呼ぶ時に用いることはまず無いように思う。
ごくたまに「わたしたち New Yorker は・・・」なんて言う人がいると「けっ」という感じがする。
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Today's BGM = LED ZEPPELIN by LED ZEPPELIN
(s=0040-0800;esb=ff0000,0000ff,0000ff; h:54F/ 12C, l:40F/ 4C くもり )
mar 16 01 fri
緑色のベーグル
毎週金曜の朝は会議があるので遅刻しないようにいつもより10分早く家を出る。
近くのベーグル・ショップに寄って今日はどんなのにしようかなと棚を見るとミドリのベーグルがどっさりの一角がある。
そういえば明日はセントパトリックス・ディ。アイルランドの聖人を記念する日で、アイルランドのシンボルとなっているクローバーの色にちなみ緑色のものを身につける。緑色の服や帽子などは序の口。顔を緑に塗っちゃう過激派も。
緑色に着色されたカーネーションが売られ、緑色のビールで酔っ払いが出来る。街じゅうがミドリ一色になる日だ。
それでは一日はやいけれどわたしもと、ふっくらしたのをひとつ買ってオフィスへ。
コーヒーとともに机の上に置いてみたが何だか毒キノコを連想してしまう彩度の高さの色合いにどうも食指が動かない。
しばらく眺めていて結局食べたが、味は、意外に普通であった。
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Today's BGM = HURDY GURDY MAN by DONOVAN
(s=0040-0800;esb=00ff00,00ff00,00ff00; h:50F/ 10C, l:34F/ 1C くもり )
mar 17 01 sat
セント・パトリックス・ディ
セント・パトリックス・ディは曜日ではなくて日にちで決まっているので週末だったり週日だったり。
わたしの勤務先はオフィスが FIFTH AVENUE に面しており、且つ、セントパトリックス・チャーチに近いのでパレードが目の前を通る。従い、3月17日が週日の年はパレードが騒がしくて仕事が上の空になるのだ。
例年、季節の割に寒いことが多いセント・パット・ディだが、今年は例外的に暖かい。
アイルランドの英雄的聖人を祝うこの日は、アイルランド本国では一年中でもっとも大きな祭事との事だが、マンハッタンもパレードが有名で市をあげてのビッグ・ディとなっている。
わたしは自宅にて今日にぴったりの映画、
ステート・オブ・グレースを鑑賞とする。
ゲイリー・オールドマンがアイリッシュ・マフィアの一員に扮するこの映画、おわり近くにセントパトリックス・ディ・パレードのシーンがある。
会社が入っているビル周辺も映っているが、映画は 1990年のものなので、ここ 2〜3年の流行で一階と二階部分をぶち抜きガラス張りにリノベーションとなってしまう前の景観が懐かしい。
ビルディング外装は石や金属製の方が好きだ。
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Today's BGM = FLOWERS by ROLLING STONES
(s=0040-0900;esb=00ff00,00ff00,00ff00; h:46F/ 6C, l:34F/ 1C くもり )
mar 18 01 sun
良き隣人たれ
寝ているときに上の階から聞こえてくる騒音は本当にかんに障る。
わたしのところでは一階上の住人が時々とんだり跳ねたりしているらしくて、どっしーん、ずどぉおんとうるさい。それもきまって25時とかそういう時間帯なので注意しに行くのも眠くて、耐えながら睡魔に負けて寝てしまうのが常だ。
ビーズか何かを床に転がす様な音もたまにする。猫をじゃらしているのではないかという推測説あり。
壁を隔てた隣の音はまったく聞こえてこないビルディングなのだが、上の階であばれている音や床への直接的音は天井から降ってくるのだ。
床は80%以上絨毯で覆わなければいけないというビルディングのルールがあるが、守られていないのだろう。
かくいうわたしもこのルールは守っていない。絨毯が嫌いなので全て木のままだ。
その代わり、室内ではこつこつと音のするヒールのある靴ははかない。
音のしないソフトな靴底か、裸足。これなら階下への音響的効果は絨毯を敷いたのと同じことだと自分では納得している。
もっとも、ジャンプによる騒音は絨毯を敷きつめたとしても防げないだろう。
せめてもの幸いは我隣人の騒音発生頻度が半年に一回程度と言うこと。それでも、さわぐなら昼間にしてほしい。
でも、映画「
The 4th Floor」を観たあとは、ずどんどどん、とちょっとうるさいだけの隣人はラッキーなのかもしれないのだなどと思ったり。
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Today's BGM = TUBLAR BELLS by MIKE OLDFIELD
(s=0200-1000;esb=00ff00,00ff00,00ff00; h:44F/ 6C, l:32F/ 0C 晴れ )
mar 19 01 mon
出会い
Emmiというスイス・ヨーグルトがとても美味しい。それも、苺フレーバーが出色。ちゃんとした苺がごろごろ入っていて感動的だし、ロング・ライフというのも便利だ。
一ダースばかり買おうと店に出向いたところ、苺だけ売り切れ。ラズベリーやブルーベリー、アプリコットなどはどっさりあるのに。
みんな美味しいものは知っているのだなあ、というか、わたしの味覚がみんなと一致したという点にちょっと驚いた。
甘いヨーグルトは好きではないのでいつもはプレーンばかり買うのに数日前にどういう訳かこの苺ヨーグルトを買った。
なんという偶然の出会いかと思ったのも束の間、早速売り切れなのだから出会いは縁が無かったのかな。
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Today's BGM = BLOW BY BLOW by JEFF BECK
(s=0100-0800;esb=ffffff; h:50F/ 10C, l:36F/ 2C 晴れ )
mar 20 01 tue
FIRST DAY OF SPRING
今日から春。FIRST DAY OF SPRINGという正式な名称がある日だ。
昼と夜の長さが同じ、つまりどちらも12時間ずつですよ、などと朝のニュースでキャスターが説明していた。
日本で今日は春分の日。休日である。昼夜の長さが同じだとどうして日本では休日なのか、米国人に日本のホリディの説明をしても理解されないもののひとつだ。
何時の間にか、夕方は6時過ぎまで明るい。これから三ヶ月間は日没の時間は遅くなる一方でドラキュラ願望の強いわたしにとり心がウキウキする時間帯が短くなる日々の季節となる。
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Today's BGM = CALIFORNIA DREAMIN' by MAMAS & PAPAS
(s=0100-0800;esb=ffffff; h:54F/ 12C, l:42F/ 5C 晴れ )
mar 21 01 wed
利き目
利き目の存在を知らないという人が居た。
目の前の目標物を両目で見てから片方ずつ閉じてみて両目で見た時と画像の位置が変わらないほうの目の事と説明したが分かり難い感じだったので、たとえばカメラのファインダーを覗くときに使うほうの目、つまりつぶらない方の目と説明しなおした。
「それって良いほうの目ということじゃないの」
と言われてみればそうかなという気もする。それにしても、利き目が右目の人は、カメラのファインダーを見るときに鼻がカメラにぶつからないですみそうだという事に気付いた。利き目が左のわたしはそのメリットを享受できないが。
利手は、右利き、左利きという区分がある。わたしは文字は右手、それ以外は左手が多い。
何利きなのだかよくわからないが、日本の自動改札、電子レンジのキーパッドなど使う都度カラダをよじらないといけないものは多く、やはり右利きのほうがメリットがある。
利き足は、右利き、左利きという言葉は無い。交差点などで止まっていて信号が変わり一歩踏み出す時どちらの足かにより判定できる。
わたしは左が利き足だが、これについて特にデメリットを感じたことはないのがせめてもの救いだ。
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Today's BGM = TUG OF WAR by Paul McCartney
(s=0100-0800;esb=ffffff; h:46F/ 7C, l:40F/ 4C 曇のち雨 )
mar 22 01 thu
NO NONSENSE (When nonsense makes sense)
「仕事が大変で体がついていかない。明日は休むかも・・・」とつぶやくのが最近のマイブームになっている。
実際にはそれなりの健康管理をしているので体調には大きな問題はなく、つぶやいてみるのは単なるナンセンス・ジョーク。
わたし 「明日やすんじゃおうかなー」
あいて 「ダメですよ〜。犬けしかけて自宅におくっちゃうもの」
わたし 「わ〜い、犬はお友達だから仲良しになっちゃう♪」
あいて 「じゃ狼おくる」
わたし 「狼だって犬の仲間だから大丈夫。一緒に遠吠えしちゃう」
---
もっとも「休む事」がジョークになるというのは休み下手である証拠であり、これはノン・ナンセンスの要改善事項なのである。
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Today's BGM = ROUGH AND READY by JEFF BECK GROUP
(s=0100-0800;esb=ffffff; h:46F/ 7C, l:36F/ 2C 雨 )
mar 24 01 sat
食べる順番
食べ物について、好きなモノから食べるか、キライなものから食べるか、というのは性格が分かったりすることもあり、結構おもしろい。
好きなモノから食べる人の言い分は、将来どんな事が起きて食べられなくなるかも分からないので美味しいものは今食べる、或いは、おなかがすいている時に食べると美味しさもひとしお、などいずれの場合も快楽追求型の発想が認められる。
一方、好きなものを最後に残しておく人の言い分は、楽しみは最後に取っておくという克己心の強さが有るように思える。
ところが、わたしの場合、食べ物に執着がないのだ。美味しいものはおいしいし、まずいものはまずいとは思うのだけれど、だからどうという事に結びつかない。
好き嫌いは結構あるのだけれど、しかし、どうしても食べられないもの(例:梅干、生モノ)は食べずに残すけれど多少まずいくらいのものは全く気にせず食べる。食べる順番は端っこからで、色々な種類のおかずをあれこれ少しずつ順繰りに食べるという事はせず、目の前の食べ物は左端から消えていく。
食べる速度については随分と練習をした結果ゆっくりになったが、それでもうっかりすると他の人がまだ半分も食べてない時にわたしはすっかり食べ終わってしまい手持ち無沙汰になってしまう。
しかし、これは、単に食べるスピードが速いというだけではなく、端から順番に食べるという“能率の良さ”が食べ終わるまでの時間に深い関係がありそうだ、と気付いたのだった。
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Today's BGM = BECK-OLA by JEFF BECK GROUP
(s=0230-1130;esb=ffffff,0000ff,0000ff; h:56F/ 13C, l:30F/ -1C くもり時々あめ )
mar 25 01 sun
オスカー・ナイト
暖かい日が続き毎晩の様に暑いと思って寝ていたのでダウン・コンフォーターをしまったら途端に寒くなった。
前にも似たシチュエーションがあったが、収納場所はクローゼットの上の方の棚なのでその時は再び出すのが面倒でTシャツを二枚重ねて寝た。
しかし、いつも軽装で寝るので Tシャツ二枚はごわごわして安眠度合いがイマイチだったのだ。
そこで今回は意を決して再びコンフォーターをケースから出してベッドメイキングのやり直し。
面倒でも快適さは充分に面倒に見合う。学習機能がファンクションしているのだ。
◇
よくパンを買う店はコーヒー豆のセレクションも豊富。コロンビアン・サプリームというのを買ってみた。
ちょっと濃い目にいれてみた。好みにあった味で満足。今度コーヒーを買うときに思い出せるかな。
◇
今夜は、オスカー。
ノミネーション作品のなかでわたしの好みからいえば『ショコラ』が一番。
ジュディー・デンチがサポーティング・アクトレスを、主演女優賞はジュリエット・ビノシュが良いなあ。
音楽はクラウチングタイガー・ヒドゥンドラゴンのヨーヨー・マが好き。
これらは予測ではなくてわたしの希望。実際には、きっとR.スコット作品『グラディエーター』が複数部門をとるんだろうけれど。
結果につき追記:
Best picture,"Gladiator" / Best actor,Russell Crowe ("Gladiator") / Best actress ,Julia Roberts ("Erin Brockovich")
/ Best supporting actor, Benicio Del Toro ("Traffic") / Best supporting actress, Marcia Gay Harden ("Pollock") /
Best director, Steven Soderbergh ("Traffic") / Best screenplay (original) ,Cameron Crowe ("Almost Famous") /
Best screenplay (adaptation) ,Stephen Gaghan ("Traffic") / Foreign language film ,"Crouching Tiger, Hidden Dragon" (Taiwan)/
Art direction , "Crouching Tiger, Hidden Dragon"/ Cinematography , "Crouching Tiger, Hidden Dragon"/
Original score , "Crouching Tiger, Hidden Dragon," Tan Dun / Original Song , Bob Dylan ("Wonder Boys") など。
♯
Today's BGM = EXTENSIONS by Manhattan Transfer
(s=0200-1000;esb=ffffff,0000ff,0000ff; h:44F/ 6C, l:30F/ -1C 晴れ )
mar 26 01 mon
宅配新聞の怪
天気予報どおり朝から雪。
出勤は寒い中を早足で、という雰囲気が好きで月曜日だというのに気分よく出勤。
雪は午後には止み夕方には晴れてしまった。しかし気温は氷点下と寒い。
次の週末には夏時間が始まるなんて気分が出ない。
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宅配の新聞がたまに届かない事がある。
配達がなされていないのか、配達はされるが盗まれてしまうのかはわからない。
配達の少し前に古新聞をこっそり出しておいてしばらくしてみたら、まんまとその古新聞が無くなっていたという場合(実話)は盗難常習者の存在を疑えるが、わたしの場合は難しい。
新聞が行方不明となったのは今日で今年になり二回目。殆ど読まないので実際には有っても無くても大差はないのだが代金を支払い購入しているものはきちんと入手したい。
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Today's BGM = A SIGN OF THE TIMES by TAL FARLOW
(s=0100-0808;esb=ffffff; h:40F/ 4C, l:28F/ -2C 雪 )
mar 27 01 tue
天井の栄花 〜 新発見の歓び
CDを聞こうと思ったらチェンジャーの中が満員だったので、とりあえずCDを机の上に置いてチェンジャーの中身を取り出し正しいケースにいれた。
さて、いよいよ目的物をと思い何気に上を向いたらハロゲンランプに反射したCDが天井に。
思わぬアートに嬉しくなる。いろいろなCDを試してみる。この新しい遊びはとても楽しくてしばらく夢中になりそう。いまのところ最初のMCAのものが一番。
CDによる音楽鑑賞には、MP3では味わえない楽しみがあるのだ。
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Today's BGM = STRIKE TWICE by Larry Carlton
(s=0300-0800;esb=ff0000,ffffff,ffffff; h:40F/ 4C, l:22F/ -5C 晴れ )
mar 28 01 wed
枕の正しい使い方
枕が届いた。
グースダウン 100%が好みだが、約 2年くらいで寿命が到来する消耗品につき買い換えが必要となる。今回は思い切っていつもより上等なものにしてみた。買ったのは上から2番目の80ドルという代物である。もともと枕に頭をつけた5秒後には熟睡というタイプなのだが、これで更に良く眠れる事になるかと楽しみなのだ。
早速使おうと思い袋から取り出すと使用上の注意を書いた紙が出てきた。
最初に使う前には1〜2日太陽光線に当ててから、以降は三ヶ月から六ヶ月に一回太陽光線にあてる様に。
と書いてある。今日から使おうと思ったのは諦めざるをえない。いくら日が長くなったからといっても太陽光線が射す時間には家には着かない。
昼間、家に居る週末に直接外気にあててからとなる。
今度の週末が晴れると良いな。
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Today's BGM = SLEEPWALK by Larry Carlton
(s=0120-0808;esb=ffffff; h:48F/ 8C, l:38F/ 3C 晴れ )
mar 29 01 thu
もし地球に重力が無かったら
地球はそこそこに便利に出来ている。重力なんかはその最たるものだ。すっかり慣れきってしまっているが無くなった時のことを考えてみるとその存在が如何にアプリシエーションに値するものかがわかる。
寝る前には必ず本を少し読んでから消灯という手順だが、その時に読んでいた本は床に自然落下という方式をとっている。
これがもし重力がなかったろすると読み終わった本は宙に浮いていることになり、翌朝ねぼけ眼でベッドから起き上がったら顔がぶつかる可能性が高い。
なんと危険なことか。
更に、CDやら書籍の類も部屋に浮遊するわけで、生活空間の確保は真剣な問題となる。
空中にあるマウスのクリックは結構テクニックを要する。しかし重力の無い生活に慣れてしまうと重力のある生活は重苦しく感じたりするに違いないというのは想像に難くない。
継続して重力がある星の上にいてよかった。
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Today's BGM = SLEEPWALK by Larry Carlton
(s=0120-0808;esb=ffffff; h:48F/ 8C, l:38F/ 3C 晴れ )
mar 30 01 fri
MOTORCYCLE
会社のさして親しくもないスタッフがいきなり寄ってきて、わたしがモーターサイクル乗る人ではないかと尋ねた。いかにもわたしはライダーである(あった)が、彼がそれを知るよしもない。 乗るが何故か、と尋ねたところ、わたしの歩き方がオートバイ乗りっぽいのだそうだ。
なんだか怪しい理論だ。彼は郵便係りなのでわたしのところに来たモーターサイクルの雑誌でも見つけて関連付けたのではなかろうかとも思ったが、会社にモーターサイクルの雑誌はとっていない。すると彼の言う通りわたしの挙動にライダー的な何かがあるのかもしれない。
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超多忙な一週間がようやく終わった。
そもそもは短い休暇をとり自分個人の確定申告の計算をしようと思っていた週だが休みどころが連日残業で家では寝るだけだった。
あと一週間でめどがつきそうで個人の生活確保ももなんとかなりそう。
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Today's BGM = SIMPLE DREAMS by Linda Ronstadt
(s=0120-0808;esb=ffffff; h:50F/ 10C, l:40F/ 4C 雨 )
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