Diary 2000 October

オリンピック、最終日が終わった。わたしにとっての１６日間のテレビ異常事態も終了。普段テレビを見ない生活をしているのでオリンピック開催中は毎日ではないものの競技のTV観戦にかなり疲れた。

わたしのオリンピックのインプットは、インターネット、テレビ、新聞の三種類となり、テレビが一番遅いタイミングとなる。それにしても、日本の新聞と米国のテレビでは、同じ競技大会を扱っているとは思えないほど採り上げる競技のセレクションに開きがある。日本の新聞で一面になった柔道は、わたしの知る限りこちらでのTV放映は無かったかあってもほんの短いものだったのだろう。一方で、日本の新聞では水泳の扱いが小さい。理由は勿論明白で、夫々の国からの代表選手の出場有無や活躍度合いが扱いに影響するのだ。自国の選手の活躍を見たい、応援したい、というのは、一般的には普通の事なのに、「アメリカのメディアはアメリカのことばかり取り上げてどうかと思う」と意見している某日本の新聞のコメントには呆れてしまった。

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顔が笑いっぱなしの競技は他のスポーツとは一線を画していてオリンピックという同じ大会の出場という事にどうも違和感がある。例えば、シンクロナイズドスイミングやリズム・ジムナスティックス（新体操？）、体操競技の床運動などである。冬のオリンピックでいうならフィギュア・スケート。もちろん、全ては大変な鍛錬を伴うもので、それはそれで立派な運動には違いないし、優劣をつけるものでも無いけれど、陸上競技などと同じ「スポーツ」という分類をするには何だか違いが有りすぎると思うのだ。そういう普段なら一緒にならない種類が一堂に会するのもオリンピックならではなのかもしれない。「参加することに意義がある」という時代は過去のものになったけれど。

おろしたての真っ白い布製スニーカーは白というより青白い光を放っている様に見える。「新品の靴、きれいね。でも、Ｍが踏みたがるよ～」と声をかけた。

案の定、ランチ時間に同じテーブルで弁当を食べていたＭは後から登場したＫの靴を目ざとく見つけ、もう、靴を踏みたいという事以外は何も考えられなくなった様だ。人の話も上の空でひたすら隣の席のＫの足元に攻撃を仕掛ける。Ｋは「嫌よぉ～」と足をよける。「嫌がるから余計に楽しいの！」とＭ。まるで小学生だ。

以前にわたしがKedsの白いレザーのスニーカーを履いて来た時、エレベーターでＭと出会った時も「あ、新品のスニーカーだ！　踏まなきゃ♪」と嬉々として踏んでいた。ところが、スニーカーは白くても汚れていてもどうでも良いと思っているわたしは特に嫌がるでもなく踏まれるままでいたからＭも踏みがいが無くて面白くなかった事だろう。

人の嫌がることを率先してやるというのは、ほんとうは、町のゴミ拾いをするとか、そういう意味だけれど、Ｍの場合は、人が嫌がると余計にやりたくなるのだそうだ。もっとも、Ｋだって、高血圧だから塩辛いものは食べてはいけないので、醤油をかけすぎてはいけない、などと世話好きの同僚がそばで色々言うと「言ったから全部かけちゃうもん」とパックの醤油全部ふりかけるとか、こちらも小学生度合いが強い。損するのは自分なのにね。ＭもＫに塩かけすぎだ、等と言うけれど、こちらは世話焼きというよりは、言うと嫌がるから面白いというのが理由らしい。

そんなＭは明日から2週間半休暇。パプア・ニューギニアへダイビングに行くという。魚の嫌がることをしないように！

いきなり夏になった。最高気温26度。こう暑いと自宅で料理をする気が起きない。

暑くない時は料理をする気が起きているのかというと、自炊の習慣が無く自宅には鍋も何も無いので暑さとは無関係に料理はしないのだが。しかし、上の一行は嘘ではない。

そういう訳で夕食はピッツアとした。ふつうのピッツアでは無い。ピッツアをくるくると巻いて焼き上げたという発想の物で、ピッツア・ロールという。内側に具が入っていて外側はさっくりとした軽くて薄めのクラストでなかなか美味しい。手がべたべたにならないという利点もある。

最近、Pizza が進化を始めたようで、インサイダーというものもある。これは、ピッツアの中にもう一枚ピッツアを閉じ込めてあるといったもの。食べたこと無いが、ダブルチーズ的なルックス。これは涼しい日に試したい。

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昨夜の大統領選TV討論会の話題で盛り上がる。ワールドクラス・ディベーターのゴアが優勢。ブッシュはテキサス知事が似合うけれど大統領の器ではない、いや外交手腕はやはり共和党が、と自説の主張に熱心なのはやはり選挙権を持つひと。

ヘアカットの真価がわかるのは、翌日になってから。

まず、寝るときの寝心地、正しいカットは寝る時に髪の毛が邪魔に感じない。髪の毛が不正な向きになった為に安眠が強制終了するカットは失格。そして、もちろん、翌朝シャンプーの後の乾きあがり具合がどうなるかが最重要ポイントとなる。癖毛＆不精の組み合わせのわたしにとり、何もしないでちゃんとなるヘアカットというのは大変に価値があるのだ。シャンプーの後タオルドライをして、適当に櫛か手の指で毛の流れの向きを一定にして、あとは自然乾燥。会社に着く頃に大抵程よく乾いているが、その段階でちゃんとしたカタチになっているのが正しいヘアカットの証明となるのだ。

そして、一昨日の今回のカットは高得点で合格だったのだ。髪がちゃんとなるといつもより元気が少しだけ余計に出るようになる。

良い感じ～。このまま伸びなければ良いのにと思うが、あいにくとわたしは人一倍髪の伸びる速度が速いのが残念でならない。

快晴、気温も湿度も低く日光を暑苦しいと感じない季節になった。窓辺はガラス越しの太陽光線が射しこみぽかぽかとしてカウチの上で縁側の猫状態になる。

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掃除が好き、というと大抵の人が「家に来てやって～」と言う。

わたしは他人の家の掃除には興味が無い。自分の家の掃除が好きな理由は、掃除をした後の家でくつろぐのが好きだからだ。

コーヒーテーブルの上はリモコン以外何も置いてはいけないルールなのに、いつの間にか出来ていた書類の小山。請求書と仕事関係の読み物などだ。請求書はPCのダイレクトアクセスで支払入力を済ませる。仕事関係の読み物は、この際ざっくり廃棄とした。気分良い。そうしたさっぱりした部屋で日向ぼっこをしながら読みかけの本のページを繰る、そんな一日を過ごせる幸せに浸る。

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昨夜、羽毛コンフォーターを出した。この時期は暖房がまだ入らないので夜間の室温は冬に近い。それまでのシーツと毛布に比べて軽くて雲につつまれている様で眠ってしまうのが惜しいほど快適。でも、あまりの快適さに数秒で眠りの世界にワープしてしまう。

朝、起きたら心なしか家の中がぽかぽかする。ヒーターのところに手をかざしてみると温風が感じられる。そういえば、昨晩、ピキピキッというビルディングノイズが聞こえていた。パイプの中をスティームが通リ始める音だったのだ。

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週末に急に寒くなり、連休前とはまったくちがう出勤風景。襟巻き姿の人も多い。手袋があっても良いなあという今朝の気温は摂氏２度。

会社は今、工事中で、午後からオフィスの真中に巨大ビニール・カーテンが下げられ、夕方にはカーテンの向こう側で壁の取り壊し作業が始まった。今まで会議室として使っていた部分をこわしてジェネラル・オフィスとつなげるのだ。明日はさぞや埃豊富なオフィスとなる事だろう。防塵マスクを持参したほうが良さそうだ。

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今日は、アパートのビルの屋上に設置されている水タンクの年に一回の清掃日とのことで22:00から明朝05:00まで水の供給が止まる。水が止まるのは不便だが理由が清掃というのは嬉しい。

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何かと生活に密接したイベントの多い一日となった。防塵マスクを探して、それから、水が止まる迄に歯磨きを済ませねば。

いつもの様に起きていつもの様なシャワーの後いつもどおりの身支度を整えていつもどおり家を出た。

出勤途中の路上で、ヒラリー・ロドハム・クリントン上院議員候補とニアミス。場所は 52nd Street 付近の歩道でその距離は15センチ程度でのすれ違いだった。黒服に身を固めた10人くらいのSPに四方八方守られてコワイ顔して歩いていたけれれど、TVでみるのとまったく同じ感じだった。意外と小柄。←　意外じゃないか。

ビル・クリントンは、こういったコワさで引き締めてもらわないとどんどんだらけちゃう性格だという事を自覚していて彼女の強いところに惹かれているのだろうなあ、と思った。

それにしても周りを囲んだガードマン＆ガードウーマンたちの格好の良いこと。引き締まった体躯、眼光するどく、一見さりげなく、しかし実は計算されつくされた編隊を組んでの行動。いつもの様に余所見をしながら歩いていてヒラリーにぶつかりそうになったら、どんな反応があったのだろうか。

13日の金曜日　－　キリスト教文化圏では嫌われる日だが、実は１年に１回はあるし、多い時は３回という年もあるそうだ。今カレンダーを見たら来年は２回ある。迷信や宗教に関心が無く、更に、ホラー映画にも興味が無いわたしにとり特別な意味は何も無い日だが、ところが、世の中には、13日の金曜日は家から一歩も外に出ない、という人が居るらしい。何でも、今までに自分や親しい関係の人々が大事故に遭遇したりした日は全て13日の金曜日だったからというのが理由だそうだ。でも、家にいたってどんな災難が降りかかるかわかったものではないと思うのだが。会社には「13日の金曜日なので休みます」と休暇申請をするのだろうか。

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先月中旬から産休中だった同僚が先週、期日どおりベイビー出産との事で、会社ではしばし赤ん坊の話題となる。

「もう歩いているのかなぁ」
「歩くのは何年もたってからだよ。」
「違うよ、母親の方」
「泣くのって生まれてからどのくらいたってから？」
「えー、生まれたら即、泣くんじゃないの？　唯一のコミュニケーション手段だし・・・」

人生に赤ん坊の登場したことの無い人々の会話なんてこんなもの。

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今日は満月。満月のブランコは不吉。（ From 『ベルリン天使の詩』）
空には、フルムーンが輝いている。いつもより明るい様な気がする。狼男の遠吠えが聞こえてきそうな、13日の金曜日。

銀行の ATM カードが勝手にデビットカードになってしまった。

ATMカードは何年かに一回、新しいものが郵送されてくる。都度、番号が微妙に変わったりするのは犯罪防止の目的なのだろう。今回は、事前に「ATMカードがパワーアップ」などと手紙が来ていたので寝耳に水というわけではないが、現物が届いてしまうまでは実感がなかったのだ。それでデビットカードだが、そんなのちっとも欲しくない、というより迷惑である。理由は紛失や盗難で万が一他人の手に渡った時のリスクが増えるからだ。便利は便利なのだろうけれど、買物嫌いのわたしにとっては不要なだけ。
ただのATMカードだけを欲しい人も多いと思うのだけれど、そういった選択肢を設定できないものなのだろうか、と思う。

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次世代のカード類は、IC化されるのだろうけれど、ネックとなっているのは加盟店のリーダー設置にかかる費用。 ICカードは偽造・不正防止に効果があるとはいうものの、設置費用によるコストを考えると、不正使用分の負担をしてしまうほうがカード会社にとり経済的だとういう事になってしまう。

将来的にはキャッシュレス、カードレス時代となり各人のDNA情報を読み取る事により本人確認をした決済といったものが主流となるのだろうが、それまでは何かと不本意に不要なモノを持たざるを得なくなるみたいだ。

この蛙のオモチャは、お尻のあたりに輪がついていて、それをひっぱるとぶるぶると震えながら動き回る。結構ユーモラス。蛙が大好きという人へのプレゼントだ。蛙グッズは世の中に沢山あるが、コレと思うものにはなかなか出会えない。これは、かなり気に入り自分用にも欲しいくらいだ。

モデルとなった蛙は、アマゾンの熱帯雨林に生息し、皮膚からアルカロイド系の毒を含む分泌液を出すという種類。容姿が毒キノコの傘のイメージと類似したものがあり、見るからに毒がありそうでアマゾンの森林を散歩している時にふと出会っても、手に乗せてしまう事は躊躇しそうだ。

実際には毒の有無や強さは種類により随分異なり、強い毒だったり、ちょっと美味しくない程度の毒だったり、或いは、毒がない場合すらあるという。しかし、捕食者にワーニングを与えるには随分と役立つ鮮やかな色彩となっており、蛙の生活の知恵に感心する。

《　画像をクリックするとほぼ実物大の蛙が表示されます　》

自宅で起きた事件としては今までに例のないコワサという体験をした。

夜は、カレーにしようと思い準備をした。すなわち、シャワーを済ませ、色の濃いシャツを着用した。何故かいつもの黒ではなくブルーのタンクトップだったのは、やたら暑かったので手近な薄手のシャツとしたに過ぎない。冷凍してあるご飯をフリーザーから出して電子レンジで解凍、加熱。ほかほかのご飯が出来上がりあとはカレーのみとなった。土曜日に日本から届いたレトルトパックのインドカリーを箱から出したところ、その会社のものはレトルト・パウチが金属フィルムで出来ていてそのまま電子レンジに入れることが出来ない事がわかった。仕方ないので、箱に書いてある説明の通り、別の容器にカレーを出して、サランラップをした上でマイクロウェーブ。加熱時間は書いて無かったので、他のレトルトカレーの場合と同じ 90秒にセット。

しばらくしたらマイクロウエィーブ・オーブンの中ではカレーが暖まっていくような音がぐじぐじとしていた。 90秒後、器を取り出し、カウンターの上に置いた。持てないほど熱くなっているかと思ったのに意外な事に殆ど熱くなかった。加熱不足かなと思いつつサランラップをはがして数秒後に事件は起きた。

!　！　!

大爆発である。ちょっと深めのスープ皿に入ったカレーの一部が大音響（の気がした）と共に破裂して飛沫が飛び散った。ビッグバンである。しかし、宇宙の始まりの時とちがい、こちらは真っ白なカウンター・トップや純白タイル床に無残な黄色い星雲が出来上がっていた。近くに置いてあった VAIOノートのところにも盛大にカレーが飛び散っているではないか。呆然とするわたし。服を見ると胸元も黄色いダルメシアン模様が飛び散っている。そして、顔が焼け付くように痛い。鏡のところに行ったら、顎の付近と首にそれぞれ長さ1.5センチ、幅5ミリくらいの火傷が出来ていた。特に顎というか頬と顎の間のところは皮膚がすっかり剥がれてしまいとても痛い。頬杖をつくと丁度あたる部分。水で良く冷やしてからオロナイン軟膏をつけたがひりひりする。カレーまぶしになった服を着替え、カウンターと床を掃除してから、シャワーへ。服と顔に飛び散ったのだから髪の毛にもカレーがまぶされたと考え、10分前に洗ったばかりの頭をもう一回洗い、出てきてから残ったカレーを食べた。そのカレーの味はどうだったかというと、だいぶ冷めてしまっていたが、それでもおいしかったのだ。

わたしがこの製品を自分で作って食べる事は二度と無いであろう。怖かった。食事はやはり外食に限る。

ニューヨーク・メッツが昨夜のゲームでアメリカン・リーグの勝者となった。もし今晩のナショナル・リーグの試合でヤンキーズが勝てば、夢のサブウェイ・シリーズの実現との事でオフィスでも野球の話題で持ちきりだ。サブウェイ・シリーズとは、ニューヨークをホームとする二つの野球チームがワールド・シリーズで対戦する事で、どちらの試合にも地下鉄で行く事ができるというのが語源。実現すれば1956年以来のカードとなるのだそうで野球ファンの興奮といったらない。何しろ会社に野球のユニフォームもどきのシャツを着てきちゃったりするファンもいるのだから。

わたしはと言うと自他ともに認めるスポーツ（特に野球）音痴。サブウェイ・シリーズと聞いたら真っ先に思い浮かぶのはサンドウイッチというくらいだ。しかし、会社の名物オバサンにとってはわたし野球知識レベルなど問題ではないらしい。目を輝かしながら話し掛けてきた。

「サブウェイ・シリーズ、どう思う？」
「野球はわからないので・・・」
「そうそう、1986年のメッツのパレード覚えてる？」
「野球はわからないので・・・」

彼女は続ける・・・「今晩は大統領選挙の最後の TVディベートだけど、でも野球あるのでねぇ」

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『ジョイ・ラック・クラブ』鑑賞。中国から米国に移民した4人の同年代女性とアメリカ生まれの娘達の人生ストーリー。わたしのタイプの映画ではないと思い今まで観ていなかったけれど、名作といわれるものだけあり見応えたっぷり。殆ど余所見せずに経過した 2時間20分、重みのある映画だった。中国の女性はほんとうに強い。Russel Wong (バニシング・サン)が悪役なのはがっかり。

◇

尚、今晩の試合でヤンキーズが勝っているのかどうかは、『ジョイ・ラック・クラブ』を観ていたわたしは当然の事ながら知る由も無い。

ケタチとは、桁違いを語源とし、数字の桁を間違えたミステークをした時に使う表現。わたしの所属する銀行で用いられる。

会社の某氏、ちょっとしたお金が入ったのでマンハッタンにコンドミニアムを買おうと思っているとの事。彼は、それまで投資などとは無縁の人というイメージだったので意外な感じがした。それに、今、マンハッタンの不動産価格はピークで、一年前の 3割増、5年前の 2～3倍といった状況だから、投資目的の物件購入にはもっとも不適格なタイミングなのに、などと思っていた。

そんな彼と廊下ですれ違った時につかまった。不動産屋と話したところ、価格が想像していたものと随分とかけ離れていたので、アパート購入は止めたとの事。どうやら、一桁ちがう数百万円で買えると思っていたらしい。ちょっとめずらしいパターンのケタチ。

わたしもお金にはかなり疎いほうだが、世の中には上手（うわて）がいるものだ。

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ＮＹ株式市場は、ケタチならぬケタ下がり。
IBMの発表した業績見通しが予想以上に悪かったのを嫌気した売りでマーケットがスタート。一時は430ドルも下げ、午後になり下げ幅を縮小したものの、前日比 -114ドル（-1.14%）の9975ドルで引け、結局７ヶ月ぶりに一万ドルを割った。
朝から雨模様だった天気までマーケットにシンクロしたかの様に豪雨になり暗い気分は盛り上がった。空の天気はこれから回復に向かうが市場のほうはどうも下り坂という感じだ。

電話は普段はスキャンをしていて鳴っただけでは相手がわからない場合は出ない。ところが、今日は、たまたま日本からの電話をエキスペクトしていて丁度その時間帯だったので鳴っただけで相手も確かめずにピックアップしてしまった。そうしたら、知らない男の人の声。

「お忙しいところ申し訳ありません。こちらは　0011電話サービスと申します。」

広告の電話らしい。謝るくらいなら最初からかけないで欲しい。いつもなら、すぐに断るのだが、アクセントの無い日本語で日本人らしいのでつい同情して少し聞いてあげようかという気分になってしまった。それが、過ちの始まりだった。
日本まで一分 11.5セントという電話プランについていかに得か、と説明しているが、そんなの珍しくもない。一分 9セントの処だってある昨今なのだ。

先方　「長距離電話会社はどこをお使いですか？」
当方　「ＡＴ＆Ｔです。」
先方　「日本への電話は一ヶ月にどのくらいかけますか？」
当方　「かけないです。かかってくるだけです。」

気の無い返事を繰り返すわたし。でも、本当なのだ。用事は全て e-mailで済ますので自分から電話をかけるというコトはまず無い。

先方　「米国内の長距離も大変お得になっていますが、一ヶ月に長距離はどのくらい使われますか？」
当方　「ゼロですね。」

ここで、なんと、信じがたい出来事が起きた。

「かちっ」

ムコウから勝手に電話を切られたのだ。日本語以外のセールス電話は何回も対応したことがあるが、こんなのは始めての経験。普通は、広告対象のものに興味がないヒトだとわかった時点で「今まで聞いてくれてありがとう。ではまたね。」といった様な感じの結びのコトバを言って電話を終わるものだ。今は興味が無くたって、いつ顧客になるやもわからないではないか。最初は不快感に満たされてしまったわたしだが、冷静になってくるとなんと愚かなマーケティングかと、相手の低級さに呆れる。

たしか、電話をかけてきた無礼者は「0011電話サービス」といったような名称を名乗った。後半は少しちがうかもしれないが、確かに0011と言った。そもそも、この名前だって、日本から国際電話をかけるときの国際電話識別番号に似せたもので、日本のＫＤＤかなにかと間違えさせようという魂胆が見え見えではないか。今後も、こことだけは決して取引をしないようにと固い決心をした。

会社はレイアウト変更による大規模な工事中だが、今日は、その一環のミニ引越し。

机には四つの通信関係ポート(電話（ボイス）、CAT5、CAT6、予備）がつけてあるのでコンピュータの引越しは簡単。問題は、箱詰めした書類のアンパック。こういった作業はわたしのもっとも不得手とするところで、なかなか片付かない。それも道理で、何しろ机の面積が今までの半分くらいしか無いのだ。

わたしにとり来年の１月迄の仮のオフィスとなるが、そこは、将来、事務部門が使うために新しく拡張したできたてのほやほやのオフィス。オフィス・ファニチャー（机、キャビネット等）も新品。本来は事務員用の机なので小さいが、それでも新しい家具は気持ちよい。

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オフィス内は野球のユニフォームをデザインしたみたいなシャツや「SUBWAY SERIES 2000」と書いたＴシャツの人などが何人か居る。普通の服装の人も、話題は野球のワールドシリーズばかり。44年ぶりのサブウェイ・シリーズ、明日が第一回目の対戦となる。 4回勝ったほうがチャンピオンとなるのだ。

野球には興味が無いが、秋は好きな季節なのでわたしも上機嫌。引越しでちょっと疲れた今宵は、ジャズボーカルなど聴きながら窓を通り抜けて室内にやってくる秋風に吹かれて過ごす。究極のリラクセーション。片手に琥珀色だったり赤かったりする液体の入ったグラスが無いのがちょっと残念。

同じ仕事をするのでもすばやく済んでしまう人と、いつまでもぐずぐすしている人と居る。生まれつきの器用、不器用という事もあるけれど、要は、仕事の段取りがきちんと合理的になっているかがポイントなのだ。

2～3ヶ月に一回くらいの頻度でシャワーカーテンを変える。これが、以前は大変な苦労だったのだ。シャワーカーテンは他の大抵のカーテンと同様に高いところから吊り下げてある。カーテンは専用のリングでカーテンのレールに取り付けられることになる。バスタブの縁などに乗り、取り付け金具をひとつずつぱちんぱちんと外して、次に新しいカーテンをパチンパチンと止めていく。足元は不安定だしずっと上を向いての作業で嫌になって来る。

しかし、これは、次の様な段取りをつけておけばいとも簡単な作業となる。すなわち、カーテン用のリングを２セット用意しておくのだ。ひとつは今かかっているものだが、取り替える用の新しいカーテンには、地上の安定のよいところで、椅子にでも座ってぱちぱちとリングをつけていく。リング付きのカーテンが出来上がったところでバスタブの縁に乗り、カーテンの棒（テンション・ロッド）から古い方を取り外した後、するりと新しいカーテンを通してロッドを壁に固定して出来上がり。首も痛くならないし、さくさくっと済んでしまう。

大抵のことは段取りをきちんとする事でプロセスは勿論のこと結果だって大きく左右されることが少なくない。何だか面倒でしかたない仕事は一回やりかたを見直してみると良い。

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今日は野球ファンが待ちに待った SUBWAY SERIES の一日目。メトロポリタン・トランジット・オーソリティーはヤンキー・スタジアムへ行く地下鉄「4」番線を増やして観客をスムースにさばく準備をしたことを発表。早くからヤンキー・スタジアムの前には目あてのプレーヤーを一目みようとファンが集まっているとの事。 20:00に第一球が投げられる一時間前、19:00ハドソン川では大規模な花火が上げられ街中「ヤンキーズ」「メッツ」一色。野球は興味が無いが、社会現象としてわたしも試合を眺めてみようかと思っている。

生まれて始めてのドロボーにあった。それも、呆れるほど低級なこそ泥。

場所は自宅アパートのランドリー・ルーム。毎週末の定例タスクである洗濯をしていた。乾燥サブルーチンが終わる時間になったので５階へ行き、ドライヤーからアツアツの洗濯物を取り出して、部屋への運搬の為に専用のランドリー・バッグに詰め込んでいくのだが何だか袋に余裕がありすぎると感じた。行きは満杯だったのに。

そこでバッグから全部の洗濯物を出して点検してみるとシャツが４枚しかない。もっとあったはずだ。そういえば、買ったばかりのノースリーブのニットが無い。寝ぼけて、それだけ違うところに入れてしまったのかと、全てのマシンを開けてみるが、全部カラだ。狐につままれた気がした。さらに見れば、他にも足りないシャツがある。洗濯直前まで着ていたＬＬビーンのノースリーブも無い。その時は２枚足りないだけだと思ったが後になりいろいろ思い出し、結局、無くなったのは、次の４枚と思われる。
1.　黒ニット袖なし　（新品）　サイズＳ
2.　黒ニット半袖　（殆ど新品）　サイズＳ
3.　濃紺トレーナー　（殆ど新品）　サイズＳ
4.　黒ニット袖なし　（洗いざらし）　サイズＳ
残っていたのは、穴のあいたぼろぼろＴシャツ（サイズＭとＬ各１）、濃紺の袖なしＴシャツ（サイズＭ）、カレーのシミのついた青いタンクトップ、下着類、靴下、それにシーツとタオル。持っていかれたモノには、サイズＳで新品か新品同様（例外一点）のニット製品という共通点がある。犯人は吟味しているのだ。新しくてもサイズＭは持っていかないし、サイズＳでもシミのついたタンクトップも残してある。

だんだん嫌な気分がこみ上げてくる。とりあえず盗難の報告をすべきなので、一階のロビーに行きコンシェルジュに「ドロボーの報告をしたい。奇妙に聞こえるかもしれないが、それはランドリー・ルームで・・・」というや否や、ジェフ（コンシェルジュ）は「Oh, 今週で三回目ですよ。」というでは無いか。ビルディングはこの事態を重く見ているので、月曜日にビルディングのスーパーインテンデントに会って直接レポートする様に薦められた。

ニューヨークのアパートは各個には洗濯機やドライヤーを置かないスタイルが多く、同じビルディングに共同のランドリールームがあってそこで洗濯をする仕組みが一般的。このビルディングはセキュリティがしっかりしていて外部の人が勝手に入り込む余地はない。しかし、入居者自体がドロボーの場合は防ぎ様が無い。また、個人的に家政婦を雇っている入居者もいて、その場合、ビルディングの斡旋するメイド・サービスに比べて素性が知れない部分がある様に思う。いずれにせよ、洗濯も安心して出来ないようではビルディングの機能を果たしているとはいえないので、マネジメントは早急に何らかの手当てをすることが求められる。見張りを置く、ビデオカメラで監視する（事件の直後にテープを再生すれば犯人は明白）、パスワード・システムを導入し、洗濯物を入れた人が設定したパスワード以外ではマシンのドアは開けられないようにする（有効時間一時間）、など防御対策はとりあえず思いついただけでも数種有り。

しかし、人の洗濯物が入った回転しているドライヤーを開けて中身を吟味して盗むなんて、何てくだらない犯人だろう。いつ本人が来るかも知れないというのに。もしかして廊下に見張りを立てていたのだろうか。

そこまでしてヒトのお古を盗んでどうするつもりなのだろうか。自分で着るのか、友人か家族にでも着せるのか。黒っぽいトップを着ているわたし位の体格のヒトをみたら、どうも気になってしまうかもしれない。しかし、証拠が無い。今度から、わたしの服には特殊ライトを照射したときだけ浮き上がるインクで名前を書いておくことにしたい。誰か、はやく発明してください。

週末に遭遇した盗難事件の被害について、家財保険（Property Insurance）を掛けてあったのを思い出し保険会社に電話した。

被害にあった場所、時間、状況などをてきぱきと聞いては、すこしの沈黙がありその間かちゃかちゃかちゃ・・・と入力する音、の繰りかえし。最後に、被害の金額の段になり「130ドル」というと、相手は「え、一点？全部で？」と尋ねる。
「総額だけど、もしかして deductible（免責）？」とわたし。
「うーん、免責500ドルです」と彼。
「なーんだ、そうか、Thanks, anyway.」と電話を切る。

そういえば、前に引越しの時、任天堂のゲーム機が無くなったことがあった。その時も免責内だったことを思い出した。なんとなく保険のプレミアムを損している気がする。

そういう訳で保険金のモトをとった事は無だけれど、これは、大きな被害にあったことが無いということで幸運を喜ぶべきなのだろう。

メロンパンを食べた。名前も形も知っていたが、食べたのは初めてだ。

その名前からメロンの味がするのだと思い、メロンが嫌いなわたしはずっと避けていたものだ。ところがわたしがメロンパンを食べたことが無いと知り、ある方がプレゼントしてくれた。

小さく切っておそるおそる口に入れてみる。外側はほんのり甘く、内側はあっさりとしたパン。メロンの味はまったくしなくてとても美味しい。メロンパンの名前の由来はというのは、外側にマスクメロンの網みたいな模様をつけたところによるらしい。

◇

ワールドシリーズ（野球）三戦目となる今日の試合はメッツのホーム球場であるシェア・ステェイディアムで行われる。エンパイヤ・ステイト・ビルディングの電飾もメッツのシンボルカラーである青とオレンジに。

新しいオフィスに移ってからどうもモニタの調子が良くなかった。たまにパワーがオンオフを繰り返したりするのは無視できるとしても画面がちらつくのは我慢できない。 2～3ヶ月前に新しくしたばかりのモニタだけど既に三台ほど壊れてしまったものがあるとの事で、次はわたしの番かと思った。でも、今回のちらつきは、隣の席のヒトの扇風機が原因と分かった。扇風機のモーターが回転するときに発する波がモニタの信号を干渉していたのだった。扇風機を止めたら画面は直ちに静かになった。

自宅でもDELLのマシンとモニタ＆色々なケーブル類の位置的関係は極めて重要で、ちょっとずれると干渉しあってモニタがちらついたり、テレビの色が無くなったりする。今は全部の機器に妨害が無い配置となっているのだが、ここに至るには大変だったのだ。だから、接続を変えて不要になったケーブル類もあえて動かさずにそーっと床の上の同じ位置に置いてあるのだ。今、机の下を見てみるとケーブルが 9本くらい見える。白、ベージュ、グレイ、黒、黄色、ブルーなど。緑（ミドリ）があったら蛇屋敷の雰囲気を満点だ。無くてよかった。

恒例、秋の日本での休暇を過ごすにあたりフライトの手配をしようと調べていた。従来、ユナイテッド航空を愛用してきたが、最近、遅延や欠航などの率が高くて問題になっているとニュースで知り、違うキャリアにしようかと考慮中なのだ。それで比較するのにいくつかの旅行会社のサイトを見てみたが、どこも、航空会社と値段の一覧表はあるが、出発時間を含めたものが無かった。価格は直行便の場合、エージェントにより若干のばらつきはあるが、だいたい　$650から $700となっていて航空会社による差は殆ど無い。ならば尚更、出発時間によりフライトを決めたいと思うのは極めて普通の選択方法だとおもうのだが。

そこで、JFK～成田直行便のある航空会社のサイトに行き、わたしが飛ぼうと思っている曜日に存在するフライトの時間を調べてみた。一日に複数のフライトの該当がある場合は、わたしの条件に合う方を採用した。 DBからこんなアイテナリ表をすぐに抽出する仕組みを採用したサイトがあったら良いのにと思う。

会社の回線が T-1（1.2Mbps）になった。自宅環境がダイヤルアップのヒトは「早いっ！自宅との落差がすごいな～」と素直に喜んでいたが、わたしの場合、自宅は 2.0Mbpsのブロードバンド接続なので「どう？」と感想をもとめられても「自宅並だね～」としか答えられなかった。コミュニケーションズ担当者はちょっとがっかりした感じだったけどしょうがない。こういう時に「速いね、素晴らしいね、」と言って担当者を喜ばすのが社交上手の人なのだろう。前より速くなったのは事実なのだから。

◇

ＮＹヤンキーズが三年連続でワールドシリーズのチャンピオンとなった翌日の会社はヤンキーズのロゴで溢れる。つまり、ヤンキーズのユニフォームをアレンジした服を着た嬉しそうな人々が居て、あちこちにヤンキースのバナーが貼ってあったり、という状況。ヤンキーズ派は騒ぎメッツ・ファンは静か、そんな金曜日。

◇

今週末は、夏時間が終わるので春に損した一時間を取り戻せるのだ。だから、いつもより長い週末となる。うれしいな。

ハロウィーンは 10月31日だが、夜の行事であることもあり、大抵はその手前の週末に盛り上がる。今の住まいはドアマンの居るビルディングなので部外者は入れないため、ハロウィーンのお菓子は用意していないが、前に住んでいたアパートでは夜になるとやってくる近所の子供のためにお菓子を用意しておいたものだ。

ハロウィーンは古代ケルト人の大晦日のお祭りに起源を発する。一年最後の夜になると死者の霊が戻ってくると信じられていた。そしてその霊を静めるために人々はご馳走を用意したという。

その風習がキリスト教文化圏に伝わり 11月1日の万聖節の前夜祭として祝われる様になったといわれている。南瓜をくりぬいてろうそくを灯すジャンク・オ・ランターンを飾り、お化けに扮装した子供たちが各家庭を回り「Trick or treat! （もてなさないとイタズラしちゃうよ！）」という決まった台詞を言い、あらかじめ用意してあるお菓子をせしめては次の家に向かうという習慣が出来たのは比較的近年になってからだそうだ。本来は宗教的な行事であったが、いまや宗教色は無くて、キャラクタも楽しくて、わたしにとり一年で一番好きな祭日となっている。

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ハロウィーンはＴＶも楽しい。お化けやモンスターの映画が目白押し。 1950年代のSFクラシック「The Fly」とその続編「Return of the Fly」を観る。研究室の大げさなメーターやレバー類がわくわくするし、押しボタン等もやたら大型で押し方もオーバーアクションとなりいかにも映画的だ。これらは、舞台演劇の流れをくんでいるのかとも思うが、一方では、当時は、科学的機器類の進歩がはじまったばかりでほんとうに色んな機械類はこういた仰々しい作りだったのだろうなあとも思う。

今晩は怪しい科学者ヴィンセント・プライスが大活躍、ハエ男の後は別のチャンネルでは「シザーハンズ」。シザーハンズは最も好きな映画のひとつで、DVDもビデオも持っているのだが、折角放映されているのでこちらも観る。何回観ても深く感動する作品。

10月最後の日曜日、夏時間が終わる。次は冬時間になるのかというと、ならない。春に時計の針を進めた一時間を直して「普通の時間」に戻るのだ。だから冬時間という言葉は無い。

朝はいつもどおり 10時過ぎに目が覚めた。でも、本当は　まだ９時なので早起きなのである。コーヒーをドリップしている間に目覚まし時計四個の時間を戻す。デジタル表示の時計の場合、一時間進めるのは簡単だが、一時間戻すというボタンは無いので 23時間進めなければならず面倒である。

コーヒーが入ったのでコンピュータを立ち上げる。自宅には三台あり、普段はいちどきに全部を使うことはあまり無いが、今日は全部をオンにする。ハブの発光ダイオードが忙しく点滅する。 OSは、Windwos 95、Windows 98、Windows 2000 と全部ちがう。 Win95と98は、ブートの後「夏時間が終ったので時間の調整をしましたが、確かめてください」という小窓がポップアップする。決まった日に一時間時間を調整する事くらいでいちいち聞いてくるなど自主性が無いと思っていたが、Windows 2000は少し賢くなり、何も聞いてこないで勝手に夏時間を終わらせて正しい時間を表示していた。テレビの内蔵時計も自主的に時間を合わせる判断能力を備えている。テレビは意外とハイテックなのだ。

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朝はまぶしいほどの青空だったが、午後から曇りだし、夕方は雪がぱらついた。初雪である。思わずはしゃいでしまう。降ってくる雪に向かってジャンプしてぱくっと食べたい。こういう時はいつも以上に犬の気持ちが良く分かる。

今日は野球のＮＹヤンキーズの優勝パレードがダウンタウンで昼から行われたが、秋というより冬のような気温で風もあるという寒さをものともせず沢山のファンが朝から集まっていた。

ヤンキーズの大ファンであるジュリアーニNY市長はおおはしゃぎ。学校を休んでやってくる子供も多いけれど「野球も人生勉強のうち。大切な経験。」とおおらか。毎日パレードがあるわけじゃないしね。

日本だったら、学校をサボって野球の優勝パレードに行くことを容認する市長とはけしからんと目を三角に吊り上げた人々に攻撃されるところでしょう。こちらの教育制度がベストとは言わないが、日教組よりはかなり大らかなことは確か。

昼休み、会社のランチルームはパレードの様子に熱中する社員でにぎわっていた。サブウェイ・シリーズだったので、なんとパレードには地下鉄まで登場。そんななか、2～3個所で火の手があがるのが見えた。すわ、テロ？　と思ったけれど、大量のコンフェティ（紙ふぶき）が何かの拍子で発火したもので、パレードではよくあることだそうだ。なるほどと安心。

気が付くと何日分もの新聞がたまっている。毎日のニュースはインターネットから得ているので新聞は殆ど読まないので未読の山である。それでは何故新聞の購読をしているのかというと、次のふたつが主な理由である。

インターネットに関わっていない人々（インターネットから情報を得ていない人々）がどんなニュースソースを持っているのかを知っておく為。
一目で広範囲の情報を得ることが出来ると言う面では紙に印刷した媒体はインターネットをはじめとしたデジタル媒体とは比較にならない優位性を持つと思うので、そういったソースから情報をとりこむ能力を失わない様にする為。

インターネットは自分の欲しい情報を取り出すのには極めて優れた媒体であるが、一方、それ以外のニュースについては、気をつけないとすっかり知らないでいることがある。

インターネットが一般的になったら新聞は滅びるのではないかという予言があった。しかし、インターネットの飛躍的伸びに対して新聞の発行部数には特段の影響は見られない。ある統計によるとインターネットの普及で減ったのはテレビを観る時間なのだ。

ＰＣがどんどん速くなりインターネットの回線がどんどん太くなり、さらに、画像や音の圧縮技術が進歩する事によりインターネットで動画の配信が一般化されてくるだろう。そうすると、テレビはますます取り残される事だろう。テレビは今後インタラクティブな面を取り入れていくことだろうし、するとインターネットとの境界がはてしなくなくなっていくのだろうなあ。

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今日はハロウィーン。お化けのせいなのか、マーケットは大幅アップでひけた。

Dow	10971.14	+135.37	(+1.25%)
Nasdaq	3369.55	+178.15	(+5.58%)

わお！　But、リセッションへのソフトランディングの準備かしら。。。

キャリア	行き		帰り
キャリア	JFK 発	NRT 着	NRT 発	JFK 着
ANA	11:00	14:55	11:08	10:09
JAL	12:10	16:10	12:00	10:15
NW	11:50	15:55	15:15	13:25
UA	10:55	14:55	17:00	15:15