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apr 01 00  sat

有珠山噴火




北海道、有珠山がとうとう噴火となった。 数日前から続く地震に寝られない夜を過ごしていた住民にとっては「ようやく」といった感があったようだ。 もちろん、火山噴火のもたらす災害は地域に多大な被害を与えるものではあるのだが、 いつ来るか知れない災害に脅える日々はさぞや重苦しいものだったと想像に難くない。

火山の噴火を実際に目にしたことはない。 地中から水蒸気が吹き上げられ、砂や岩を巻き上げる。 マグマも流れ出す。 地球が生きている証ではあるものの、なんて恐ろしい事だろう。 火山活動自体はは温泉などの副産物を人類にもたらしているので、悪いばかりではない。 問題は付き合い方にある。他の分野の研究の進捗にくらべて地震や火山の研究は遅れている様に思う。 地震の予知はは不可能だという説すら聞いた事がある。地球上で地震や火山噴火の被害に遭う地域は限定されていること、発生頻度が比較的低いことなどが研究の遅れの原因のひとつの様な気がする。

有珠山の近くの別の山の山腹にも新たな火口も開き噴火は大きくなってきているとの報道だ。 周辺に住む方々のご無事をお祈りします。



♯  Today's BGM = KEEPERS OF THE LIGHT by Jeff Order

(updated: 2000.04.01 21:30 ET, USA // s=0045-1015;esb=ffffff;h64l48)

 
 
 apr 02 00 sun

夏時間、確定申告


『夏時間の調整のためにシステムクロックが更新されました。設定が正しいか確認してください。』

起床後、いつもの様に Windowsにログオンすると小窓が現われた。 米国は今日から夏時間。正確には、4月2日の02:00をいきなり03:00にするというもの。 その分は、秋には戻るとはいうものの、「1時間かえせ〜」という気分です。 この消滅した一時間というのは、ミニ「時差ぼけ」という形で尾をひき、克服するのには数日かかる。年に2回の Windows ポップアップ・メッセージの表示が楽しいだけだ。

確定申告(Tax Return)ようやく計算、清書を終えた。 自分で作ったプログラムに計算させた結果を、それをわざわざ手書きで所定様式に書き写す。 そのままの書式は当局の承認を得ないと使えないこともあるが、手書きの方が素人っぽく見えて、もし間違いがあった場合でも「honest mistake」の様に見えそうという下心があったりする。

IRS(Internal Revenue Service:内国歳入庁)は電子提出をさかんに奨励している。 電子メールに添付してとかそういった手軽さではなく、決まったソフトウエアを買いそれで送信するか、特定の送信業者経由での送信となるので、何れの場合も無料では送信できない。 一番安いものでも $10くらいの費用がかかる。手書きを書留め郵便で送れば半額程度なのだ。 送信用の為のソフトウエアを無料化すれば、電子提出はぐっと増えるだろうに、IRSの意図がわからない。

ネット依存度の高いわたしが手書きの申告書を郵便局に持っていくというのはかなりちぐはぐな様だが、そういうアンバランスによって人間的バランスが保たれているのだと思う。 いずれにせよ、1999年分の申告書作成は期日2週間前に終了させた。満足の週末であった。



♯  Today's BGM = GINSENG WOMAN by Eric Gale

(updated: 2000.04.02 18:00 ET, USA // s=0230-1005;esb=ffffff;h62l50)


 

apr 03 00  mon

欲しいのに無い物



PC店に行くと、周辺機器やアクセサリなどの品目数は数えられないほどあるのに、でも、わたしの欲しいものは無い。 どんなものかというと、 こんな物があったら良いのに、と思って久しい・・・

MS v. DOJ のケース、和解交渉が決裂、今日にも MS、第一審敗訴となりそう。 上訴を辞さないかまえのMSで裁判の長期化が予想される。分割の可能性も。 そこら辺も実は William Gates、読みに入れている上でのストラテジーが何かあるのかもしれない。 MSのビジネスプラクティスは大嫌いだが、OSはやはりそれなりに便利してるのだ。 でも、MSの独占時代が変わりつつある音が聞こえるような気がする。


♯  Today's BGM = ECHOES OF RIO by Antonio Carlos Jobim

(updated: 2000.04.03 19:45 ET, USA // s=0230-0800;esb=ffffff+0000ff;h63l51)

 

apr 04 00  tue

「舌代」、MS v. DOJ



E-mailで済む内容のことでも、必ずファクスで連絡して来る人が本部に居る。 それも、手書きだ。日本語社内文書はふつうは「以上」で終わるが彼の場合は「舌代」で締めくくる。 「舌代」とは「口上のかわりの簡単な文書」という意味で社内文書に用いる人は他に知らない。 会ったことの無い人だが、前に同じオフィスで仕事をしたことがあるという人の話によると、学者はだの人だとの事だ。
わたしはというと、彼への返信のファクスは顔文字で締めくくってみたいという衝動があるのだが、理性が押さえている。 こんなエンディングにならない様に。 ・・・・・・ 以上。(^^)/~~~~

MS v. DOJ のケース、予想通り昨日ワシントン連邦地裁によりMSに反トラスト法違反の一審判決が下された。 秋までにはMSへの具体的な制裁措置の決定がなされるとのこと。

MSのビジネスプラクティスは確かに強引すぎる。 OSとブラウザの抱き合わせは、明らかにNetscapeに不利をもたらした。 消費者にはIEを使わないで Netscapeを選択する余地は残されているものの、 PCに詳しくない初心者ユーザはほぼ間違いなくIEを使用するであろう。 でも、自由競争社会においては、こういった事は、 Defacto Standardを作ったものの特権ではないだろうか。

一方のDOJもムキになっている感もある。 ブラウザをWindowsから切り離すという、和解案の決裂は残念に思う。
MSは アピールを計画しているので、裁判は長期化するだろう。 長期化した裁判の費用は、結局消費者が払うことになるのだから ユーザ・サイド(及び米国納税者)からみれば、和解が最良策だ。

ところで、夏頃には、新しいPCを買って、バグ出しも終わりそうな Windows2000をつもうと思っているのだ。


♯  Today's BGM = CHICO BUARQUE by Chico Buarque

(updated: 2000.04.04 21:45 ET, USA // s=0200-0810;esb=ffffff+0000ff;h65l43)

 

apr 05 00  wed

はじけなかったバブル、ドイツ



昨日の米国株式市場は歴史的な乱高下を記録した。 瞬間下落は、 NASDAQ 574ドル、ダウ平均 503ドルという史上最大額に、バブルもいよいよはじけるかと思わせるほどだったが、その後持ち直し、前日比1%安程度の範囲で引けた。 そんな日が明けた今日飛び込んで来たニュースはドイツから。 一ヶ月前に発表されたドイツ銀行とドレスナー銀行の合併のキャンセルだ。 ドレスナー銀行の投資銀行部門である Kleinworth Bensonの扱いをめぐりドイツ銀行サイドと意見が合わず、それならもう止めた、とドレスナー銀行が一方的に合併交渉の継続の即時中止を発表したとのこと。 日本の銀行だったら絶対に無い展開といって良いだろう。なんかドイツらしさをひしひしと感じた。

そういえば、わたしは、ドレスナー銀行に口座を持っているのだ。 15年位前にドイツから引越してからは放ったままなので、睡眠口座としての処理済だろうから、「持っていた」というべきか。 クレームすれば預金の復活は出来るはずだけど、残金1000円程度のはずだから、手間を考えれば放置する方が経済的なのだ。


♯  Today's BGM = LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS by Derek and the Dominos

(updated: 2000.04.05 20:30 ET, USA // s=0100-0815;esb=ffffff;h53l41)

 

apr 06 00  thu

Bread 'n' Butter



3週間以上前からバターを買わなくっちゃと言い続けている。

ブレッド&バターといえば絶妙のコンビネーションの例えで、ベーグルが最近の主食となっているわたしは冷蔵庫にバターが欠かせない。 ところが、2〜3週間前にバターを使い切ってからその補充に手間取っているのだ。 先週末にようやく買ったのだが、ところが、それは違うものだったとわかったのはしばらくしてからだった。

   「バター間違えた」
と言ったら、何人もの人から
   「間違えて石鹸を買ったのだろう」
と言われた。 いくらわたしでもバターと石鹸は間違えた事はない。

開けてみたらなんとなくルックスがいつもと違うとは思いながらも、ベーグルに塗って食べたが全然おいしくない。良くみたら前回と同じ絵柄の容器を注意深く選んできたつもりだったのだが、それは「Unsalted−無塩」バターだったのだ。塩味の無いバターはかなり不味い。これは、健康管理用の低塩醤油とかそういう類ではなくて、ケーキやクッキーなどの菓子製造に用いる為の商品らしい。

こんな話を会社でしたら、「それなら塩をかければ良いじゃない?」と言うひとがいた。わたしもそう思って実験済みなのだ。 塩の入らないバターだからまずいのなら、塩を加えれば良いのだろう、とパックに入った塩があったのでふりかけてみた。でも、結果は、無塩バターと塩がそれぞれの個別の味がするものであり、決して、普通のバターの味にはならないのだ。塩が足りないのかと思って、もっと加えてみたら、塩辛くて食べられないものが出来ただけだった。

そういう訳で、あいかわらずバターを買わなくては、と思っているのである。 今日も買いそびれたままの帰宅となった。


♯  Today's BGM = ABBEY ROAD by the Beatles

(updated: 2000.04.06 20:00 ET, USA // s=0115-0810;esb=ffffff;h65l47)

 

apr 07 00  fri

夢の栞(しおり)



夢の途中で睡眠が強制中断されてしまったとき、またその続きをみたいのだが、願いが叶う事は無い様に思う。

わたしは、眠りが深いのか、夜中に目が覚める事は無い。電話でも目が覚めたためしがない。 起きている時に聞く電話のベルはかなりけたたましいと思うのだが、朝起きたら留守電のランプが点滅しているのだから夜中に電話がなった筈なのに全く知らない。 ところが、明け方以降、起床時間にかけての電話では目が覚める。 そういう時に限って楽しい夢の真っ最中。電話を切った後は、直ちに睡眠に戻るが同じ夢の続きには戻れない。

その時に、夢の栞があれば、読みかけの本を途中からさっと再開できる様に夢もさっきの続きからスタートできるのに、と思うのだ。


♯  Today's BGM = KICKING CANS by Dori Caymi

(updated: 2000.04.07 21:30 ET, USA // s=0055-0800;esb=ffffff;h63l51)

 

apr 08 00  sat

指輪を気にしないですむ夜


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天気予報では強風と雷雨とのことだったので、自宅篭りを決めていたのだが、起きたら、程よい晴天。風もないし気温も上がりコート無しでの外出日和。そういう訳で中華街へ行く事にした。

いつものテイラーでオーダーしていたスーツが出来あがったとメールが来ていたのでピックアップが主目的。 外出日和と思った人はわたしの他にも約数千人いたらしくてチャイナタウンの歩道は満員電車の様に人でいっぱい。 ちょっとわたしの苦手の状態なのでクルマのふりをして車道を歩いて目的地へ。残金を払いスーツを受け取り、いつものベーカリーに寄る。中華パンをあれこれ注文。今日の店員は英語が全然できないので身振り手振りで応対。顔中にひろがる笑顔がとっても可愛くてこちらの心も外の太陽とおなじくらい明るくなる。

今日の買物: 練乳パン 20、中華ミルフィユ(?)2、それからランチ用にフィレ・オ・フィッシュみたいなサンドウィッチ。しめて $13.20也。

週末の夜は指輪を気にしないで済むのでのんびりする。

エンパイヤ・ステート・ビルディングの電飾は、24:00になると消灯となり、尖塔部分に高度認識用のかすかな光が残るだけとなる。 それが、ちょうど夜空に浮かぶ指輪なのだ。 週日は、窓の外に指輪が浮かぶとそろそろ寝なくっちゃなぁ、という気分になるが、ウィークエンドは指輪になってからも何時間でも起きていて良いのだ。シアワセ。


♯  Today's BGM = VOICES by Daryl Hall and John Oates

(updated: 2000.04.08 19:30 ET, USA // s=0245-1045;esb=ffffff;h67l49)

 

apr 09 00  sun

4月の雪


graphic version

4月も半ばにさしかかろうというのに今日は雪。それもかなりの強風を伴い嵐の様だ。遠くからは雷鳴も聞こえる。 朝の気温は氷点下になり、昨日との気温差は20度を越える。 この時期の雪というめずらしい気象現象の影響なのか、わたしの一日も実に奇妙だった。

朝、目が覚めたてベッドサイドの時計をみたら 09:00ちょうど。
       「しまったーーーっ、寝過ごしたー。」(アラームセット解除のまま!)
飛び起きて窓の外をみれば雪嵐(スノー・ストーム)。歩いている人すら見当たらない。
       「うっそー、今日は直行なのにこんな天気ぃ?!」
いつもは起床後 5分位は何もせずぼーっと過ごすのだが今日はそんな時間を惜しみシャワーに飛び込む。 シャワーの中では、
       「お持ち帰りの仕事、まだ C:ローカルドライブにいれたままだ、移さなきゃ」
       「えっとー、雪用の服、スノーブーツは靴下が要った・・・」
思考回路が動き出す。 シャワーから出て、髪を拭き乍らクローゼット開けて、冬用のスーツを探す。 暖かそうなやつは丸めてドライクリーニング行のバスケットに入っているので、薄手ウールのグレイのを取出して、ベッドの上に並べる。 あ、雪用のブーツとソックス・・・
そうだ、TVで天気予報みなくっちゃ、とTVオン。−3度だ。。

あれ・・・

あ・・・   今日は、日曜日・・・。

全てのどたばたは、今日が月曜日だとの錯誤に基づいたものだったのだ。 ウィークデイの朝、ベッドの中で「今日は週末なので起きないでよいのだ」という夢をみていて「現実はちがうっ」と起きることは何回かあったけれど、逆のケース、それもここまで寝ぼけたのは生まれて初めての経験。 9時はいつもの休みの日より早めだけれど、折角だから、そのまま起床。

早起きは三文の得というので何か良いことがあるかと思っていたが、一日中ねむいだけで昼寝をしたりして時間の浪費をした、早起き虫の一日だった。
The early bird catches the worm, but the early worm loses its life.
(訳: 早起き鳥は得をするが早起き虫は損をする。) わたしの作った格言です。

今朝の奇妙な体験は、 昨晩、寝る直前に友人から届いた「夢の栞」の試作品のせいかもしれない。


♯  Today's BGM = Beethoven Sym No. 6 Pastral by Chicago Sym Orch. / Solti

(updated: 2000.04.09 19:30 ET, USA // s=0200-0900;esb=ffffff;h45l28)

 

apr 10 00  mon

現実に戻った月曜日/Passport 出来上がり



昨日の吹雪が嘘のように(ほんとうに、あの一日は「ウソ」だったのではなかろうか、といまだに思っている)晴れた朝。 但し気温は低く、ウールのロングコートの人もいる。土曜日は袖なしトップにミニスカート、素足という格好で出掛けて丁度よかったのに。落差約 15度。

わたしは、気温変化と体調はリンクしていない体質なので気温に応じた服装をするだけで体調に影響は受けないが、気温差に弱い人は、こういう時に体調を壊すとの事。

日本領事館に行き、出来上がっているパスポートのピックアップ。 手数料125ドルは世界のトップクラス。こんなことでトップになってもちっともうれしくない。 4月1日以降申し込んだ人は142ドルになったそうで、3月28日に申し込んだわたしは、3日の差で17ドル(2千円)節約できた。いかなる機会でも損をするのが通常のわたしとしては何だかとっても得した気分。 表紙は今までの紺色から赤に変わりがっかり。


♯  Today's BGM = BIG BAMBOOM by Daryl Hall and John Oates

(updated: 2000.04.10 20:30 ET, USA // s=0115-0815;esb=ffffff;H53L39)

 

apr 11 00  tue

雑誌が届くと最初にすること



毎週いまごろTVガイドが自宅に配達される。今日も帰宅したら来週分が届いていたので、他の全てのことに優先していつもの事を行った。

もともとテレビは殆ど観ないのだが、映画専用ケーブル・チャンネルを契約しているので、その放映確認の為にTVガイドはとっているくらいだから、番組チェックではない。 記事も読まない。本を開き、ところどころに挟まっている厚めの紙の広告頁をびりびりと破り取るのだ。 何故かというと、そういう広告頁は他の頁と全く異なる厚い紙で出来ていて、その手前のページは飛ばして厚紙の後ばかりが開くのでぱらぱらと頁を繰るのに実にじゃまだからだ。 破りとった広告類は全くみないでゴミバコ直行である。破る手間が面倒なので割引料金を適用して欲しいくらいだ。

前に林真理子氏のエッセイで、厚紙広告のことが取り上げられているのを読んだ。 週刊誌で連載エッセイなどを持っている場合、厚紙広告の近くのページになると、その場合、厚紙の前になるか後になるかで読者の目にとまる確率が随分かわるのでそういう位置関係も重要なのだ、といった様な内容だったと思う。 わたしみたいな読者ばかりなら、広告との位置関係はぜんぜん重要ではなくなる訳だが、多くの人はこの厚紙除去作業をしないのだろうと思った。


♯  Today's BGM = WHAT CHA' GONNA DO FOR ME by Chaka Khan

(updated: 2000.04.11 20:30 ET, USA // s=0100-0730;esb=ffffff;H44L38)

 

apr 12 00  wed

マルチタスク



いちどきに複数のジョブを並行して行う処理方法をマルチタスクという。 ウインドウズとDOSの大きな相違点のひとつだ。いまや、シングルタスクのPCなど考えられないし、もしあったとしたら誰も相手にしないだろう。

しかし、人間の場合はどうだろうか。ひとつのことしか出来ない人は誰にも相手にされないどころか、「集中力がある」などと賞賛を受けたりする事が多い。 マルチタスクの人間は「集中力に欠けるながら族」などと言われ、シングルタスクの人より劣るような見方をされるのが一般的だ。

わたしはこれが心外でならない。 わたしは子供の頃から一度にひとつのことだけというのがどうしても馴染めず、大抵2つかそれ以上を並行して行ってきた。 今おもえば随分と時代の先端を行っていたのではなかろうかと思うのだが、「気が散りやすい人」などという評価を受け続けて来た。まったく分かってない人が多くて困った事だ。


♯  Today's BGM = AMIGOS by Santana

(updated: 2000.04.12 21:30 ET, USA // s=0130-0810;esb=ffffff;H51L33)

 

apr 13 00  thu

不変 / Windows 2000



親会社(日本)が3月決算なので、4月は報告書が山盛りとなる。ひとつ片づけても次の報告書の期日となりちっとも減らない。 減るのはお腹ばかりだ。 期日のピークは今日あたりなのだが、さっさとすれば良いのに、午前中は机のお掃除モードになってしまった。 雪崩寸前の書類をきちんとする事は、それはそれで大切な事なのだが、何も今日でなくても、と我ながら呆れるも止まらない。今朝と同じ主の机とは思えない見違えるようなスペースが出来上がった。

これ、気づいてみれば、試験勉強以外の全てを勤勉に行った学生時代と同じ行動パターンだ。 世の中がどんどん変わっていく昨今でも不変の事もあるのだ。

会社で数台のPCにテスト的に Windows2000をインストール。 今、様子を見ている段階だが、Win2000はマルチ言語対応ということで、英語版の Windows2000上で日本語アプリが意外にきちんとはしるのだ。 今のところ、試したのは MS OFFICE(MS Word、Excel)のみだが快調。 ブラウザも日本語パッチを当てないでも日本語サイトを問題なくブラウジングできた。 2〜3ヶ月様子を見て場合によっては自宅機に採用しても良いなと思うが、それには MS以外のアプリ、特に PhotoShopを試してみたいと思っているのだ。


♯  Today's BGM = STORM WARNING by Sea Level

(updated: 2000.04.13 22:00 ET, USA // s=0100-0815;esb=00ff00;H51L39)

 

apr 14 00  fri

やっと終わった / 怠惰の準備に多忙な夜



苦節6ヶ月、クレジットカードの不正使用による請求とのバトルがようやく我が勝利にて幕を閉じた。長い闘いであった。

そもそもそのカードはバックアップ的な意味で持っていただけ普段はまったく使わないのに、去年の 9月に 175ドルの請求書が届いた。 内容はまったく身に覚えの無いセルラー・フォン(携帯電話)の前払い代金。 直ちにカード会社に電話して、カードの不正使用を報告。 カード会社は「Dispute Report(事故報告)」の用紙を送るので記入して返送するように、とのこと。 当該カード番号はその場でキャンセルして新しいカードを発行することとして更なる不正を防いだ。

ところが新しいカードには古いカードのバランスがそのまま転送されたが、内容についての情報である事故報告は古いカードに対するものだったので宙に浮いたらしく未払いとして残高が残り、利息まで付き始めた。 度重なる電話と手紙のやり取りの結果、元本部分はようやく消えたが延滞利息がなかなか消えなかったりとそのカード会社の処理の手際の悪さがすっかり露見した。

ゼロバランスになったので、そのカードもキャンセル、そのカード会社との取引もターミネートとしました。 不正使用の発覚を報告してから今回の解決に至るまでの対応が極めて不満だったから。良いカード会社は迅速明快対応だけれど、ここは最悪でした。 そういう訳で長期に渡った悩みが解決してとても嬉しいわたしなのだ。

報告書のピークもなんとか乗り越え、今週末は、シングルタスクで思いっきりだらけるのが楽しみだ。 でも、その準備として掃除をしたり持ち帰り仕事をしたりと多忙な金曜の夜が更けていく。


♯  Today's BGM = THE DIVISION BELL by Pink Floyd

(updated: 2000.04.14 22:00 ET, USA // s=0100-0805;esb=ffff00+ffffff;H56L49)

 

apr 15 00  sat

時のながれる速度



子供の頃は一年が長かったが最近の短さといったらない。 2000年問題の越年対応で大騒ぎしたのがつい先日の様に感じるがもうそれから四半期が経過して、決算関係報告書の手配だ。

年をとると時の流れが早く感じる様になるというが、まさにそのとおりだと思う。 子供の頃の日々は、規制ばかりで何をしても駄目といわれ続け、退屈を遥かに越えた苦痛に近い日が続き、はやく大人になりたいと切望していた。 幸いなことにあのままの時間経過が継続することはなく、社会人になってしばらくしてから人生時間は楽しみの時間を刻み始めた。 楽しいことをしている時はあっという間に時間が経つが、イヤや事をしている時は時間の経過が遅く感じるのだ。 つまり、大人になると時の流れが早く感じるようになるというのは、成長するに従い、楽しいことがどんどん増えて、一日の時間が足りなくなるということだ。

先月、ドメイン・サーチをしていたら lunarmagic.comが空いていたので、登録する事にした。その時は、税務申告やら会社の仕事など多忙なことが重なり、一段落してからにしようと思っていた。 今日、いよいよ、登録しようとしたら、3月29日に登録されてしまった。2週間半の差で残念。 これも、時の経過速度の関係なのかしら。


♯  Today's BGM = LETTER FROM HOME by Pat Metheny

(updated: 2000.04.15 18:00 ET, USA // s=0130-0915;esb=ffff00+ffffff;H58L54)

 

apr 16 00  sun

ランドリーが嫌いな理由



毎週日曜日は洗濯デー。大袋に詰めた洗濯物と洗剤を持ってエレベーターに乗り80メートルほど垂直異動をしてランドリールームへ向かう。 一般的な社会人として生きて行く為の仕方ない作業類のうちでも、ダントツに嫌いなのがランドリーなのだ。

考えてみると、3回上下移動を繰り替えすだけで大抵の労働は洗濯機が行うのに、何を以ってそんなに厭なのか考えてみた。 それに、 洗濯が終わったあとのシーツの間に滑り込む快感は何事にも代え難いものなのに。
  1. 洗濯物を担いで現地に到着したら、全てのマシンは使用中。
  2. 洗濯が終わった筈の時間に蓋を開けたら、マシンが壊れていて、中は石鹸だらけのずぶぬれ状態。
上記2点はどちらも過去に経験があるのだが、これ以外に嫌悪の原因は思い付かない。 それに、今のビルディングではのべ5年近く住んでいるが、ニュー・マシンに入れ替わって以降、該当はゼロ回かもしれない。 要は、過去のトラウマがわたしのランドリー嫌悪感に大いなる関係があったのだと分かった。

遠くまで行ったのに洗濯がうまく行かなかった事に原因があるらしいので、それなら、自室にランドリーマシンがあれば全ては解決するだろう。

自室に洗濯機があれば、どんなに良いだろうか。
曜日、時間を問わずにいつでも洗濯が出来るし、或いは、出勤前に洗濯機を仕掛けて行けば、帰宅したらふんわりしたタオルやシーツが乾燥機の中に入っている。
しかし、何事にも二面性があることを忘れてはならない。 自室にある洗濯機となれば、自己所有のものであるので、壊れた場合のりスクは自己リスクとなる。 サービスの手配をして、その間はマシンは使えないし、階下への水漏れのリスクもある。 そんな種種雑多なるリスク・テイクをしてまで洗濯機を持って何のメリットがあるものか。洗濯機など全く欲しくない。

よって、洗濯機を持たないでいる自分の状態に幸福を感じるべきなのだ。

でも、ちっとも嬉しくない。実は、洗濯が好きじゃない理由は、マシンやトラウマでは無いのだ。 原因は、洗濯という行為そのものにあるのだ。 洗濯は作業が終わったあとの満足感がゼロである。 大抵のシゴトは出来上がった時にそれなりの満足感が伴う。 ところが、洗濯ときたら、洗濯が終わったって、その時に自分が着用しているものは既に「要洗濯アイテム」となっており、ジョブは終わっていないことが自明なのだ。 なんて虚しい作業だろう。
今、ちょうどランドリー終了。クリーンな洗濯物を目にしても幸福感は無い。
満足感を得られない、それがわたしがランドリーを嫌う理由に他ならない。


♯  Today's BGM = Again by Buffalo Springfield

(updated: 2000.04.16 18:00 ET, USA // s=0255-1000;esb=ffff00+ffffff;H66L45 曇)

 

apr 17 00  mon

崖っぷちの綱渡り



雨の月曜日。今日は個人の確定申告の締め切り日。本来 4月15日が締め切りだけど、今年の場合は15日が土曜日だったので月曜日に繰り延べとなったもの。 今日の 24:00消印まで有効とのことで、郵便局も各地域ごとに一軒は24時までオープンして、駆け込み提出者を受け付ける。 朝から長蛇の列となっている。並ぶ方も受け付ける方も大変。

わたしは余裕の2週間ほど前に提出済み。 崖っぷちの綱渡りと言われることがあるわたしだが、実態は意外と計画的なのだ。

先週、史上最大の下げ幅(金額)を記録したNYの株式市場の影響で世界的に株安が連鎖したが、今日のニューヨークは DJIも Nasdaqも大幅反発してひけた。 この株価の乱高下により株価が気になるビジターが殺到したらしくて、ここのところ Bloomberg のインターネット・サイトが極めて繋がりにくい。 もちろん、有料の情報サービスの方はいつも通り繋がるのは言うまでもない。

株式投資をしている知人が「貧乏になった」と嘆く。わたしは影響を受けてない。別にヘッジがきいているのではなくて、株を持っていないだけの話だけれど。


♯  Today's BGM = STRAIGHT AHEAD by The Poll Winners (Barney Kessel et al.)

(updated: 2000.04.17 20:45 ET, USA // s=0300-0810;esb=ffff00+ffffff;H51L39 曇)

 

apr 18 00  tue

たばこ



マンハッタンの街で歩きながらたばこをすう人が増えた様な気がする。 ひとつには、気候が暖かくなって来た事があるだろう。 厳寒期は戸外でたばこをすっても喉や肺が凍えるだけだろうから。

でも、それだけでは無い様に思う。 ニューヨークではクリーンエア・アクト(きれいな空気法令)によりたいていの室内は禁煙なので、スモーカーは路上が数少ない喫煙チャンス、と紫煙タイムになるのだろう。 しかし、歩きながら吸うのは止めて欲しい。まず、手に持ったタバコの先端は火がついているのだから危険きわまりない。 わたしは経験がないが、他人が手に持っていたタバコの火で火傷をしたという人もいる。 それに、吐き出された煙は、後ろを歩く人の呼吸用空気をもろに汚染する。 たばこは立ち止まりのんびりと吸って欲しいものだ。それでこそ、一服の意義もあろう。

わたしも実は以前はスモーカーだった。 それも並大抵ではない。一日に3箱ものヘビースモーカーだった事もあるのだ。 それが、今はゼロ。何も健康の為に禁煙したのでは無い。 あるときに強烈な風邪をひいて咳が止まらなくなり丸一日タバコを吸わない日があった。 そのままついでにずっと吸わなくなってしまったのだ。

いま思えばタバコをすっていた頃は、大変な不自由を強いられていた。 その頃は、クリーン・エア・アクトは無かったので、オフィスでも席で自由に喫煙できたので、そういった不自由ではない。 タバコを切らさないようにする為に在庫管理をするのは結構面倒。 夜おそく「これが最後の一本」と知った時の気分は喫煙者なら誰でも経験したことのある忌々しいことはなはだしいものだ。 飛行機に乗れば、離着陸の30分の喫煙禁止時間が苛々してならなかった。この様に、タバコを吸う為には数々の犠牲が伴っていたのだ。

それが、タバコを吸わなくなったら、全席禁煙となったロングポーションのフライトも映画も何ら困る事は無い。 タバコを切らすことに脅える日々も過去の事だ。 タバコを吸わない自由はこんなにすばらしいものかと思う。 2度と吸いたいとは思わないだろう。VIVA FREEDOM !!


♯  Today's BGM = WALTZ FOR DEBBY by Bill Evans Trio

(updated: 2000.04.18 21:00 ET, USA // s=0110-0810;esb=ffff00+ffffff;H45L41 曇)

 

apr 19 00  wed

汚染地帯



ランチは和食の弁当の出前のことが多い。 毎週金曜日に翌週のメニューが届く。日替わりメニューが一週間分リストされていて好みのものにサインしておくと、毎日ランチの少し前に注文した弁当がオフィスに配達される。 量が少ないという欠点はあるものの、味もそこそこだし、支払は一ヶ月分纏めて請求書がくるしくみで面倒ないしという事で愛用者が多い。

わたしにとり困るのが、どんなメニューでも必ず入っている漬物だ。 酸っぱいもの全てが嫌いなわたしにとり漬物も勿論例外では無いので食べる前に取出す仕分け作業を行うこととなる。 漬物は別容器になっていれば良いのに大抵の場合ごはんに直(じか)においてあり、周囲のごはんは漬物から染み出した汁で着色されている。 これが困る。 汁が染みたごはんも漬物同様に酸っぱくていやなので、その周囲もそっくり取出す。
      「汚染されている地域ごとなんですね〜」
と感心されたが、当然の事だ。それにしても、ただでさえ少ない弁当のご飯が減るので随分損だ。 今日入っていたのは「たくあん」。これは、水分の少ない部類の漬物なので被害が少なく嬉しかった。


♯  Today's BGM = TALKING BOOK by Stevie Wonder

(updated: 2000.04.19 21:30 ET, USA // s=0145-0810;esb=ffff00+ffffff;H55L47 晴れ)

 

apr 20 00  thu

クレーマー×クレーマー



先日、会社の同僚と3人でオムライスを食べに行ったときの出来事。 オムライスの中身についての会話をしながらふと目に入ったのが、ごはんの間にかいまみえる毛髪一本。
     「あ、毛〜」 とわたし。
     「これは代えてもらいましょう」 と同行者が直ちに近くにいたウエイトレスを呼ぶ。
     「あのー、これ、毛がは行ってて気持ち悪いので作り直してください」
     「申し訳ありません」 とウエイトレス。
しばらくしてマネージャーみたいな人もやってきて「大変もうしわけありませんでした」と。
2回目のオムライスは最初のより少し小さかったので同じごはんにタマゴだけやりかえたのだろうと思料。ま、見なければ清いのだからなんでも良いのだけどね。 そのあと、コーヒー、デザートにチョコレートパフェをおいしく戴いて「お勘定っ」。来た勘定書きはパフェ分が無料になってました(オムライスじゃないところが可笑しい)。

わたしと一緒だとなんだか得する、と嬉し気にコメントする同行者。 というのも、実は、前にも似たことがあったのだ。

とんかつ屋で、ふんわりと山盛りになった極細に切られたキャベツをおいしく食べていたら、「ガリッ」という音とともに口の中に痛みが。
     「わっ、石?」
キャベツの山に埋もれていた硬い異物は、瀬戸物の破片だった。 割れたばかりらしく、極めてシャープでナイフの様なエッジ。 幸いにも方向が良かったのか口の中が切れた様な事はなかったが、激突した歯が痛い。 呆然とするわたし。

同行者のひとりが店員を呼んで「彼女(わたしのこと)のキャベツにこんなものが入っていました。」と報告。すぐにマネージャがやってきて「大変申し訳ない。大丈夫ですか。」と尋ねる。 大丈夫ではない。少し痛いし、以前、ざる蕎麦に石が混入していて奥歯が欠けた経験が瞬時に蘇り、あとで何かあったら嫌だなあと気が重い。
     「うーん、今は大丈夫みたいだけれど…」 とわたし。
     「何かデザートでもお持ちしましょうか」とマネージャ。
そんなもの食べたい気分じゃないので断る。一緒に居た人のなかには「貰えばよかったのにー」なんて言う人も居る。 しばらくすると、再びマネージャー登場。今度は名刺を持ってきて「今後何かあったらいつでもご連絡を」とのこと。 そして、「今日の代金は結構です。不備があった事についての店の気持ちです。大変申し訳ありませんでした。」とも言う。 同行者の中には、「それならビールも頼めば良かった…」なんていうちゃっかり意見派も。

たしかにわたしの同行者には良いことの様だが、当事者には災難なのだ。


♯  Today's BGM = RETURN TO FOREVER by Chick Corea

(updated: 2000.04.20 20:00 ET, USA // s=0140-0810;esb=00ff00;H65L47 晴れ)

 

apr 21 00  fri

グッド・フライデー&パスオーバー



今日はグッド・フライデーとパスオーバーというキリスト教とユダヤ教の重要な日が重なる聖なる日。 朝は、目覚ましのかわりに雷鳴で目覚めたのもなにかの因果か。

グッド・フライデーはキリスト受難の記念日で、イースター・サンデー(春分の日の後の最初の満月の次の日曜日)の直前にやってくる。キリストの復活を祝うイースターは欧州では国民の祭日となっている国も多いが、米国のような多民族多宗教国家では国民の祝日ではない。 でも、休みの会社は多く、通勤電車もがらすきらしい。 マーケットも休みだが銀行は連銀の決まりで営業日となる。

パスオーバーはユダヤ人の祖先(ヘブライ人)が神の導きによりエジプトの制圧から脱出してパレスチナに帰ったことを記念するもので、ユダヤ教三大祭のひとつ。 ユダヤ系の社員は水曜日ぐらいから聖なる行事の為に休みをとるのが一般的。

米国では、「宗教上の理由」というのは、何事にも勝る個人の事情となっている。 宗教上の事情で休むといわれれば、雇用主は、無条件に休暇を与えなくてはいけない。 会社の繁忙期などの理由はまったく無視される。

無宗教が多い日本人の場合は、理解できない部分だが、その宗教の是非はさておき、人が信じているものを尊重すべきという発想は賛成。 自分がその宗教を信じなくても当事者の信心を非難したり揶揄したりするのはいただけない行為だと思う。 でも、日本人同士の会話にはこんな冗談がつい登場したりしてしまう。
「こんど宗教つくろうか。毎週月曜日は聖なる日なので家でお祈りするというの。」


♯  Today's BGM = IN THE COURT OF THE CRIMSON KING by King Crimson

(updated: 2000.04.21 20:00 ET, USA // s=0130-0810;esb=00ff00;H53L45 Rain)

 

apr 22 00  sat

恐竜の心臓



NC州立大学の研究グループは、白亜紀の地層から発掘した恐竜の心臓の含む化石を分析した結果、恐竜の心臓の構造は温血系脊椎動物(哺乳類及び鳥類)にそっくりなことが判明したと発表。 恐竜はその姿形から爬虫類説が長いこと主流だったが、今回の発表は最近頭角をあらわした鳥類説をサポートする有力なデータだ。 我家の恐竜2頭も、「ばれたか」という表情をしている様な気がする。

先月、間違えて買った無塩バターについては一旦とかして塩なりブルーチーズやガーリックなどの好みのフレーバーなりを混ぜたらよいというアドバイスをいくつか貰ったので、数日前に少しだけ小さな容器に移して試してみたところ結構うまくいったので、今日は残りの分も全部改造することにした。 バターの容器(紙製円筒型)の真中あたりを掘り下げて適当に塩を投入、容器ごとマイクロウエーブの解凍で30秒を2回。かなりやわらかくい溶けているところを良く混ぜたところ、何とか食べられる感じのものが出来上がったけれど、おいしいという表現にはとおく、それに容器が何だかべたべたになった感じ。 それで、結局、今日は、ふつうの Salted のバターを買って、一ヶ月以上冷蔵庫内にて温存していたバターは廃棄処分となった。


♯  Today's BGM = FREE LIVE! by Free

(updated: 2000.04.22 21:30 ET, USA // s=0115-0930;esb=00ff00;H52L44 Rain)

 

apr 23 00  sun

クローンの是非



今日のニューヨークは曇り時々雨と霙。 グレーの濃淡のグラデーションがかかった空が 美しく、墨絵の世界に居る様で、モノトーンが好きなわたしは朝から窓の外の景色を眺めてうっとりして過ごした。

日曜日の時間経過は容赦無い。 墨絵の世界がいくら美しくても現実は醜い。 ブルーな月曜日が刻々と迫るのだ。

日曜日の夕方は悲しい。すっかり週末時間に馴染んだ体をむりやり会社時間に当てはめる心の準備が必要だから。 できる事なら、会社に行くのはわたしのクローンかルナボットに任せてしまいたい。 ロボットなら24時間 365日、今年なら 366日休まずに働けるが、クローンの場合は休まないといけないだろうから午後からはわたしが交替しよう。 もっとも、人のクローンの研究や製作はクリントン大統領により禁じられたはずなので、この際ロボットだ。

ロボットを会社で働かせてわたしは自宅で昼寝という妄想を楽しんでいると、別のわたしが問いかけてきた。 そんなロボットが開発された社会が来た時、わたしは果たしてのんびりと昼寝をしていられるのだろうか、と。


♯  Today's BGM = SAIL AWAY by Randy Newman

(updated: 2000.04.23 18:30 ET, USA // s=0110-1025;esb=00ff00;H53L43 Cloudy/Rain)

 

apr 24 00  mon

終わりのタイミング



何事にも終わりはあるのだが、その終わり方は千差万別だ。 潔い終わり方が一番だがどこで終わりとするか判断に困るようなものもある。

【 歯磨きのチューブ 】
端っこからきちんと巻いていくと、終わりと思っても一回分を絞り出すことが出来る。 それで終わりかと思うと、チューブの口付近の角を圧すとまた一回分出たりして往生際が悪い。 絞り出すのどんどん努力が必要となり、適当なところで見切りをつける。
【 ポンプ式乳液 】
押してもでなくなるが、それは決して空(から)になったのではないのだ。 ポンプの先についている管は容器の底まで達する長さは無くて1〜2センチ短く出来ている。 底までぴったりの長さだったら内容物を吸い上げることが出来ないからだ。 したがい、ポンプ・アップ出来なくなっても中にはたっぷりのローションが残っているのだが、取り出す術がなくやむなく捨てる。 後味の悪い終わり方の典型。
【 石鹸 】
固形石鹸がちびてくるとそれを貯めておいていくつかまとめて圧力を加えて一つの石鹸にして使うという人の話を良く聞く。 わたしはちょっと違う。使い切ってしまうのだ。 小さくなってきた石鹸は確かに使いにくい。 直に体になすりつけるには適さなくなるが、手にとって泡だてて使えば充分に役立つ。 それでも最後の一センチ四方くらいのサイズのものは手の指の間からつるりと滑り落ち、そのサイズゆえあっという間に流されてしまうことが多い。 石鹸の一生は儚い終り方だが潔い。


♯  Today's BGM = THE MELODY AT NIGHT, WITH YOU by Keith Jarrett

(updated: 2000.04.24 22:10 ET, USA // s=0120-0800;esb=ffff00+ffffff;H63L45 Shine)

 

apr 25 00  tue

春巻になった日



ランチ時間にいつもの場所でヘアカット。 ほとんど2ヶ月ぶりに近い。 たっぷり切り取ってもらったので、又これで当分もちそうで結構なことだ。散髪は嫌いなので出来るだけたまにしか行きたくないのだが、でも、実は、ちょっとだけ次回への期待が生まれたりしたのだった。

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散髪時に薄手の後ろ前マントみたいな布を体にかぶせられるが、ここは、そのリバース・マントが何種類かある。 ピンク、黒、紺、白など。 今日は白にあたった。これは、うっすら中身が透けて見える。何か途端にうれしさを感じた。 ためしに手を動かしてみると一挙一動がまるでわかってしまう。 しかし透明とは程遠い。この透け具合は、ベトナム料理の生春巻にそっくりだ。

そう思った瞬間、わたしは既に生春巻モードにはいってしまい、ヘアスタイリストが何か話し掛けても上の空。 何しろ春巻なのだから思考能力など無くて当然なのだ。
    「わたしベトナムの春巻みたいな気分」とスタイリストに宣言した。
    「僕、コリアンダーが苦手なんだ」とスタイリスト。
わたしは小学校の時に教室の水槽で飼っていたおたまじゃくしを食べてしまった山田君の話をしたりしているうちにカット終了。 何しろ春巻なのだから話も支離滅裂なのは当然なのだ。
    「前髪、もう少し切る?」とスタイリスト。
    「う〜ん、どっちでも・・・」とわたし。
あっけにとられるスタイリスト。
だって、何しろ春巻なのだから自主性など無くて当然なのだ。

この生春巻状態というのは実はかなり気持ち良かった。 カットが済んで、リバース・マントを脱いでしまうのが惜しいほど。 こんどの散髪には緑色のシャツなどを着用して行き春巻度合いを高めてみたいと思っているのだ。


♯  Today's BGM = AJA by Steely Dan

(updated: 2000.04.25 21:15 ET, USA // s=0135-0810;esb=ffff00+ffffff;H57L41 Shine)

 

apr 26 00  wed

エープリル・シャワー



今日も午後遅くから雨になった。 ことしの4月は雨が多い。 雨が多いだけではなく何だか寒いのだ。今日の最高気温が摂氏11度、最低気温3度。最近の典型的な気温となっているが、東京だったら冬の気温だ。

April Shower Brings Mayflower.

4月はもともと雨が多い季節でその水分により植物の発芽、発育が促進されるのだからよくしたものだが、この寒さでは植物も苦労なことだ、と思いつつ、冬物も仕舞えず、しかし春物も出ていて寝具やコート類などの管理に二重手間の季節、人間もご苦労なのだ。 Mayflower にはいつの時代も苦労が伴う。


♯  Today's BGM = GAUCHO by Steely Dan

(updated: 2000.04.26 21:15 ET, USA // s=0200-0815;esb=ffff00+ffffff;H53L39 Cloudy/Rain)

 

apr 27 00  thu

スーツで出勤する最後の日 / ジュリアーニ



今日も肌寒い。 風が無いので昨日より暖かく感じるが気温は今日の方が低い。 空は雲で覆われていて今にも降り出しそう。 これから暖かい季節に向かっているとは思えない空模様に、冬が好きなわたしはわくわくした気分。 そんな中、スーツを着て出勤するのは今日が最後の日となる。

明日は金曜日なのでもともと毎週金曜日のカジュアル・ディなのだが、5月から9月の末までは毎日がカジュアル服着用という服装規定なのだ。 アパレル産業の仕掛けた陰謀としか思えないこの風潮は、わたしにとり極めて迷惑なものだったが、今年からジーンズOKとなったので、多少は救われている。 でも、2大規制だったもう片方のショーツは相変わらず着用禁止アイテムなので、解禁が待ち遠しい。

ジュリアーニNY市長が、前立腺に癌が認められたという診断された事を発表。 治療のため上院議員出馬を断念する可能性もある。そうなれば、ヒラリー・ロドハム・クリントンの当選はほぼ確実となろう。 強運の持ち主と言わざるを得まい。運を呼ぶのも当人の能力の一部だ。


♯  Today's BGM = BORN TO RUN by Bruce Springsteen

(updated: 2000.04.27 21:30 ET, USA // s=0215-0815;esb=ffff00+ffffff;H51L43 Cloudy)

 

apr 28 00  fri

恩を仇(あだ)で返す人



7時過ぎまで残業して離社、エレベーターの中で同僚と乗り合わせた。
    「あの、お願いがあるのですが」と彼。
    「3ドル貸してください。一文無しなんです。」
    「何よ、歩いて帰れば良いじゃん」
と口では言いながらも3ドルを貸してあげた。すると彼曰く、
    「ありがとうございます。このご恩はきっといつの日か仇で返します」
だって。
面白い人。$3の価値ある芸でした。


♯  Today's BGM = ON EVERY STREET by Dire Straits

(updated: 2000.04.28 21:30 ET, USA // s=0145-0840;esb=ffff00+ffffff;H57L49 Cloudy)

 

apr 29 00  sat

文字化け



analog mojibake
文字化けは電脳社会だけではなくマンハッタンの路上でも見かけることがある。 左の写真はミッドタウンの GEORGI-OH! という衣料品店の前でキャプチャした文字化けと思(おぼ)しい事象だ。 写真をクリックすると、日本語のカタカナに似て非なる部分の拡大画像が展開します。

さすが、人種のメルティング・スポット、マンハッタンだけあり、看板もマルチリンガル対応となっている。 この衣料品店では英語を含めて10か国語で「ようこそ」と書いている。 店内に待機している人間の店員も看板にある数だけの言語に対応しているのだろうか。 この多言語対応によりどの程度の顧客増加に結びついているのだろうか。謎はつきない。

米司法省(DOJ)及び17州により、マイクロソフト(MS)に対する独占法違反ケースに関連した MSの分割案がワシントン連邦裁判所に提出された。 分割の内容はOS部門と其の他部門。MSは訴訟するだろうから決着までには何年もかかる事になりそうとの事。 実現したら、1984年のAT&T分割以来もっとも大規模な企業分割となる。
言語でも何でもある程度の「共通性」はユーザにとり便利なのは確かだが、独裁との線引きは難しい。 だれでもが同じソフトを使うのはファイル互換性において極めて便利だが、一方、MSの製品をうっかりインストールすると勝手にOSの部分まで書き換えるといった姑息さは改めるべき。 利益を追求する自由競争社会では自分の有利になるようなビジネス展開に向けて努力するのは当然の企業義務なんだけどね。


♯  Today's BGM = SMOKIN' AT THE HALF NOTE by Winton Kelly Trio w/ Wes Montgomery

(updated: 2000.04.29 19:00 ET, USA // s=0230-1045;esb=ffff00+ffffff;H68L49 shine)

 

apr 30 00  sun

NEW YORK TIMES



最悪の目覚め。 電話で起こされた。 「ニューヨーク・タイムズです。」 週末の早朝(多分 9時ぐらい)に NY Times がわたしに何の用だ。 たしかに、わたしは読者だ。WEBでも毎日ニュースを読んでる。しかし、それだけの理由でウィークエンドの朝の睡眠妨害を受けるいわれは無い。 普段、電話はスキャン無しでは出ないが、朝方の電話はそういった思考回路が働かずピックアップしてしまうのだ。

いったい何の用事かと尋ねると、お得な購読プランが紹介されたと明るく喋り出す。 いつもはどんな電話でも相手には寛大な態度をとるわたしも、睡眠を妨害された時はちがう。
週末の朝に電話をしてくる非常識な相手とは一切ビジネスをしたくない、といった様な事を不機嫌な声で言うと、 敵は「ごめんなさい」と素直に引き下がった。 後で考えると、ほんとうに NY Times だったのだろうか。マーケティングコールは夕方から夜にかかるのが普通で週末の朝なんか不自然。 こういう時は、Caller IDがあれば発信元がわかるのだが、しかし、わかったからといって何の得も無いのでやっぱり要らない。

サイトの引越し中。引越しのついでに、ディレクトリの整理をしたり、マイナー・模様替えをしたりしているので、ただコピーするだけの引越しより時間がかかる。 ローカルドライブもついでに整理。画像ファイルの製作途中段階のファイルを見つけては消していくのは気分よい。 都度きちんと消さない性格なので時々大掃除しなければならなくなるのだ。ブラウザのブックマークもついでに整理。 どんどんすっきりしていくのは気分がよい。
新サーバーは、パラレル・ランを約2週間おこない、まあまあのパフォーマンスが認められた。 特にFTPが早いのがわたしには嬉しい。AT&Tのサーバーは混雑時間になると壊れ画像アイコンになるのもいやだったが、FTP接続に時間がかかって面倒だったのだ。 カットオーバーは5月1日(米国東部標準時)。


♯  Today's BGM = STILL THE ONE by Orleans

(updated: 2000.04.30 17:00 ET, USA // s=0330-1000;esb=ffffff;h66l48 はれ)


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