Walk the Line (2005) USA 2hr 16min.
カントリー歌手ジョニー・キャッシュの自叙伝の映画化。
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南部の貧しい家庭に生まれたジョニー・キャッシュは、家族と共に綿花栽培の小作を行いながら失業救済作業場で暮らしていた。アルコール中毒の父親は工場の事故による怪我でジョニーの兄が亡くなってからは暴力がますますひどくなっていき、出来の悪い弟が生き残った、とジョニーに辛くあたっていた。
ジョニーは幼い頃からラジオから流れるゴスペルやカントリー・ミュージックを聴いて憩いを見出し、特に有名なカントリー歌手一家、カーター・ファミリーの次女ジューン・カーターの歌声に癒される毎日だった。
空軍に入隊してからジョニーは歌を作るようになり、その後結婚、趣味で友人たちとバンドを組んでいた。やがて子供も生まれる事になったのだが夫婦仲は良くなかった。そんなある日ジョニーは飛び入りで受けたオーディションに見事受かりサン・レコードからデビューのはこびとなった
ジョニーの歌は多くの人の共感を得て徐々に人気が出てくる。ツアーでは憧れのジューン・カーターと共演も出来て順風満帆かのように見えた。ジョニーはジューンと交際を望んだが彼女は一向に振り向いてくれない。一方、ジョニーはドラッグに溺れていきとうとうステージで倒れてしまう。
ジューンは友達としてジョニーを見捨てることはできず、ジョニーを励まし再び歌の世界に戻してくれたのだった。何回もジューンに交際を断られた後、ジョニーはステージ上でプロポーズをする。アクセプトするジューン。大縁談。
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貧しい家庭から音楽に進み人気が出るが麻薬でいったんはダメになるも復活する、というのはこの手の映画の定番でストーリー的には退屈。但し主演の2人、特にR. ウィースプーンのパフォーマンスが抜群。
主演の2人(ホアキンフェニックス、リースウィザースプーン)ともに歌のシーンは吹き替え無しで全て自前とのこと。
半年間ヴォイス・トレーニングを受けたとのことだが、一般人だったら半年トレーニングしたって映画で披露できるレベル到達には程遠い。器用な人たちである。まあ、役者とは別人になりきるのが商売なのだから器用で当たり前(器用な人のみが目指す職業)だが
R. ウィザースプーンは本作品でオスカー受賞。