『 ワグ・ザ・ドッグ 』
Wag the dog (1997) USA、 1hr. 37min.
大衆洗脳をテーマとしたブラック・ユーモアの映画。
米国大統領のセックス・スキャンダルから大衆の目をそらすためにアルバニアをテロ国家にでっちあげ、戦争という国民共通の敵(のイメージ)をつくり、国民の愛国心をあおっていくのだが・・・・というお話。 その道のプロとして雇われたのが、スピン・ドクター(世間の心理を操る専門家)のコンランッド(ロバート・デニーロ)とハリウッド・プロデューサーのスタンリー(ダスティン・ホフマン)。
始めはリズムが良く、風刺もきいてるなと思って観ていたのが、なんだか、イラク問題や、最近のアフガンやスーダンへのミサイル攻撃もあったりの現実とあまりぴったりで、 笑えない映画となってしまった、という感じ。
二流的映画出演が続いていたダスティン・ホフマンひさびさの乗ってる演技は良かった。 それにしても、デニーロって、個人的にお友達には決してなりたいとは思わないけれど、スクリーンでは大好きな役者のひとりだ。 (08/27/98)
dir: Barry Levinson