米国の新聞、The Washington Postの社主、米国初の女性出版者であるキャサリン “Kay” グレアム(メリル・ストリープ)は、 同紙の編集者Ben Bradlee(トム・ハンクス)とともに、The New York Timesによるベトナム戦争に関する方さレポートのスクープを自分たちも翌日には記事にし、30年にわたる政府と米国大統領4名の大規模な隠蔽を明らかにする。 彼らは長い間葬られた真実を光のもとに導くために、自らのキャリアを危険にさらしながらも、報道の自由のために政府の圧力を克服して報道を実行する、という話。
最初のスクープはTimesであったが、映画は政府の圧力に屈せず「言論の自由」 のためにたたかったワシントン・ポストの2人にフォーカスをあてた作りになっていて見応えあり!
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1966年、軍事アナリストDaniel Ellsbergはベトナム戦争を視察した報告書の執筆者のひとり。当時の国務長官ボブ・マクナマラに提出されたレポートは、ベトナム戦争の状況は悪く、米国が勝つ見込みはない、という内容だが、マクナマラは真実と異なり「戦況は飛躍的に躍進している」と国民に報告した。エルスバーグは政府の隠蔽に大きな疑問を抱き長い時間をかけて件の報告書を少しずつ持ち出してコピーを作る。そしてそのコピーを新聞社にリークする決断を下す。NY Timesは情報を得て記事にするも、ニクソン大統領より記事の差し止め命令を求める訴訟を起こされてしまう。Timesのスクープに、Washington Postのチーフ編集者Ben Bradleeは、手をまわし同レポートを入手し、腕利き記者を集め4,000ページにわたるレポートを10時間で分析して記事にする。ところが、情報ソースがNY Timesと同一であることがわかり、そうすると、Timesと同じ差し止め訴訟の一部となってしまう。弁護士たちはBenに出版しないことを進言する。Benは社主であるKayの判断を仰ぐ。それまでは社交志向で出版業の能力がないなどと言われていたKayだったが、「自由の灯火は消さない」という新年に基づき出版を決断する。輪転機はフル回転、当時の朝刊は大センセーションとなった。
PostもTimesと一緒に政府により訴訟の対象となり法廷にあがった。裁判の結果は、政府の言い分は米国憲法 First Amendmentで保障されている言論の自由に抵触受するものであり、新聞社は無罪というものであった。
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映画のエンディングは、電話をしているニクソン大統領の後ろ姿からパンして、ウォーターゲート・ビルディングに忍び込み資料を探す人々のシルエット。ウォーターゲート事件の暴露を示唆している。このエンディングはいけてる!
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尚、ペンタゴン・ぺーパーズは、2011年6月13日、「ペンタゴン・ペーパーズ」の機密指定が解除され、全文が公式ウェブサイトで全7,000ページが公開され、現在、誰でも閲覧することができる。
www.archives.gov/research/pentagon-papers
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