『 ザ・ビーチ 』

The Beach (2000) U.S.A. 2hr. 00min.



アジアに旅行中のアメリカ人バック・パッカーが訪れたザ・ビーチと呼ばれる場所は地上のパラダイスのはずだった。

リチャード(レオナルド・ディカプリオ)は科学や電子技術が発達しすぎた現代のアメリカを離れタイへの旅に出た。バンコックの宿でリチャードは隣の部屋のダフィーと名乗る男(ロバート・カーライル)から秘密の楽園である島について聞かされた。ダフィーは麻薬のやりすぎで少しおかしくなっているのだとリチャードは思っていたが、その翌日、リチャードの部屋のドアに画鋲で留めてあった紙切れを広げてみるとそれは地図であり前の晩にダフィーが語っていた場所に思えた。 リチャードはダフィーの部屋を訪れるが部屋は血まみれで壁際にナイフで自分を刺したダフィーがたおれており既に息は無かった。リチャードは別の部屋のカップルを誘いその島に行くことにした。

バンコックから電車と船を乗り継ぎ24時間、三人は目的の島に到着した。そこには美しい砂浜と海があった。そしてジャングルを進む三人が見つけたのはもと旅行者たちが作るコミュニティーだった。はじめ戸惑う三人だったが次第にそのコミュニティーにとけこんでいく。 しかし楽園のような生活も実は外の世界のミニアチュアに過ぎなかった・・・

ロケ先のタイで自然破壊をしたと現地で強い反対運動が起こったことで話題になった映画。 砂を堀って約百本の椰子の木の植え替えを行ったロケ隊は、撮影が終了したら元通りにすると言っているが、その島は環境保護指定下にある国立公園でいかなる変更も禁じられているので問題であるとの事。

映画自体は普通の出来。海がきれいなので海好きの人ならかなり楽しめるかも。


dir: Danny Boyle
(03MAR01)