『 スライディング・ドアーズ 』
Sliding Doors (1998) U.K. 1hr. 39mins.
乗ろうとした地下鉄のドアが閉まるか、閉まる前に間に合うかで人生が変わる2つのケースを同時進行で描いている映画。
PR会社勤務のヘレン(グウィネス・パルトロウ)は、ある朝、出社するとある事情によりクビになった事を知る。 とぼとぼと帰宅しようと地下鉄の駅へ。そこで、目の前でドアが閉まり、その電車を逃すヘレンと、閉まりかけたドアの隙間から電車に滑り込むヘレンとの場合につきストーリーが展開していく。 地下鉄に間に合ったヘレンが帰宅すると、そこで同棲しているボーイフレンドがアフェア中のところに出くわしてしまう。一方、地下鉄に乗れなかったヘレンは、タクシーで帰宅しようと車をまっている間にひったくりに襲われ怪我をしてしまい、病院で手当てを受けてから帰宅したので、アフェアの現場には遭遇しなかった。 ここから、ふたつのストーリーが展開してゆく。
誰でも、「あの時ああだったら(ああしなかったら)・・・」といった経験があるとおもう。わたしの場合、1993年2月26日のランチタイム、いつも外食のわたしが、その日に限り仕出し弁当をとったので社内にいたところ、ワールド・トレード・センター(ニューヨーク)の爆破事件に巻き込まれた。 歴史に「もし」は有り得ないので、だからどうという事はどうでもよいが、しかし、映画の題材として、この「What if」はかなり面白い。いや、面白いはずなのだ。ところが、この映画はかなりというか、とてもつまらなかった。比較的短い映画なので、途中で何回も時計を見たが、辛うじて最後まで我慢して観た。 ラブ・ストーリーはわたしが特に好んで観るジャンルでは無い、ということもあるのだろうが、それにしても、どこがヒットの原因だったのだろうか。唯一、面白かったのは、エンディングとなるラスト・シーンだけであった。 (01/21/99)
dir: Peter Howitt