『 スリーパーズ 』

Sleepers (1996) USA 2hrs. 30mins.



行き過ぎたいたずらで少年院に入れられた少年4人組が、少年院で看守達にレイプされる。 ひどく傷ついた少年たちは、そのことは自分達の間ですらも口にしない事を誓い封印することとした。 やがて出所して大人になった4人は、新聞記者、地方検事補、マフィア手先などになる。 マフィアの手先になった2人は街で偶然、少年院の看守に出会い射殺してしまう。 それを知ったのこりのふたりは、ほかの看守たちへの復讐を始める。

少年院のサディスティックな教育係にケビン・ベーコン、少年達が頼る神父にロバート・デニーロ。 後半から法廷ドラマになり、少年のひとりで検事補になったブラッド・ピット、弁護士には、ロングヘアのダスティン・ホフマン。

ニューヨークのウエストサイドが舞台らしい映画導入部はかなり面白く、期待感が高まる。しかし、少年院に入ったあたりからどんどんつまらなくなってきた。 ストーリーの多くが語り(ナレーション)で進められていくのだが、これが極めてだるかった。 美しく静かなナレーションで成功している『ギルバート・グレープ』とはちがう、せっぱつまったナレーションは、退屈感を増強させたようだ。 少年達が復讐する原因となったレイプがあまりというか殆どインパクト無く描かれていたのが一番の欠点だったかもしれない。つまり、復讐劇というストーリーの根底が弱いようだ。

題名になっているスリーパーズとは、少年院に九ヶ月以上収容された子供たちをいう言葉。

dir: Barry Levison
(11/12/98)

Movies Menu    <<  Main Menu