『 シリアル・マム 』

Serial Mom  (1994) U.S.A. 1hr. 33min.



きちんと家を片付け料理の上手なお母さんは実はシリアル・キラー(連続殺人犯人)だった。

べバリー(キャスリーン・ターナー)は専業主婦。 きちんと片付いた家、典型的な家庭料理、良妻賢母の鑑の様な毎日を送っている。 でも、ルールを守らない人を見ると我慢がならない。 駐車場で割り込む人、ゴミの分別回収ルールを守らない近所の人、そういった人は許せないので次々と殺して行く。
「こんな人を生かしておくと世の為にならない」
いったん彼女が決心すればあとは猛烈なエネルギーで猪突猛進といったパターンなのだ。

しかしいかにも怪しい彼女は捕まってしまい裁判になる。 たよりない弁護士に業を煮やした彼女は自分で弁護をはじめる。 ここでも彼女のパワーは炸裂し陪審員は彼女に無罪の判決を伝えるのだった・・・

舞台となるステレオタイプの田舎の町は一見、平和そのものだ。しかし、個別に出てくる住民達はみんなヘンなところがある。 病んでいるアメリカのサタイヤーをあっけらかんとしたカメラ・ワークで捉えている。

キャスリーン・ターナーが魅力的。 他の女優では成り立たない映画。 ブラック・コメディーというカテゴリーに入りきらない毒々しいようなチープ・シックのような Watersならではの映画的作品。

dir: John Waters

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