小説「ライ麦畑でつかまえて」の出版で世界的に有名になった、著名でありながら隠士的な作家、J.D. サリンジャーの生涯。
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1939年のNY、20代のサリンジャーが作家デビューに苦しむところからスタート。漸く短編の掲載が決まりそうになるが第二次世界大戦が始まり、戦時中に合わないと見送りとなる。召集されて戦地に赴いたサリンジャーは、恋人が結婚する(相手はチャップリン)と知る。戦地から戻って来て出版された「ライ麦畑でつかまえて:The Catcher in the Rye」 はベストセラーとなり作家として脚光を浴びるが、一般に広く”売れる”ように書き直しを出版社に要請されたり、また、プライバシーが保てないことから作品の出版をやめて表舞台から姿を消し田舎で隠居生活を送るようになるまでを描く。
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サリンジャーといえばやはり「ライ麦畑でつかまえて」。
青春時代に多くの人が読んだ本だろう。わたしも例外でなく大学の頃に読み、感銘を受けて彼の他の作品も2冊読んだ。
作家活動から引退してニューハンプシャー州の田舎に家を買い、2メートルもある塀のをつくりその内側で暮らしていた、とその世間から離れたミステリアスな存在という捉え方がされていたが、実際のところは、村の人々との交流はあって、地域のイベントにも参加するという”普通の”生活をしていたらしい。
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