『 ハートブルー 』
Point Break (1991) USA 2hrs. 2min.
連続銀行強盗事件のアンダーカバー捜査でサーファー・グループに潜入するFBIエージェントと強盗団のリーダであるサーファーという立場の異なるもの同士の間に生まれた友情関係。
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ロス・アンジェルスでは、自分たちを「元大統領達」と呼ぶ銀行強盗団による犯行が連続していた。レーガン、カーター、ニクソン、ジョンソンの元大統領のマスクを着用して犯罪を実行する彼らは短い時間に手際よく現金を奪っては逃走を繰り返していた。 F.B.I. は、強盗団のメンバーはサーファーである可能性があると考えており、配属されたばかりの若いエリート・エージェント、ジョニー・ユタ(キアヌー・リーブス)をビーチで潜入させてサーファーと交流し、情報を収集する。ハーヴァード大学卒のユタにとり初めてのフィールド・ワークとなる。
ユタはサーフィンを練習してなんとかサーファー・グループに取り入る。グループのリーダー格のボーディ(パトリック・スウェイジ)はユタがカレッジ・フットボールでクォーターバックとして活躍していたスター・プレーヤーだったことを認識して彼に一目おいたことから、ユタはグループに溶け込むことができた。
FBI捜査官と銀行強盗という正反対の背景なのだけれど、共通の時を過ごしていくうちに、ユタはボーディのライフスタイルに引き込まれていく・・・
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サーフィン・シーンやビーチでのフットボール、スカイダイビングなどのスポーツの場面が豊富。それなりに美しい画面だが、一方で、ストーリーは雑。ロマンスやはらはらドキドキする展開も盛り込んではあるが全体的に非常に大雑把。映画の終わり方についてはわたしにとっては後味の良いものではなかった。
犯罪アクションと思って観るとがっかりする点が多いけれど、スポーツ・アクションの豊富なビデオ・クリップ映画と思えば良くできている作品。
dir: Kathryn Bigelow