『 交渉人 』
THE NEGOTIATOR (1998) USA、2hr. 20min.
ダニー・ローマン(サミュエル・L・ジャクソン)はシカゴ警察のネゴシエーター。 人質をとった犯罪者とネゴシエートし無事人質を救出し事件を解決に導くという度胸と知性が求められる命がけの専門職種だ。
物語は、ダニーが、子供を人質にとった犯人のところに単身乗り込み無事子供を救出する、といったところから始まる。 任務は成功し、仲間に祝福されるダニー。そこに、相棒のネイトがやってきて、実は保険横領汚職が警察内部で行われているという話をする。 続きは後程ということでその場は別れるが、夜、呼び出された場所に行くと、そこでは、丁度ネイトが何者かに射殺されたところだった。 相棒の殉死に悲しむダニーは犯人の疑いをかけられる。取り調べが始まった。はじめは取り合わなかったダニーだが、そのうち自分が陰謀にはめられたと気づく。 自分の潔白を証明する為にダニーは強攻策に出る。所管の異なる部署のトップ・ネゴシエーターであるクリス・セィビアン(ケビン・スペイシー)を交渉人に指定し、ダニーのとった行動とは・・・
サミュエル・L・ジャクソンは、「パルプフィクション」、「Time to Kill」、「ジャッキー・ブラウン」、等で良い演技を見せていると思っていたが、ここまでやるとは。 この作品での彼は、「スフィア」のボケ科学者と同じ人間とは思えない熱演です。 一方のケビン・スペイシーは、「Time to Kill」、「L.A.コンフィデンシャル」で渋い演技を見せていましたが、本作品でも正義を通す役柄が良くあっています。 本作品のケビン・スペイシー、ちょっと格好良すぎかも。
後半、大胆な熱血派のダニーとクールな冷静派セイビアンふたりの対決が観るものに呼吸すら忘れさせてしまうような緊張感を持続させる。 知性と頭脳のぶつかりあい、映画を終わって気づいたら喉がからからになっていました。
今までに無かった形で映画に入り込んでしまう一体感を感じるスーパー・サスペンス。 (06/12/99)
dir: F. Gary Gray
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