主人公が暴力組織のボスから与えられた仕事は「ザ・メキシカン」と呼ばれているアンティーク・ピストルをメキシコで受取り国境を越えて米国に持ち帰るというものだった。
ジュリア・ロバーツ、ブラッド・ピット共演のサスペンス・タッチのコメディー。
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ジェリー(ブラッド・ピット)は暴力団の使い走り。どんな仕事をしても失敗ばかり。恋人のサマンサ(ジュリア・ロバーツ)からは組織から足を洗うように言われているが、いつでも「これで最後」といいつつ次の仕事をひきうけてくるのがケンカの種になっている。
今回の仕事が終われば辞めても良いとボスから言われたのは、メキシコに行って呪いがあるといわれているアンティーク・ピストル「ザ・メキシカン」を受け取り米国に持って帰ってくるというものだった。
これで最後、といくら言っても信じてもらえるわけも無く、とうとうサマンサは愛想をつかせてラスベガスに行ってしまう。
メキシコに着いたジェリーはもちろんいつもの様にドジを踏み、折角受け取ったピストルを奪われてしまう。
一方、サマンサはラスベガスに向かう途中で誘拐されてしまうのだが、誘拐犯はサマンサを人質にしてジェリーからピストルを奪おうという算段だった。
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メキシコのブラッド・ピット、ラスベガスのジュリア・ロバーツと誘拐犯とストーリーは二元的に進んでいき最後に一緒になるが時間的経過はほぼ同期なのでわかりやすい。
ところどころに挿入される「ザ・メキシカン」の呪われた歴史を説明するエピソード・シーンは、わざと古めかしいちらちらする映像にしたりセピアがかった画面にしてあったりと、時間の表現を誰が見ても間違えないようにすることに力をいれているように思えた。
映画全体の出来は、可もなし不可もなしのコメディーだがちょっと長い。90分にまとめてあったら面白くなりそう。
主な出演者
Brad Pitt … Jerry Welbach
Julia Roberts … Samantha Barzel
James Gandolfini … Winston Baldry (aka 'Leroy')
dir: Gore Verbinski (Mouse Hunt /1997)
(02/MAR/02)
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