SUMMARY:
3人のエリートクライマーが、ヒマラヤのビッグウォールクライミングで最も切望されている難攻不落の1つであるヒマラヤ・メルー峰のシャークスフィン登頂を目指し、執着と喪失を乗り越えようと奮闘し成功に至るまでのドキュメンタリー。
---
STORY:
北インド高度6500メートルにそびえるヒマラヤ・メルー峰の岩壁シャークスフィンは、でっぱりも割れ目もなにもないつるつるの崖やオーバーハングなどから多くのクライマーにとって悪夢の山とされ、いままで登頂に成功した者はいなかった。
2008年10月、コンラッド・アンカー、ジミー・チン、レナン・オズタークの3人のクライマーたちがこのメルー峰に挑んだ。7日のツアー予定は、悪天候も重なり倍以上の日数を要するものとなったがシャークスフィンに到達。そして頂上まであと100メートルというところで、登頂を断念せざるを得ない状況となり無念の下山となった。
2度とメルーは目指さないと決心した3人だったが、以降も誰もシャークスフィン岸壁登頂に成功しておらず、コンラッドは前回のチームの2人とともに、3年後の2011年、再びメルーに挑む。今回も途中で何回も困難に遭遇するも、前回の失敗も踏まえたプランニングでとうとう人類初登頂を成功させたのだった。
IMPRESSIONS:
それぞれのクライマーたちの背景なども織り交ぜ、非常にスリリングなドキュメンタリーに仕上がっている。なにより映像が圧倒的に美しい。
REMARKS:
本作の監督も務め、「ナショナル・ジオグラフィック」の山岳カメラマンでもあるジミー・チンは、2台の小型カメラでこのチャレンジの一部始終を記録。
2015年のサンダンス映画祭で観客賞を受賞。
---