『 マッド・シティ 』

Mad City (1997) USA、 1hr. 55min.



マックス・ブラケット(ダスティン・ホフマン)はネットワークの有能なレポーターだったが、過去の感情的な報道が原因で、今はどさ回りに甘んじている。 ある地方の自然博物館の取材を終えたところで、事件に遭遇する。元博物館の警備員サム(ジョン・トラボルタ)が、鞄いっぱいのダイナマイトとガンを持ってやって来たのだ。 自分をクビにした博物館長に再雇用を掛け合うためだが、館長は取り合わなず、サムは見学に来ていた子供たちを人質に立てこもる事となった。 たまたま現場に居合わせたマックスは、この人質事件をきっかけにナショナル・ネットワークに復帰しようと報道に身を入れる一方で、サムに社会的立場喪失という点で自分との共通点を見出す。 そんな二人の関係と「マスコミ」「社会」をテーマにしたストーリーがすすむ。

大した期待もなく見始めたが、最初の30分はかなり面白く、ひきつけられた。 ところが、それ以降が大いにだれて、サムの死で終わるエンディングは、カメラとガンマイクに囲まれたマックスが「We killed him - 彼(サム)を殺したのは私たち(マスコミ)だ」と悲痛に繰り返し、その場面がズームアウトというラストシーンの陳腐さにトドメをさしたずっこけ映画であった。 (9/26/98)

dir: Costa-Gavras

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