『 リオン 』

Leon (France) aka The Professional (USA) (1994) France/USA、 1hr. 50min.



掃除屋リオン(ジャン・レノ)は感情を表に出すことも無く、NYのアパートで観葉植物を友とした暮らしに満足していた。 12歳の女の子マチルダ(ナタリー・ポートマン)が転がり込んでくるまでは、それなりの平穏無事な毎日であった。 アパートの隣に住む一家はドラッグ・ディーラーだったが、悪徳警官により、皆殺しとなり、たまたま外出していた彼女だけが助かったのだ。 彼女のたっての頼みで、無感情に殺し現場から去る殺しの極意を教えるリオン。何も失うものが無い者同士いつしか強い絆が芽生える。 マチルダが殺しのレッスンを受けたかった理由は両親とともに殺された幼い弟の敵(かたき)をうちたかったからなのだ。 しかし、所詮彼女ひとりではプロの相手には歯がたたない。マチルダに手を貸す為に今までに無く「感情」で動くリオン。

『ニキータ』での掃除屋Victorを発展させた作品。リオンとマチルダの関係が親子なのか恋人なのか曖昧なのは、意識的なのかどうかが最後までわからなかった。 ストーリーはまあまあだが、カメラアングル、画面展開、が素晴らしい。音楽も映像に融合してる。 オールドマンの悪役ぶりもしぶかったが、勿論ジャン・レノの演技がやっぱりこの映画の一番良いところなのだ。

dir: Luc Besson