Kate and Leopold (2001) USA 2hr 1min.
1876年から現代にタイムスリップしてきた公爵と広告会社エグゼクティブの時代ギャップを超えた恋愛というファンタジー風味のロマンティック・コメディー。
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ケイト(メグ・ライアン)は広告会社のエグゼクティブ。彼女は仕事一筋で元ボーイフレンドのスチュワートとも今や友達の間柄になっていた。
ケイトの住むアパートの一階上に住むスチュワートは偶然に時間を超越して過去に行けるワームホールをブルックリンブリッジに発見し過去に遡り先祖の様子をカメラにおさめていた。
ところが、現代に戻ってくる時に手違いで1876年のニューヨーク・オルバニー公爵レオポルド(ヒュー・ジャックマン)を連れてきてしまう。
そうとは知らないケイトは非常階段で行き来できるスチュワートの部屋で妙にクラシックな男を見かけて驚く。
最初は奇妙な男だと思っていただけだが、だんだんケイトはレオポルドに心を開くようになっていった。
ある日、ケイトはセントラルパークで鞄をチンピラに奪われてしまった。そこに通りかかったレオポルドは、傍にいた観光馬車の馬を借りて見事な手綱さばきでチンピラを追いかけ鞄を取り返す。
ほんとうに白馬に乗った騎士がセントラルパークの中を駆け抜けてやってきたのだからケイトはビックリしたが一方で現代人に無い紳士的な態度を貫くレオポルドに段々と惹かれていくのだった。
レオポルドもケイトに惹かれていた。しかし、彼は公爵としての仕事があるので1876年に帰らねばならない。
一方、ケイトは念願のニューヨーク地区を統括する重役の椅子がオファーされた。二人が一緒にいるためには、住む「時代」の選択をしなければならなかった・・・
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タイムトラベルが登場するけれどSF的要素は皆無なので期待するとがっかりする。メグ・ライアンがお決まりの役柄で登場する映画で、何のひねりも無いのだけれど特段退屈することも無かったのはニューヨークというセッティングのなせる処なのだろう。
仕事一筋だったのに白馬の王子様にころりと行ってしまう、時代錯誤なのか所謂シンデレラ・シンドロームを揶揄しているのか。
せっかく21世紀の映画なのだから、電子通信機器などを駆使して二人は時間を超えた遠距離恋愛を貫くといった展開にしたら面白かっただろうに。
レオポルド役のヒュー・ジャックマンは、X-Men の Logan(Wolverine)と同じ人とは思えない。特殊メーク(もちろん X-Men での)って凄いと改めて認識。
スティングによる主題歌『 Until... 』が良い。