SUMMARY:
マンハッタンのロフトでは毎日のようにジャズ・ミュージッシャンによるセッションが繰り広げられていた。そこは写真家ユージン・スミスのアパートで、当時公私ともに問題を抱えていた彼はセッションの様子をスティル写真と録音におさめ、膨大な量の記録媒体が残されていた。
今回、それらの記録映像と音源を編集し関係者のインタビューを交えて臨場感を蘇らせた。
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STORY:
社会派写真家として知られるユージン・スミスは 、「LIFE」誌とのトラブルや家族不和によりそれまで住んだNYC郊外の家からマンハッタン六晩街の老朽化したロフト・ビルディングに引っ越した。1957年から60年代にかけて住んだそのロフトでは日夜ジャズ・ミュージシャンによるジャム・セッションが繰り広げられていた。そしてスミスはその様子を写真と録音で記録していた。それらの膨大な写真とオーディオテープを使用した最初の映画となる。ジャズの偉人セロニアスモンク、ズート・シムズ、ジミー・ジュフレ、ホール・オーヴァートン、カーラ・ブレイなどの、スミスの家とスタジオであった6番街のロフト・ビルディングでの様子の映像に、生存している音楽家たちの現在のインタビューを加えて当時の様子が活き活きと蘇る。
IMPRESSIONS:
音楽演奏が多い映画だと思っていたが、インタビュー主体。
かつての生活圏でこういった歴史があったと知るのはとても興味深い。
REMARKS:
当該アパートの所在地は821 Sixth Avenue in Manhattan, NY, NY。今でも存在する。
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