AIDSが米国で問題になり始めた1985年、HIVポジティブを宣告された主人公が米国ではまだ認可されていないAIDS特効薬を国外から取り寄せて自分を含むAIDS患者に提供するルートを作る。
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1985年、電気技師兼ロデオのカウボーイのロン(マシュー・マコノヒー)はHIVポジティブと診察され余命30日と宣言される。当時のアメリカではエイズが広まった当初であり治療の確立もされておらず、また、効果のあるとされている薬品はFDAによる認可がされていなかったため、ロンはエイズの特効薬を求めメキシコに渡り自分用のクスリやサプルメントを入手する。そして、他のエイズ患者も治療薬の入手が出来るように自分用以外にも大量の治療用薬品を米国に密輸、ダラス・バイヤーズ・クラブを設立し、一ヶ月400ドルの会費を払いクラブに入ると薬は無料で支給するというシステムを始め、多くのエイズ患者がかれのものとにやってくるようになった。薬を“売る”のではなくて無料であげるのだから法的に問題は無いはず、というのが理論。
病院でとなりのベッドにいたことから知り合ったトランスベスタイトのエイズ患者レイヨン(ジャレッド・レト)も事業に協力参加し、クラブは多くのエイズ患者の命を救ってていた。結局ロンは7年後に死亡、自分で見つけた薬物治療により医師の診断の30日より84倍も生命を維持したのであった。また、彼が違法に米国に持ち込んだ医薬品の多くは現在の米国にてAIDS治療でもちいられるようになった。
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実在の人物の人生をもとに映画化したもの。マコノヒーは約作りのために50パウンド(21キロ)の減量、レトも30ポンドの減量をしてエイズ患者を演じた。
2013オスカーでマコノヒーは主演男優賞、レトは助演男優賞を受賞。
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