『 ビッグ・ダディー 』

Big Daddy (1999) USA 1hr. 33min.



30過ぎても親からの仕送りで暮らしている男が、突然ころがり込んできた子供との関わりを通して人生に目覚めるコメディー。

ソニー(アダム・サンドラー)は生まれてからずっと重要な責任感を回避する生活をしてきた32歳。 ロースクールを卒業した後も、定職につかず、週一回の高速道路料金所集金係のアルバイトと親からの仕送りで暮らしているのだ。 ある日、5歳の男の子ジュリアンがアパートにやってきた。ジュリアンはソニーのルームメートであるケビンが父親なのだと言う。 ソニーは出張で飛行場に向かったケビンに電話するが、ケビンは心当たりが無いという。 翌日に社会福祉事務所に連絡するまで、一晩ジュリアンを預かることにした。

初めて取り扱う5歳児にはじめは手を焼くソニーだったが、だんだん情がうつり、離れたくない気分になってしまった。 このまま、父親になってしまおうか。 そうすれば、「大人になって」というガールフレンドの言葉にも応えられると考えた。 一旦は社会福祉事務所に電話したソニーだが、結局、自分が実は父親であると嘘を言い福祉事務所とのアポイントメントをキャンセル、ジュリアンとの生活が始まった。 しかし、ガールフレンドはソニーが大人になったと誉めてくれるどころか、うんと年上の別のボーイフレンドを作ってしまった。 世の中は、彼の思うままには運ばない・・・



突然の父親(母親)稼業で戸惑う大人をテーマにした映画は過去にも多くあるが、だから、これが二番三番煎じでつまらないか、というと、結構心地よく観る事ができました。 どこが良かったのか、というと特に “ここ”といったポイントがある訳では無いのに、でも、なかなか良かった、と思わせられた。 いい歳をして大人になれないオトコというのはいまやアダム・サンドラーの定番ロールとなっていて、そこら辺も安心して観ていられる理由のひとつなのだろう。 舞台となっているニューヨークのダウンタウンの風景も気分良く撮られている。 (11/10/99)

dir: Dennis Dugan

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