『 妹の恋人 』
Benny and Joon (1993) USA 1hr. 38mins.
自動車修理工場で働くベニー(アイダン・クイン)は妹のジューン(マリー・スチュワート・マスターソン)と12年前に両親を事故で亡くして以来二人暮らし。 ジューンは、ちょっと精神的にバランスがとれていないところがあり普段はスィートなのだけれど、突然奇妙な行いをしたり暴れたりする。 かかりつけの医者は施設に入れるように薦めるが、ベニーは躊躇している。
ある夜、ベニーとジューンが友人達とのポーカーで、サム(ジョニー・デップ)を勝った。 サムはポーカー友人の従兄弟なのだが、友人が冗談半分に賭け金として提供したのだ。 ベニーとジューンの家にやってきたサムは一風変わっていたが、バスター・キートン的動作や振る舞いがとってもチャーミングでジューンは心を開く。 二人はいつしか愛し合うようになるのだが、それを知ったベニーは激怒する。ジューンの病気も悪化して入院するが・・・
ジューンはアーティスティックでインテリジェントだが、一般社会常識の枠からはみ出していた。 それは一般社会では精神障害と分類され、彼女の恐怖心は大きくなる一方だったが、サムと出会うことでジューンは救われ、そしてベニーもベニーのガールフレンドもいやされた様だ。
とても美しい映画です。家も町も公園も美しい。全ての画面がきらきらと光っています。やさしい音楽も映画の雰囲気にぴったり。 いちばん美しいのがジョニー・デップのサムで、まるで妖精です。何回も観たくなる感動的な素晴らしい作品。
dir: Jeremiah Chechik