『 アンナと王様 』

Anna and the King  (1999) U.S.A. 2hr. 27min.



1860年のシャム(現在のタイ)王室の家庭教師として雇用された英国人女性アンナ・レオノーウェンズの日記の映画化。

モンクット王(チョウ・ユンファ)の支配するシャム王国は欧州の国々の圧力によりそれまでの鎖国ポリシーから開国政策に転じていた。 かかる政策にあわせ国の近代化を進める為には欧米風の教育が重要と判断され英国から教師(ジョディー・フォスター)が雇われたのだった。

アンナがシャムに到着し文化の違いに戸惑いながらも教室を開き、最初は反発した王室の子供たちもいつしか先生のことを大好きになる。 好きになったのは子供たちだけではなかった。モンクット王もアンナに惹かれ、またアンナも王の人柄を愛するようになる。

やがて、モンクット王の政策に反対する一派によりクーデターが起きる・・・

『王様と私』のリメイクだと思って観たら、英国から教師としてシャム(タイ)に招かれたアンナと国王のロマンスだが、史実をからめた重厚な作りとなっており3時間近い作品だが長さを感じることは無かった。 ジョディー・フォスターは英国人家庭教師には見えず、とってもアメリカンだっがが、それはこの映画の欠点とはなっておらず気にならない。 アンナ・レオノーウェンズの日記の映画化としては、本作品こそが決定打といえそうな見ごたえのある作品に仕上がっていた。

dir: Andy Tennant
(13/JAN/01)

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