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20030207
雪の日、窓の外には
国連安全保障理事会(2月5日)で、米国のコリン・パウエル国務長官はイラクが大量破壊兵器の保有およびその隠蔽をしているとの証拠を提示し、国連決議に違反していると主張した。
証拠として示したのは、ミサイルや特殊車輌などが写っている基地の衛星写真と査察直前に武器類を避難させるよう指示している電話会話傍受記録。
今回の記録類は、米国が持てる最高の情報では無いのは当然だ。そんな手の内は見せるわけが無いし、最高の技術を駆使して集められた最高機密情報をオープンにすれば諜報や科学テクノロジーのレベルまで見せることになる。ある程度イラクが約束を守っていないという動かぬ証拠の体裁を取りつつも、そこそこのレベルの情報ということで選ばれたのだろう。 ブッシュ大統領の目的はイラク攻撃を国連や諸外国に認めてもらう事なので、今回のパウエル国務長官のアドレスは、イラクが武器を隠蔽して国連査察を妨害しているというところに焦点を合わせたもので、なかなかストラテジカルだ。 ** 今回の衛星写真と衛星傍受記録、それらの証拠能力としての質の高さは受け手により評価も異なるだろうが、わたしが感じたのは、その技術的精度の高さ。衛星写真が地上に落ちたコインまで識別できる能力を持つまでになっているのは知っているが、実際にピンポイントで目的物を捉え識別しているのを目の当たりにすると捜査活動の進歩が実感として迫る。地球上のどこで何をしていても、その気になれば、衛星写真、衛星傍受でモニター可能であるし、髪の毛一本あればDNA情報から、どこの誰かは分る時代になったのだ。 もうすこし研究が進めば、いかなる遮蔽物も存在しないのと同じになり、どこで何をしているのも直ぐに検索できるようになるのだろうなあ。現在のインターネット検索のような操作で、地球検索ができるようになる時代は夢ではなさそうだ。夢でいて欲しい、実現したら悪夢の世界になりそうだ。 --- ♯ Today's BGM = THE SLIDER by T.REX---
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