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d i A R Y  
mar 03 00 fri
キャベツに隠されていた悲劇
ランチは会社の近くの和食レストランへ。ここは、カレーがおいしいし、たっぷりの千切りキャベツと店の特製ドレッシングが人気なのだ。 ところが、そのキャベツでとんでもない事件に遭遇したのだ。
ふんわりと山盛りになった極細に切られたキャベツをおいしく食べていたら、「ガリッ」という音とともに口の中に痛みが。
「わっ、石?」
キャベツの山に埋もれていた硬い異物は、瀬戸物の破片だった。 割れたばかりらしく、極めてシャープでナイフの様なエッジ。 幸いにも方向が良かったのか口の中が切れた様な事はなかったが、激突した歯が痛い。 呆然とするわたし。
同行した同僚のひとりが店員を呼んで「彼女(わたしのこと)のキャベツにこんなものが入っていました。」と報告。すぐにマネージャがやってきて「大変申し訳ない。大丈夫ですか。」と尋ねる。 大丈夫ではない。少し痛いし、以前、ざる蕎麦に石が混入していて奥歯が欠けた経験が瞬時に蘇り、あとで何かあったら嫌だなあと気が重い。
「うーん、今は大丈夫みたいだけれど…」 とわたし。
「何かデザートでもお持ちしましょうか」とマネージャ。
そんなもの食べたい気分じゃないので断る。一緒に居た人のなかには「貰えばよかったのにー」なんて言う人も居る。 しばらくすると、再びマネージャー登場。今度は名刺を持ってきて「今後何かあったらいつでもご連絡を」とのこと。 そして、「今日の代金は結構です。不備があった事についての店の気持ちです。大変申し訳ありませんでした。」とも言う。 同行者の中には、「それならビールも頼めば良かった…」なんていうちゃっかり意見派も。
今日は雛あられを食べる日。 しばらくして歯の痛みも大分おさまったけれど、おいしく食べたのは事件に遭遇しなかった方の顎。 不幸な歯の社会復帰はもう少しかかりそう。
♯ Today's BGM = AMOROSO by Joao Gilberto
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