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1998年6月27日 土曜日

ニュースの多い日

昨日ほど、一日にいろいろなニュースがあった日はめずらしいのではないだろうか。 昨日の日記にも書いた、長銀と住信の合併のほかに、昨日は3月決算の会社の株主総会の日。山一証券と拓銀にとっては「最後の総会」となった訳だ。去年のこの日もひどく暑い日であった事をおぼえているが、今年の蒸し暑さは格別だった。 そして、Wカップの日本対ジャマイカ戦。これは、テレビで観戦した。テクニックも世界とは差が有るようだし、日本のチームは試合中笑顔が多く、真剣味が他国と比べて甘いように見受けられ、これでは負けても仕方ないなあ、というのが私の感想。

夜、「となりのトトロ」をひさしぶりに観た。ねこバスの顔はやっぱりチェシャ・キャットに似てた。


1998年6月26日 金曜日

長銀と住信の合併

やはり今日の日記に書かないわけには行かないニュースだ。来年4月を目処に基本合意したとのこと。銀行の異業態の合併は始めて。存続銀行は当然住友信託となる。
日本の金融不安の大きな原因あるいはきっかけのひとつであった長銀の経営不振だが、この合併は今後の日本金融界ひいては日本国経済再建のカンフル剤となるかどうか。

Diary専用BBSのアップグレード及びデータ移行完了につき、今日より新ボード。一見、いままでのとそっくりさんだが、実は、過去ログ自動作成という優れものなのだ。


1998年6月25日 木曜日

過去を捨てるって決断が要る

気づくと増えてしまうモノって多い。例えば、古いソフト。一年くらい前にダンボール一箱捨てたのに、いつのまにか自然増殖したらしい。 ソフトを捨てるタイミングとかって、どの位の古さで見極めるべきかなあ。今、捨てようと思っているのが DOS/V、Windows 3.1あたりの年代モノ。それなりの愛着はあるのだが、決断を迫られているのだ。


1998年6月24日 水曜日

マイクロソフト勝訴

Windows95におけるOSとブラウザの抱き合わせ販売は違法ではないと、米連邦控訴裁判所(ワシントン)は先般の地裁仮決定を覆し、マイクロソフトの主張を認める判決を下した。 DOJ(米司法省)は、強い不満を表明すると同時に、Windows98へターゲットを移し、反トラスト法(法連邦独禁法違反)をめぐり徹底抗戦の構えをみせた。長期戦になりそうだが、取り敢えず、MSは従来通りの販売戦略を続けることが出来るという見通しといったところだろう。

23:53頃、地震があった。継続時間は長くなかったが、結構強い揺れだった。 昨日は大阪で強い縦揺れがあったというし、なんか嫌な感じだ。もし、大規模火山噴火や大地震が日本を襲ったとして、Tommy Lee Jonesみたいな有能な「局長」さん(注:映画「VOLCANO」)が安全を確保してくれる、という事はないだろうなあ。 そもそも、日本に「OEM-Office of Emergeny Management」みたいなものが存在するのだろうか。したとしても、「メンツ」や「法規」ばかりを振りかざして、現実対処には何の役にもたたないであろうことは、神戸地震の時の例をみても明らかだ。


1998年6月23日 火曜日

ソフト違法コピー率

について、米著作権保護団体のBSA(Business Software Alliance)から1997年度の調査結果が発表された。 同調査によると、昨年一年間にインストールされた、5億7400万本のソフトウエアのうち、40%が違法コピーと推定されるという。対象は、世界82カ国で販売されている26種類のビジネス向けアプリケーション・ソフト。日本は前年度より9%減の32%。アジア・太平洋地域での違法コピー率は96年の55%から52%に減少したものの、ベトナム(98%)、中国(96%)など、違法コピーの割合が突出している国が目立つ。 ただし、発表されている数値は、ソフトの実販売数に対する有効なユーザー登録件数の割合などから算出されている。そのため、ソフトを正規に購入してもユーザー登録しなかった場合には“違法”とみなされる場合があり、実際の違法コピー率はこの調査結果より低いとの指摘もある。(日経パソコンより抜粋)

この手の記事が出ると、コメントは必ず、アジアの国々の「知的所有権」意識の低さと「違法コピー」率の高さだ。PCソフトのみならず、音楽CDや書籍類なども、一晩にして大量コピーが生産され販売ルートに乗って行く様子をテレビのニュース特集などで何回かみたことがある。だが、今回、わたしがこの記事を見て意外に思ったのが、調査対象ソフトの種類だ。ビジネス向けアプリケーションという事は、企業がユーザというケースが多いのではないだろうか、という点である。 以前に、コピー・プロテクションのついたアプリケーションのコピー・キィー部分を外し、「これなら、いくらでもコピーできますので、これを使うように(経費節減のために何十台ものPCについてソフトはひとつ)」という現実に某社であった出来事を思い出した。もっとも、その会社は、その後、心を入れ替えて、台数に見合うユーザー契約制度に移行したらしいけれど、でも、いまだに多い様ですね、企業ぐるみって。


1998年6月22日 月曜日

便利な時代?

鞄の中身が重くなる一方だ。子供の頃は鞄など持たず、ジーンズのポケットに小遣いを入れてそれだけで充分だった。それがいつのまにか「手帳」を持つようになった。まだ、ポケットでマネージャブルだった。 いつのまにか、手帳が大型化した。システム手帳だ。これは便利であり、脳のデータベースから沢山のデータをシステム手帳に移行したこともあり、システム手帳無しでは生活できない人間になった。この頃から、常時鞄の携帯が必須となってしまった。システム手帳を格納する為だ。
財布というものを持つ習慣が無く、お金はバラでポケットというのは今も変わらないが、カード・ケースは持つ。これが、始めの頃はクレジットカードと銀行のデビットカードくらいだったのが、いまや、いろいろな店発行のポイントカードがケース内で幅をきかせている。カード入れは膨らむ一方で、ポケット収納には荷が重くなってきた。
モバイル・コンピューター、これは便利だ。またもや、沢山のデータを移行した。モバイル、ACアダプタ、モジュラー・ケーブルが鞄の常備アイテムに追加され、1.5キロほど重くなった。携帯電話、これには、かなり抵抗を表明していたのだが、いつのまにか、常備アイテムになってしまった。 これは便利だ。いったん持つと手放せない。モバイルにデータカードも装填し、どこからでも世界と交信できるようになった。
デジカメは常備とまではいかないが、結構、鞄に乱入するアイテムだ。買った当時は「出掛ける時は忘れずに」のアイテムだったが、今は、お留守番することも多い。これも、まあ、便利だ。

以上が、わたしの鞄の常勤、非常勤のものどもなのだ。フル装備すると、結構重い。しかし、その鞄には沢山のデータが詰め込まれているのだから、それさえ持っていれば困ることは何も無い筈だ。鞄のなかに入ってしまうミニ・オフィスだ。 便利な時代になったのだと思う。そして、記憶力をシステム手帳とコンピュータに吸い取られたわたしは、道具を使うことに専念し、データ・バックアップにココロをくだいているのだ。ほんとうに便利な世の中になったのだろうか?


1998年6月21日 日曜日

ワールドカップ

昨日の日本対クロアチア戦でも日本は負けて2連敗となった。昨夜の数字はわからないけれど、前回、アルゼンチン戦のTV中継は、60%超の視聴率だったとのこと。サッカーの人気はすごい。 わたしにとりスポーツは圏外のイシューなので、間違っているのかもしれないけれど、ワールドカップという、サッカーの世界大会に日本が出場権を得たのは始めてのことだというのも人気の原因のひとつなのかもしれない。「サポーター」と呼ばれている「ファン」はチームの試合のあるところに付いてまわり熱烈応援する。 試合に負けた時の落胆、嘆きなども激しいものだ。

実は、今回のサッカーや、今年3月の冬季オリンピックを見ていて、とても不思議でならない事がある。「日本ガンバレ!」の応援の嵐についてだ。
それは、日本人のメンタリティーに関することだが、一般的に日本人は自己の国に感心が無いように見える。官僚による税金横領が日常茶飯事であるのに、国民は文句ひとつ言わずに税金を「支払い」続けている。「納税」ではない。極めてリターンの低い「投資」あるいは「寄付」としか見えない。クーデターが起きる様子も無い。 国際関係にも無関心だ。つまり、ひとつの独立した国家の一員であるという認識は高くない様に見える。そういう日本人が、こと、スポーツになると、突然、愛国心のカタマリに変身し、スキージャンプの日本人メダリストを国民的英雄にまつりあげ、サッカーのワールドカップは半数以上の日本人がテレビ観戦し、日本サイドの応援に熱中した(ユーゴから独立後はじめてのワールドカップ出場となったクロアチアとは民族団結の重みが違うと思うのだが・・・)。 この、"国家無視の日常(政治の無関心)"と"スポーツの場合は愛国者"のふたつの隔たりが不思議でならないのだ。



1998年6月20日 土曜日

SF映画(2)

SFは、大きく分けて、「宇宙旅行(&戦争)モノ」「近未来モノ」「コンタクト(交流)モノ」「邪悪宇宙人モノ」などのカテゴリーに分けられるが、全てに共通するのは、 SFXのすごさだ。映画自体が不出来でもSFXだけで、なんとか楽しめちゃうのは、他の種類の映画と異なる点で、SFの利点ではないだろうか。 次に、SFは、何しろ「サイエンス・フィクション」、とフィクションであることを声高に宣言しているのだから、極めて自由な表現が可能になる。 フィクションなんだから、"何でもアリなのだ"。非日常的な設定の中では、真理が見えやすく、だからSFは面白い媒体だ。

昨日の日記で近未来(ポスト地球破滅)を舞台にしたSFが好きなことを書いたが、もう一つ、好きなのが、コンタクト(交流モノ)。 つまり、地球外生命体との接触モノだが、これは、わたしのテーマと言って良い位置づけなのだ。 「未知との遭遇」を観てわたしの人生は変わったと言っても過言ではない。未知なるもの、自分と異なるものとの接触、交流を通して異なるものを認めるという発想は、この映画を観たことにより芽生えた。 均一であることを良しとする日本文化において、それまで、皆と違うというのは、"困った存在"だという扱いを受けてきたが、違うという事は、事実であり、排他される必要は無い(個性の認識と言い換えても良い)のだ、と映画からメッセージを受けた。 もうひとつ、「コンタクトもの」の名作中の名作は「ET」。これは、SFという表現手段を用いた心の交流がテーマだろう。地球上すべての人類が「ET」を観て感動できる心を持っていたなら、地球は、あと少しだけ平和になるだろうに。




1998年6月19日 金曜日

SF映画が好きだ

特に、近未来モノ、それも、舞台は地球上のものが良い。 昨夜の深夜枠で「ネメシス2」なる映画が放映されたので録画した。『近未来のロスアンジェルス。次第に能力を進化させるサイボーグに対して戦士ネメシスが最後の戦いを挑む』という内容。 タイトルが心地よい色合いだった以外には超B級映画であった。映画というよりテレビの特別番組だったのかもしれない。

ところで、わたしが近未来SFに心を奪われたのは、わたしが映画が好きになったのと時期を同じにする。始まりは小説だった。小説「渚にて」(ネビル・シュート)がそもそものきっかけだったのではないかと推測する。 その後、「人間がいっぱい」(ハリイ・ハリスン)…これは、後に「ソイレントグリーン」として映画化される、「日本沈没」(小松左京)、他たくさんのSF小説を読んだ。 映画では、「魚の出てきた日」、「猿の惑星」(これは舞台は近未来では無いが、テーマは近未来の地球)、等がわたしの映画はじめといったところだ。「ブレードランナー」も忘れられない存在だ。 全てに共通しているのが、愚かな人類が地球を破滅に追いやった後の我々の子孫の話しというところだ。こういうテーマが好きなのは、科学の発展を信じると同時に現代の人類を憂いでいるからなのだろうか。 わたしは、人類の存続はあと僅かだという事に疑いを抱いていなかったりもするのだ。


1998年6月18日 木曜日

CGIであそぶ。

先月確保したWWWサーバーはCGIが置けるので、いくつかの欠点(時々異常に重くなる、FTP出来ないことがあった、無料サイトなので突然なくなるかも・・・)はあるものの、CGI試行サイトとした。 Webからいくつかフリーウエアをもってきて試したが、「一番簡単」と称するものだけ、何故か動かない。不思議だ。
自分の好みにデザインできるBBSやチャットは作っていて楽しい。カラフルで多機能なCGIが一般的だが、わたしの好みは、限りなくシンプルな機能とモノトーンに近いデザイン。
色使いについては、わたしのページ全体に共通しているが、基本的に4色に限定している。色数を押さえた作りはミニマリストたる証ともいえる。


1998年6月17日 水曜日

Windows 98

日本語の製品版は予定どおり7月25日に発売するとMSは本日発表した。 従い、Win98をプリ・インストールしたPCも同日が発売日となる。 米国では、英語製品版の発売日6月25日を待たずにプリインストールされたPCが店頭に並んでいるとのことだが、日本ではそういうことは起きなさそうだ。
さて、Windows98のβ3版を使っている友人によると、Win98は、Win95より安定しているし、意外に軽い。ポップアップメニューのアニメーションが楽しい、エラーも出ないし、IE4ユーザには、抵抗ないのでは、と好意的な評価であった。 もっとも、わたしは IE4にも Win98にも興味がなく、いつかは、OSのアップグレードが必要になるとしても、当分先と考えていますがね。


1998年6月16日 火曜日

コードレス・マウス

前から興味のあったアイテムだったが、値段が高いこともあって、買ってなかったのだが、今日、PCサプライを買いにサクラヤにいった時につい衝動買いしてしまった。買ったのは、ビクター製のもので、コードレスとしては小型な方だ。 早速、試運転。長いこと試したかったので好奇心は大いに満たされた。そして、コードレスは便利だが、手に馴染んでるいつものマウスの方が更に良いということが分かった。


1998年6月14日 日曜日

Transvestite(TV)

先日、TVの人々のサイトを訪れる機会があった。 辞書によると、transvestiteは以下の様に定義されている。 『異性服装倒錯者。異性の服装をすることで性的満足を得ること』(研究社:新英和中辞典 1997 第九版)となっており、私の定義『異性の服装をすることに喜びを見出す者』とは異なる。 定義には「異性の服装を...」となっているが、現実には、女装を好む男性をさすだろう。研究社の辞書の定義は、彼らを性的異常者と決めており、私は、異議を唱えたいが、その論議はまたの機会としたい。
今回は、彼らの視点からの、少女の様な服装をまとうことに労力を費やす理由に注目した。 少なくとも、私の訪れたサイトの彼らは、性的満足を得ることを目的とはしていないようだ。彼らは、「男だというだけで、会社や社会で責任を押し付けられる。女なら甘えられるのに。」 「週末は女の服装をして女として過ごすことで精神の均衡をはかる。」としている。「女というだけで、責任を任せられる事がない。」という女性のフラストレーションと基本は同じ原因だ。バリバリ仕事したい人、のんびりしたい人、能動的な人、受動的な人、そういう差は極めて個人的なことなのに、どういう訳か、性別でロールを決めるのが現代社会なのだから、弊害がでて当然だ。
私はフェミニズムを信念としてきた。フェミニズムの浸透は人類の幸福に繋がると信じてきた。しかし、日本のマジョリティの女性を見ていると、アンチ・フェミニズムとしか思えない発言、態度が目立ち、 この国ではフェミニストが育つ土壌はないのかと思うことが多かった。でも、フェミニズムの根本原理は、性による決められているロールの排除にあるのだから、やはり、日本にもフェミニズムは必要なのだ。多くの女性、そして、おそらく、それ以上の数の男性が、自由になるために。


1998年6月13 土曜日

マイクロソフト、「MSNスタートページ」で portal争いに参戦

マイクロソフトのインターネット接続サービス「MSN(The Microsoft Network)」が12日、日本向けのトップページをリニューアルした。 「MSNスタートページ」と呼ばれるこのページでは、いくつかの新聞他のメディアと提携し、ニュース、天気予報、株価情報などの一覧、Yahoo! JAPANとの提携による、Yahoo!のカテゴリーをそのまま利用した検索などが盛り込まれている。 CNETのSnap!に始まるインターネットの入口(portal)をめぐる争いは、Yahoo!や Exciteのような検索サイト、さらにブラウザーメーカーのNetscapeとMicrosoftを巻き込んだものに発展するに至った。 Netscapeの場合と同じく、MSNスタートページも Internet Explorerを起動した時、標準で表示されるようになっている。

しかし、この争いは、イマイチ、ぴんと来ない。スタートページは、ユーザ各人が自分のニーズや好みに応じて設定するものだと私は考えるので、初期設定が、「msnスタートページ」であろうと、「Netscape−Excite ガイド」であろうと、 或いは、ハードメーカーが出荷時に設定した自社ページであろうと、ユーザがそのページを目にするのは、一回以下の可能性が高いのだ。 また、仮に横着なユーザが、スタートページの設定を初期設定のままにしたとしても、一体、どれだけのユーザが、ログインの都度、スタートページに注意を払うだろうか。 自分が設定したものでないのなら、余計、殆ど見ないのではなかろうか。直ちに、自分の必要としている情報を得る為にブックマーク先にワープするのではないだろうか。
こういう観点から、スタートページ争いは、ナンセンスに見える。また、msnは、マイクロソフトの中での超赤字部門でもあり、売却が検討されていたとも聞く。 すると、今回の「参戦」は、ますます不可解だ。



1998年6月12日 金曜日

映画「コンタクト」を観た

去年、封切り前から楽しみにしていたものだが、何しろ、出不精なもので、映画館にたどり着かないうちに上映は終了してしまい、とうとうビデオで鑑賞とあいなった次第。
この映画は、地球外生命体とのコンタクトを試みる科学者の話しだが、そこには、実にたくさんのテーマが盛り込まれている。フェミニズム、ポリティクス、キャピタリズム、哲学、科学vs.宗教、など。 宇宙物理学は、やはり、哲学的、且、宗教的になるというのは、現実社会も映画の中も同じで、思考神経への刺激が心地よい。 突然、陳腐としか思えない画面があらわれたりもしたが、思考回路の心地よさが停止するほどまでには至らない範囲であった。

尚、コンタクトができた先の星(VEGA)は、科学的に高度な発展をとげており、先方の技術を応用した空間移動機械を用いて地球から代表を送ることになる。選考インタビューで、「あちらでVEGA星人に会って一つだけ質問をするとしたら何と聞きますか」 との選考委員の問いに、主役であるところの科学者エリーは「How did you do that - 自滅を回避して発展してきた理由」と応えたところは、それまでの彼女の信念からは唐突だ。少しテーマを増やしすぎたきらいもあったかもしれない。



1998年6月10日 水曜日

アクセス 500ヒット

昨晩、ページのアクセスが500をヒットしているのに気づいた。 2ヶ月ちょっと前にひょんな事で始めたHP、そもそもは、極めて成り行きでアップしたのだった。いつかは、わたしの Web pageを、と思ってはいたが、あくまでも、"いつかは"という気持ちだった。 だから、WWWサーバの確保はしてあったものの、ちょっと、画像貼付け用、とかその程度の使い方しかしていなかった。それが、チャットなどを通じて話しているうちに、冗談からスタートしてしまった。 だから、内容も、ごく一部を除いては成り行きまかせであった。こんなサイトでも毎日アクセスが増えていくのは嬉しくも驚きでもあった。内容を増やして更新していくうちに、このサイトの方向づけも見えてきた様だ。 始めから、きちんと計画して構築していくのはスマートだが、こうして手作り作業を繰り返し乍ら、徐々に、出来上がっていく、というのも、モノ作りの一つの方法だと思った。 この方法には、「脅迫的催促」(つまり、「あれ、まぁだ〜」という民の声ですな)という励ましが不可欠だったが、その点、わたしは、多くの仲間のサポートに恵まれた。ネットという極めてデジタルな世界には、「人間」という存在が鮮やかであったことを ページ作りを通して認識した。


1998年6月9日 火曜日

AOLによるミラビリス社(ICQ)の買収終了

今朝、ネットワークにログインして一番に飛び込んできたのが、AOLによるICQのアクイジション。6月5日、ミラビリス社は287百万ドルでAOLに全資産の譲渡を行った、というニュース。

ミラビリス社の1998年6月8日付レター、及び AOLのプレス・リリースを要約すると、概略は以下のとおり。
ICQは、1996年11月にローンチ、以降、ユーザ数は順調に増加、現在の会員数12百万人以上、22日間で百万人のペースで新規ユーザの増加をみている。更なる安定した拡大のため、ミラビリス社はパートナーを探していたが、検討の結果、ICQの将来をシェアするには、インフラ、ノウハウともにAOL社が最適である、という結論に達し、今回の合意に至った。
一方、CompuServeを持つマルチブランドのAOL(総会員数14百万人)は、ICQのテクノロジーは、ビジネス拡大に寄与することは明白としている。更に、全世界に広がるICQのサブスクライバー網は、現在マーケットがアメリカ主体のAOLにとり大きなベネフィットとなる、とAOLのCOO、Bob Pittmanは語っている。
Mirabilis社の創設者である、S. Vigiser、Y. Goldfinger、A. Vardi、及び、Vardiの 父親の4人は、最低でもあと4年は同社に留まるというコミットメントが交わされて いるという。(約$90百万ずつ受け取る人々)
尚、ミラビリス社のオペレーション、運営ポリシー(現在無料で提供しているWEB サービスの継続)には何ら変更はないと、ミラビリス社はコメントしている。

今後の展開:さて、ユーザたる我々には、どんな影響が出るのだろうか?
AOLにとっては、全世界に広がるMirabilis社のsubscriberが強い魅力であることは明白であるが、具体的なビジネス・ストラテジーとの関連付けは見えてこない。
「現存するサービスの無償提供の継続」及び「Mirabilisは継続して独立したブランドでオペレートすること」が発表されている以上、以下ふたつのシナリオは消滅する。
1) ICQの有料化。
2) ICQはAOL会員のみに提供される。
   (既存するAOLのIMの位置づけとICQの関係についての疑問は残る)
従い、AOLの介入可能性は以下のような形が浮上してくるかと思われる。
1) マーケット特に欧州マーケットの拡大:AOLは、14百万人(AOL…12百万人+CompuServe…2百万人)の会員数を持つ全米一の規模をもつオンラインサービス会社であるが、そのマーケットは北米主体である。Mirabilisの会員の40%が集中しているという欧州マーケットの採り込み足がかりとする。
2)広告媒体:ICQは、デスクトップに常駐する。そこをビルボードとする、全世界12百万のビルボードである。
広告路線は避けられない様に思う。ネットワークにある広告にはいくつかのスタイルがある。アクセスした最初だけ、5〜10秒程度のメッセージが出るもの、画面を変える都度広告メッセージがポップアップするもの(ICQの場合、メッセージ送受信の都度?− Give me a break!!)、そして、広告常駐スタイルなどである。 もし、"最初のみ"以外のスタイルとなったら鬱陶しいなあ。課金のほうが、遥かにプリファラブルだ。



1998年6月8日 月曜日

ビートルズ 30年ぶり一日だけの復活

今年4月に亡くなった Linda McCartney(享年56)の追悼式がきょう8日、ロンドン市内の教会で行われる。 Paul(55)のほかにGeorge Harrison(54)Ringo Starr(57)も参列し、3人で「レット・イット・ビー」を歌う予定。元ビートルズの3人が公で歌うのは30年ぶりとなる。 (source=PointCast経由日刊スポーツ)
そういう訳で、私も、「Let It Be」(泣けてくる名曲だ)、そして、Paul MaCartneyの「Off the Ground」(私が一回だけ観たPaulとLindaのコンサートの時のフィーチャーCD!)で追悼に参加としました。



1998年6月6日 土曜日

妹尾河童著「少年H」

舞台美術家、イラスト、エッセイなど広い分野で活躍中の著者が自らの少年時代を回想して書いた小説だ。「H」の由来は、胸にイニシャル(本名=肇)の編み込まれた母親手作りのセーターを着ていたことから少年についたニックネーム。
幼少の頃から好奇心と正義感が人一倍強い子供であった「H」の話しは、始めのうちは面白かったが、途中から、第二次世界大戦勃発。あまりに悲しい話しで、気分が悪くなり読みつづけることが出来なくなり途中で長い間放置してしまった。 戦争は、想像を絶した社会で、毎日、死と隣り合わせが当たり前なのだ。そういう事は、知識としては知っているつもりだった。しかし、今まで、無邪気に遊んでいた小学生の子供が、大人の私を遥かに越えた目で死を理解する環境。人間という魔物による愚行が作り出した悲惨な社会だ。 戦争が終わり、突然様々な価値観が変貌をとげる。その時に「H」がつぶやいた言葉が読後こころに残った。「この戦争はいったいなんだったんや!」


1998年6月4日 木曜日

テガルス

電子メールとファックスの相互通信が可能になる「テガルス」というサービスの提供をNTTが準備中だそうだ。6月1日に当該サービスの認可を郵政省に申請、許可が下り次第開始とのこと。 e-mailからファクスへは、「相手のファクス番号@テガルスのドメイン名」で発信すると、テキストが画像に変換されて相手のファクスに届く。 ファクスからe-mailの場合は、「4桁の電気通信番号-サービスの識別番号-相手先のメールアドレス」で発信すると、添付ファイル(GIF)として配信されるとのこと。 これは、便利なサービスだ。ファクスしか持ってない相手との交信が、手軽に出来るようになる。また、自宅(インターネットとファクスは同じ回線使用)で、ネット中でも、同じ回線でファクスが受信できるし、外出先でも、モバイルでファクスの送受信が可能になる。 回線の種類を問わず、機種、場所を問わずにコミュニケーションが可能になってくる。 もっとも、この、ファクスという媒体自体が不便な存在なので、この"相互通信"というステージを経て、将来的には e-mailに統合されるのではないだろうか。更には、別のメディアになるのかもしれないが、通信の窓口が一本化されるということで、これは必須だ。 いずれにせよ、取り敢えずは「テガルス」実施が待ち遠しい。


1998年6月3日 水曜日

風邪を治す薬

東京地方は例年より一週間早く昨日入梅とのこと。いやな季節の始まりです。
急にに寒くなったせいか、風邪をひいてしまい、ますます気が滅入る。言い尽くされた事だが、人が月に行く時代に、何故風邪を治す薬が出来ないのか。 いまだ、対処療法のクスリでしのぎながら、結局は、自然治癒力に頼っているというレベルからは脱していない。 風邪治療というのは、そんなに高度なテクノロジーが必要なのだろうか。それとも、ドラッグストアの棚を埋め尽くしている「風邪薬」のマーケットを守るために、 意図的に開発に着手すらしない分野なのだろうか。なぜなら、現在売られている「風邪薬」は、対処療法であるからして、症状に応じて継続して、何回も購買される。 しかし、「治してしまう」薬は、一回売って完結してしまうので、マーケットの拡大につながらないからである。 つまり、治してしまうから、新たな購買力の開拓(風邪の伝染)すらしないという、メーカーにとっては魅力の無い商品だからではないだろうか。


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