東京不思議メモ・会社編
Updated: 26-Apr-1998
某社の「マナー集」での不思議発見(1): 態度
● 椅子の背にはもたれない …
じゃ、何のための背もたれなのか理解に苦しむ。肘掛けについての規定は無かった。
守られている率は低い。
約一名、椅子によりかからないおじさんが居る。そのヒトのワイシャツの後ろはいつもシワひとつない。どうも、服がシワになるのが嫌というのが椅子の背にもたれない理由らしく、規則を守る、という従順(?)な動機ではなさそうだ。
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座る時は拳ひとつ分脚をひらく …
膝をぴったりとつけてもいけないし、自然な角度をつけるのもいけないし、脚を組むのもダメ。拳ひとつ開くのがポイントだそうです。根拠についての説明は見当たらないが、どんなメリットがあるのだろうか。
某社の「マナー集」での不思議発見(2): 服装
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社内でサンダルを履いてはいけない … この「規則」のもっとも不思議な点は、まったく守られていない、というところである。
過半数を大きく上回る社員がサンダルを履いている。特に女子社員(一般職社員のことで女の社員という意味ではない)の場合靴を履いている者を見つけるのが難しい。
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腕まくりをしてはいけない … 冬の寒い日には比較的よく守られている規則だが、暑いときには、守られてない。
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文化・慣行における不思議発見(1): 叱り付ける
日本の会社組織に於いては、おとなは存在しない。
どんな人でも、一旦「上司」の気にさわる言動をとれば、人目をはばからないような叱責が飛ぶ。まるで、親が3歳の子供を叱るように。
"叱られる"ほうも心得たもので、3歳の子供の様にただおろおろしてみせたり、している。 ただうつむいて「あやまる」のみだ。自分のとった行動の背景、理由の説明をする努力すらしないのは、3歳児以下だ。 もっとも、歴代の首相すら海外に出かけては、「不幸な過去」に謝罪をしてまわる習慣を持つ国だから、 「あやまる」のを快感とする趣もあるのだろう。
文化・慣行における不思議発見(2): コミュニケーション
飲酒は日本の会社組織のなかで生き抜くには欠くことのできない技術のひとつだ。
重要なことは、会社の会議ではなく、夜、社外での酒の席で決まるからだ。
社員同士のコミュニケーションも、また定時後、つまり夜、酒の席で深められる。仕事が終わったら、 趣味など自分のプライベートな時間を楽しみたい人は、それだけで、落ちこぼれになる候補生となる。
更に、酒を飲めないヒト、時々いますよね。これは悲惨です。落ちこぼれない様、夜の席には出席するも、 まわりじゅう酔っぱらいで、自分はしらけるだけ。折角、趣味も打ち捨て、自分のプライベートの時間を削ってまで参加した夜の席も、 結局、コミュニケーション・ツールとしての位置付けをなさない事となる。
まとめ: 日本の会社組織で協調していくには、個人の趣味を捨て、飲酒訓練にはげむ事である。(;;)