|
20070802 thu
『ヘアースプレー』
誕生日プレゼントの一環としてのミュージカル鑑賞。出し物は2003年の初演以降つねに高い人気を保っている『ヘアースプレー』。わたしにとりミュージカルは、ふつうの会話がいきなり歌になってしまうという点が奇妙で特段の興味はないのだが、この誕生日プレゼントはくれた人のシュミ。ただし、こういう話題作は話のタネにもよいし、あまり長くないショウなので退屈せずに済んだ。いつもと違うことをするというのは、人生にたまには良い。
1962年のボルチモア。主人公のトレーシーはテレビに出て有名になることを夢見る太目の少女。親友ペニーと憧れのテレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出演したところ、トレーシーはその明るいキャラクターで一気に注目をあびる。それまで番組のアイドル的存在だったアンバーがトレーシーにあからさまな不快感を示したのは、アンバーのボーイフレンド、リンクがトレーシーに興味を示している事も原因のひとつだった。黒人の友達が「コリンズ・ショー」のスタジオに入場できなかったことを知って、トレーシーは「コリンズ・ショー」の番組内で人種差別に反対する抗議を行うが、その抗議デモは警察に知られ彼女は警察に逮捕されてしまう。そして、アンバーの母親が裏工作を行った結果、トレーシーの拘留期間は理不尽に長引き、彼女が留置されている間に番組のクイーン、ミス・ヘアスプレーを決める日になってしまった。アンバーは強敵トレーシーが居ないので安心していたが・・・ 1960年代初めの風俗カルチャーをバックグラウンドに、明るく正直者のトレーシーが自分を取り巻く環境を明るく変えていくといった話で。上質な音楽やライティングが楽しい。 http://hairspraythemusical.com/ 今日の食事:
今日の運動:
今日のボディー・モニター数値
15:52 8/3/2007
20070806 mon
『 とげ 』
家のなかではほんとうは素足であるきたい。足が暑がりなのでマーブルや板の床をじかに触れてひんやりとしたいのである。だからラグ(カーぺティング)は一切していない。しかし、我が家の床はあまり良いコンディションではなくて、素足であるくと足の裏に刺(とげ)が刺さることがある。だから、大抵はハウス・シューズかスリッパーズを履いている。ソックスだけの時もあるがこれは実は危険。
零時になったので寝ようとベッドルームに向かう途中で足の裏にちくりとした痛み。 あーあ、やっちゃったよ。 この時は暑かったので薄いソックスのみを履いていたのだが、当然のことながら十分な保護の役目は果たしていなかったという事である。 ソックスを脱ぎ足の裏の点検を行う。極細の刺が足のボールの脇に刺さっているのが見えるが先端は折れてしまっていて、つまみ出すことは出来ない。仕方ないのでミニ手術を行い無事に床の一部だった木片の成れの果てを摘出。おかげで寝るのが30分ほど遅くなったのだった。 *** 漢字では、「棘」と「刺」の両方があり、後者が正式な表記らしく、使い分けは特に無い様だが、わたしのイメージでは、棘はいばらのとげっぽく、刺は木のとげのように感じる。 とげ、日本語ではバラのとげ、木のとげ、草のとげもひとつの言葉「とげ」だが、英語では夫々が別。
刺のある話し方、という言い回しは英語も日本語も同様にあるが、英語の場合は thornやprickleのとげ。どの刺にもいい意味は無いのである。
08/08/2007 w
『大雨、竜巻、洪水』
水曜日の早朝、NY地方は強い風を伴った豪雨となった。ブルックリン郡では竜巻が起こり、セントラルパークでは1時間に1.7インチ(4.2cm)の降雨が記録された。 大雨は各地に洪水の被害を及ぼし、NY市(マンハッタン)では地下鉄が水びたしになりのろのろ運転になっていたが、ラッシュ時の大量運送は不可能と7AMごろに多くの路線が運行を一時休止した。朝の通勤の足を奪われた労働者は、バスやタクシーなどに殺到したが、陸路も道路の洪水があり渋滞。NY市の交通は麻痺状態となった。 わたしは仕事場がNJ州なので、地下鉄とは別の電車を利用する。こちらは洪水の被害がなくてダイヤは通常通りだったが、NJ経由でダウンタウンにアクセスしようとするマンハッタンのダウンタウンへの通勤客(NYC33丁目→NJ州Hoboken→乗り換え→NYダウンタウン)で電車は大混雑。冷房もきかないほどの人だった。 夕方のラッシュまでには大方のパブリック・トランスポーテーションはほぼ通常通りになったという。 NY市を麻痺させるのにテロなんか不要だ。大雨のひとつも降ればよい.... 今日の食事:
今日の運動:
今日のボディー・モニター数値
15:19 8/9/2007
08/12/2007 sun
『南ジャージーでの週末』
週末はNYCから約160マイルの南NJ州で過ごす。 金曜日の夕方出発して二泊三日。NJは海に面した細長い州なので対総面積比のコースト・ライン(海岸線)がおそらく米国の州のなかで最も多いのではと思われる。我々もビーチ三箇所のはしご。土曜日はSea Isle City (シー・アイル・シティー)とアヴァロン。シーアイルは大西洋に面したビーチで広い砂浜での散歩、日光浴、ビーチコーミング(潮干狩り)、海では水泳、ジェットスキー、フリスビーなどを楽しむ人でにぎわっていたが、ウエストポート(コネチカット)やロングビーチ(ロングアイランド)のような「有名」ビーチではないので人が多すぎて疲れるというほどではない。板張りのボードウォークは無く、代わりに砂浜の手前には舗装された長い道が並行してはしる。スケートに最適とおもったのも束の間「スケート、自転車、スケートボード禁止」のサインがしっかりたっていた。NJ州はこういうところが多いとのこと。夕方、大西洋に面した長さ1マイル(1.6km)の島アヴァロン(Avalon)に寄る。NJとは思えないこぎれいなリゾート・タウンでケープコッドみたいと同行者全員がおなじ感想。道の舗装がとてもなめらかなので、こんど出直してスケートしたい、という点も全員おなじ感想。
Avalonの近くの入り江で、サンセット・マニアとしてはかなり気に入った写真が撮れた。 カモメというのは木などで柱状のものがあると必ず天辺にとまりたがる習性があり面白い(写真向かって左の細い棒の先にとまりあたりを眺めている鳥)。 日曜日はデラウエア・ベイの無名のビーチを選んで行ったのでリラックスできて楽しめた。 観光客はひとりも居なくて、リーズナブルなサイズのビーチには現地のひとがのんびりと佇むのみ。デラウエア湾のビーチで、大西洋に面していないので海は湖のようになめらか。長閑(のどか)な午後を満喫。 天気は2日とも晴れ、気温は高すぎずパーフェクトな週末旅行だった。
08/13/2007 mon
『じゃがポックル』
たいへんな人気商品で空港では行列が出来ていたとのこと。 ほんとうのポテトを切って(ポテト粉から形成したのではなくて)揚げたものでところどころ皮がついているのが視覚的においしさを誘う。塩味もほど良いし、さくっとした食感も好ましく、人気なのも納得。 今日の食事:
今日の運動:
今日のボディー・モニター数値
21:17 8/15/2007 TITLE: イエロー・レンティル・スープ DATE: 08/20/2007 カフェテリアでは毎日2種類のスープが提供される。必ずという訳でもないが片方はベジタリアンという事が多い。 今日のメニューは、チキンクリーム・スープ(チキンストック)とイエロー・レンティル・スープ(野菜ストック)。 豆のスープの中でもレンティルはもっとも好ましいもの。ふつうのレンティルはブラウンでトマトベースにすることが多いが、イエローはその風味と色を生かしたのが良い。今日のものは、ポテト、セロリ、それから少しだけにんじんが入っていて明るい色調が見るからに食欲をさそう。実際に食べても美味。 *** どんよりした一日。時々小雨がぱらつき冴えない空模様だが、気温が16C程度と低くてその点はすごしやすいので一勝一敗の天気といったところ。 今日の食事:
今日の運動:
今日のボディー・モニター数値
13:22 8/21/2007 TITLE: 土砂降りの朝 DATE: 08/21/2007 出勤の時間どしゃぶりなので、いつもは歩いていく33丁目のNJ行き電車PATH TRAIN の駅(徒歩25分くらい)まで地下鉄で行った。自宅から最寄の地下鉄の駅までは徒歩3分くらいで、そこから2駅でNJ行き電車の駅。33丁目は地下道で繋がっているので、まったく濡れないで済む。 歩くのが下手らしくて、雨の日はパンツの裾、ふくらはぎのあたりから下が激しく濡れる。それも左足が特にそう。おなじ天気の時に一緒に歩く友人の脚は全然濡れないというのだから、明らかにわたしの歩き方のせいと分かる。そういう事情があり雨の日に外を歩くのは好きじゃないのだ。 今日は寒い。気温は最高で64F(18C)、最低気温は55F(13C)。 会社を出たときはほぼ最低気温で、小雨なこともあり実際の気温以下の感覚で寒いと感じた。暑がりのわたしが長袖の上着を着ていて平気だったのだから。観測史上で、この日いちばん寒かったのは1922年で11Cだったとのことなので、殆ど記録に近い。しかし、このまま秋になるというわけでもなくて、週末は90F以上(31Cくらい)になるらしいので、夏はしぶといのだ。 今日の食事:
今日の運動:
今日のボディー・モニター数値
23:19 8/23/2007 TITLE: ビッグ・アップル・ロール DATE: 08/25/2007
従来は7月末に開催していたのだが、暑いさかりで長距離スケートには向かないという意見が多かったこともあり、今年は一ヶ月ずらして8月末としたのだが、皮肉なことにこの週末だけは、それまでの涼しい日々が一転して、90度超(31C超)、且つ70%を超える高湿度という真夏とおなじ気象条件になった。まあ、降らないだけマシとしよう。 今年も全米から合計約200名のスケーターが集まりニューヨークを滑走。金曜日の夜はマンハッタン内をのんびりとスケート。タイムズスクエアが200名のスケーターで埋まった様子はちょっと壮観だったのだ。 TITLE: 茄子とポートベッロのパスタ
DATE: 08/26/2007
おいしいパスタが食べたくなった時は自作ディナーにかぎる。ソースはよく熟したトマトを使ってスクラッチから作るのが好みだが、時間が無い時は瓶入りのパスタソースを使う。 FARMERS' MARKETにて食材を調達。本日のメイン野菜はインゲンと茄子。それに冷蔵庫既存のポートベッロ、DE CECCO の瓶入りパスタソース。 パスタは何にしようかと在庫を眺め、フェトチーネを選択。 ナスは2cm四方の角切りにしてオリーブオイルで軽くソテー。おなじようなサイズに切ってマイクロウエーブしたポートベッロとともにパスタソースに投入。 フェトチーネは半分に折ったものを(長いままだと鍋に入らない)12分くらいゆでて一旦ざるにあけて水分を切った後で鍋に戻してソースと混ぜる。 付け合せは、あたたかいライスサラダ(ライス、ズッキーニ、ブロッコリ)とインゲン。 インゲンは蒸して数本を付け合せに皿に盛った残りは大きなボウルにいれてサラダ感覚で食べる。 どれもおいしくて満足のサンデー・ディナーとなった。 今日の食事:
今日の運動:
今日のボディー・モニター数値
22:15 8/27/2007 TITLE: 妄想:皆既月蝕
DATE: 08/28/2007
今年2回目の皆既月蝕は、米国東部の場合早朝になるので始まりの部分のみ観測可能な時間帯となる。 事前にチェックした天気予報では雲のカバー率が13%と良い感じだったのだが、5AMに起きて外をみたところ西の空の水平線近くはしっかり雲に覆われていて月の存在は確認できなかった。 夜明けの月蝕なんてクールなので期待していたのだががっかり。そして二度寝でぐっすり。 写真は月蝕の類似イメージ。実はゆで卵とプラムトマト。サイズも形も殆ど同じで並べてみたら色違いの紅白卵みたい。観る事のできなかった天体ショウのかわりに火星と月のニアミス妄想の後はサラダにして胃袋に格納。 今日の食事:
今日の運動:
今日のボディー・モニター数値
23:06 8/28/2007 TITLE: 電車で13時間、モントリオールへ
DATE: 08/30/2007
レイバー・デイ・ウィークエンドを利用してカナダ旅行。移動手段として今回は列車の旅を選択。 アムトラックは NY Pen Station から定刻どおり発車。 車内では、持参の弁当を食べたり、持参音楽をきいたり映画(10本をThinkpadのHDDにコピーして持ってきた)を観たりして楽しく過ごす。 車窓から良い景色を見ながらの食事は格別。 5時半、出発から約9時間でようやく国境。従来USAからカナダへの入国は殆どフリーパスに近いものだったのに最近はやたら詳しい手続きを実施する。電車の中にカナダの国境管理官が乗ってきて乗客ひとりひとりに質問(結構長い)をしていくのだから大変な時間を要する。なんとすべてが終了して再び電車が動き出したのは8PM、2時間半を要したのであった。国境からモントリオールまでは1時間半。9時20分に到着。予定では6:15PMだったので3時間遅れということになる。電車の旅も悪くないね、と話していたのだが、この時間のかかり方ではひどすぎて「2度とカナダへの電車の旅はやめよう」に変わった。なにしろ車だったらNYCからモントリオールまで道がすいていれば6時間程度で着くという距離なのだから13時間は長すぎ。 モントリオールの駅から徒歩で30分くらいでホテル。遅いのでシャワーを浴びて本日はおしまい。 今日の食事:
今日の運動:
今日のボディー・モニター数値
21:07 9/4/2007 TITLE: モントリオール/ ケベック・シティー DATE: 08/31/2007
モントリオールは17世紀にフランスの植民地として作られたVille-Marie(マリーの町)から発展したものでカナダで二番目に大きな街。山(モン・ロワイヤル=ロイヤル山)とセントローレンス川にはさまれた都会。新市街には近代的な大きな建築物が、旧市街はヨーロッパの町の雰囲気がたっぷりの石造りの小さな建物が並び、川べりには港町なので大きな桟橋と船と倉庫、更に公園や散歩道、また山にも公園が広がり、モントリオールはいくつもの顔を持つ。商業、金融、更に交通の要所でもある。 天気は快晴、気温は20度くらいと最高。車道も歩道も広く更に随所に広場があり空間が有効にあしらわれている。どこにも花があふれていて美しい。まるでヨーロッパの町にいるような旧市街をぬけてセント・ローレンス川に出て川辺を散歩。ランチは川べりの公園で。 町の道路標識や各種案内はフランス語が多いが英語併記の場合が多いし、人々は英語も流暢に話す場合が殆どなのであまり外国という感じは無い。お金も米ドルがそのまま通じるし(お釣りはカナダ$になる)。 夕方のバスでモントリオールから3時間半、ケベック・シティーへ。ケベック・シティーのケベック・パレ駅舎はお城のようなデザイン。 ケベックシティーはケベック州の州都。1608年にフランスが来て砦をつくり以降1763年にリ講和会議でイギリスの植民地となるまでフランスから多くの入植者を受け入れた。外から攻めにくいように高い丘の上に作られた街。駅(列車の駅とバスのターミナルは隣接している)は丘の下にあるので、そこから坂道を30分ほどあるいて登り町の中心部にあるホテル・デルタにチェックイン。だいぶ北に位置しているが意外に気温は低くなく多分摂氏15度か10度くらい。
部屋に荷物を置いて町に出る。ホテルのすぐそばがケベック議事堂でこれがまるで宮殿のようなつくり。前庭にある噴水とともにイルミネーションが美しい。そのあと近くにある城壁の門をくぐり旧市街へ。ケベック市の旧市街はぐるりと城壁でかこまれているのだ。旧市街は石を積み上げた建物が並びそれぞれは趣向を凝らした看板がかかりザルツブルグかあるいはスイスの田舎町を思わせる。どこにもゴミがおちていなくてきれいで清潔。旧市街はセントローレンス川を見下ろす崖で終わるがそこに辺りを威圧する大きくて立派で美しい建造物がある。これは現在はフェアモント・ホテルとなっているかつてのお城、シャトー・フロンテナック。中に入りロビーを見物。立派だがヴェルサイユのような絢爛豪華で贅沢を追及するというものではなくて、外観も内部もバンフのスプリングス・ホテルのような重厚なつくり。その後はふたたび旧市街をぶらぶらして11時近くに部屋に戻る ケベック・シティー泊。(Delta Quebec)
BLOTTER は英語で吸取紙のこと。
Other stories in this section |
Copyright © 2007
Lunar Magic
All Rights Reserved. |