『イエスタディ』

Yesterday (2019) UK 1hr. 56min.



売れないミュージシャンの主人公が、交通事故に遭遇して病院で目覚めたのは、自分がかつて存在しなかった別のタイムラインだったと知る。そこでは、彼はビートルズを思い出すことができる地球上の唯一の人だったのだ。音楽、名声、友情、愛情、自分の夢といった人生に大切なものが何かをテーマにしたファンタジー。

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売れないミュージッシャンのジャックはマネージャー兼ローディーで幼馴染のエリーと将来の大スターを目指しあちこちでのギグにせいをだしているのだが、なかなか観客に受けることがなかった。そんなある日、失意のジャックが自転車で帰宅途中、世界中が12秒間だけ大停電になり、真っ暗闇でジャックは交通事故に巻き込まれてしまう。

病院で目を覚ましたジャック。幸い命には別状なく、ほどなく退院、友人たちがお祝いの席を設けてくれて、そこでギターがプレゼントされた。ジャックが弾き語りしたのはビートルズの「イエスタディ」。 友人たちは目に涙をためて感動しながら「誰の曲?」と尋ねる。最初はからかわれているのかと思ったジャックだが、じきに自分は停電と事故でビートルズが存在しない世界にワープしたことを知る。

数々のビートルズの名曲はジャックのオリジナルとして発表され、世間から注目されるようになる。エド・シーハンの前座をつとめるようになったことからアメリカの敏腕音楽プロデユーサーの目にとまり、彼女のプロモーションによりジャックは全世界で大人気のミュージッシャンとなっていく。

人気が出て名声を得るようになればなるほど、ジャックは、他人の作った音楽を自作と偽っていることの重圧に押しつぶされそうになってきた。また、エリーへの自分の気持ちをきちんと伝えていないことにも耐えられなくなってきていた。
Wembley Stadium(ロンドン北東部に位置するサッカー用スタジアムだが、サッカー以外に音楽コンサートにも利用されている)でのエド・シーハンのコンサートにゲスト出演したジャックは、そこで、彼の心の声に正直に耳を傾け、音楽の作者についてと、エリーへの思いを何万人もの観客を前に話した・・・

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主人公ジャック・マリクの歌うシーンは吹き替えではなくて全て俳優ヒメッシュ・パテル自身によるとのこと。ポール風の甘い歌声がなかなか良い。

随所に使われているビートルズの名曲の歌詞はちゃんとストーリーに合わせてあり、こったミュージックビデオという見方もできるかも。

幸せとは、自分の心の声に正直に生きること。

観終わった後、楽しい気持ちになれる映画。

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主な出演者:
Himesh Patel ... Jack Malik
Lily James ... Ellie Appleton
Sophia Di Martino ... Carol
Ellise Chappell ... Lucy
Kate McKinnon ... Debra Hammer
Ed Sheeran ... Ed Sheeran
Robert Carlyle ... John Lennon (uncredited)

Director: Danny Boyle


(10NOV19)


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