『 ユニバーサル・ソルジャー:ザ・リターン 』

Universal Soldier: The Return (1999) U.S.A. 1hr. 22min.



1992年ローランド・エメリッヒ監督作品『 ユニバーサル・ソルジャー 』の続編。

前作では、ユニバーサル・ソルジャーに改造されていた LUC(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)は、今は、新たな「ユニソル2500」プロジェクトの開発サイドで働いていた。 ユニソル2500は S.E.T.H.という超スーパー・コンピュータにより管理され、LUCの何倍もの筋力を持つ新しいユニソル達が脳にコントロール用のチップを埋め込み製造されていた。 LUCも、元ユニソルという経験を買われテクニカル・エクスパートとしてプロジェクトの重要な役割をにない夜は住み心地の良い家でくつろぐといった生活を送っていたのだ。
ところが、ある日、このプロジェクトが凍結されることになり、それを知ったコンピュータ S.E.T.H.は反乱を起こす。 何しろ、政府の肝いりプロジェクトで開発していた高性能サイボーグ達だから軍隊ですら歯が立たない。 そこで、ヴァンダムが大活躍することになる。 サイボーグ開発本部に侵入したネットワーク局の女性キャスターが主人公と一緒にチェース劇に巻き込まれていく、という前作を忠実に守った展開が繰り広げられる。

前作で、自分がユニソルにされてしまったことで苦しむルークが、数年後には開発チームの核で働いているというのがこの映画で一番イロジカルな点で終始気になった。
コンピュータが反乱を起こすところは、ガラス越しのコンピュータ・アイが人間の会話を聞いているというところまで『2001年宇宙の旅』とそっくり。コンピュータの“目”となるガラス部分の形まで同じで白ける。 アクション・シーンは豊富だが、全体的に話がばらばらで、ストーリー性はかなり弱い。編集が未完のまま公開してしまった作品、といった印象を受けた。 ヴァンダムが終始フル着衣のままであったのは彼の映画としてはめずらしい。

不死身のユニソル、ロメオ役のプロレスラーのビル・ゴールドバーグのコミカルな設定が辛うじて映画の進行を盛り上げていた。 他の出演者は、ユニソルに変身後の S.E.T.H.に Michael Jai White(Universal Soldier、SPAWN)、 ネットワークTVのキャスター、 エリンにハイジ・シャンツ(Truman Show、Kiss the Girls、セブン)など。
スタントとして数多くの映画に出演している Mic Rodgersの初監督作品。(10/02/99)

dir: Mic Rodgers


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