19世紀末のニューヨーク。科学者のアレクサンダーは強盗に殺されてしまったガールフレンドの運命を変えようとタイムマシンをつくる。 4年後にタイムマシンが完成、彼女が殺された日に戻り、殺された公園には行かないで街に誘い出した。ところが、街で馬車の事故にあい彼女はやはり死んでしまう。

過去を変えることは出来ないのか、アレクサンダーはその答えは未来にあるとして800,000年先に飛ぶ。800,000年後の世界では、人類は地上に住むイーロイ人と地底に住むモーロックに分かれて進化していた・・・

HG ウエルズ原作、1960年に映画化された SFクラシック『タイムマシーン』のリメイク。

超低予算だったオリジナルと比べると、今回の作品ははハイテク技術の進歩も含めてビジュアル面では比較にならないのは言うまでもない。 特に、主人公が時間旅行をするシークエンスではマネキン・チェンジをはじめオリジナルと同じカメラアングルを採用していて、CGを使ったリメイク版は映像の美しさが際立つ。 しかし、科学者がタイムとラベルをする動機、800千年後の人類などが、オリジナルとは異なった設定となっており、原作者 H.G. Wells の曾孫が監督したリメイクはふやけたラブストーリーに仕上がっている。

リメイクはオリジナルを絶対に超えることは無いという原則の典型。

主な出演者：
Guy Pearce ・・・ Alexander Hartdegen
Jeremy Irons ・・・ Uber-Morlock
Samantha Mumba ・・・ Mara
　
dir: Simon Wells