『 スカーレット・レター 』

Scarlet Letter, The  (1995) U.S.A. 2hr. 15min.



17世紀の米国東部、禁欲的な生活を送る清教徒のコロニーでは情熱は最大の罪だった。

1660年、米国東部マサチューセッツ州のベイ・コロニーでは英国から移住してきたピューリタン(清教徒)が開拓をすすめ、対立していた先住民族のアルゴンキン族(北米に住むネイティブ・アメリカン)とは休戦状態となっていた。 へスター(デミ・ムーア)は夫より一足先に英国からやってきて住居の手配などの準備を行っていたが、地区の牧師アーサー(ゲーリー・オールドマン)に強く惹かれてしまう。 そして彼もまた同じ思いだったのだ。しかし禁欲を善しとするピューリタンにとり不貞は重罪である。 ふたりは辛うじて理性で欲望を抑えていた。 しかし、ある日、へスターの夫の乗った船がアルゴンキン族に襲われて乗員全員の生存は絶望的という知らせた届いた。 その夜、ふたりは愛を成就させる。そして子供が生まれた。

へスターは裁判にかけられる。 父親の名前を言わないへスターに下された判決は姦通罪。 刑罰として一生「A」(Adultery…姦通罪)の緋文字(Scarlet Letter)を胸につけ続けるというものだった。

一年後、死んだと思っていたへスターの夫ロジャー(ロバート・デュバル)がアルゴンキン族と共にコロニーに現れた。 彼は妻の相手をさがして復讐しようと画策する。彼が思いついたのは魔女狩りを利用することだった・・・

オールドマンの数少ないキレないし悪役でもないという映画。こういうオールドマンも良い。

米作家ナサニエル・ホーソンの原作の映画化。 英国人の監督、英国人のオールドマン主演と英国からの移民映画の雰囲気が出ている。

dir: Roland Joffe

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