1940年代から1950年代にかけて活躍した米国人前衛芸術家ジャクソン・ポロック（1912-1956）の伝記的映画。

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ポロックはアルコールに溺れながらも彼のプロデｭーサーでありマネージャーでありスーパーバイザーであり自身も画家である妻リー・クラズナーのサポートによりその天才的な才能をキャンバスに表現していく。 リー・クラズナーと出会った頃のポロックの画風はキュービズムを主体としたものだったが、徐々により自由な表現に発展し、ついに絵の具を垂らすという独自の画法を編み出した。 ライフ・マガジンに特集記事が掲載され彼の絵画は一気に世の中に認められることとなった。しかし、彼の破滅的且つアルコールに依存する生活は改善することが無く彼の人生は悲劇的な結末を迎えることになる・・・

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かなり見ごたえのある映画。普通の自叙伝とちがうのは画家の内面的な苦悩が表現されているからで、ポラック役のエド・ハリスと彼の最大の理解者であるクラズナー役のマーシャ・ゲイ・ハーデンのとぎすまされた演技により画家の魂が語りかけるような極めてスリリングな映画になった。

エド・ハリスは映画製作にあたり、それらしく絵筆を動かせるように練習を重ねたとのことで、ペインティング・シーンは様になっている。 エド・ハリスもなかなかの熱演だがなんと言ってもマーシャ・ゲイ・ハーデンが良い。彼女は本作品で第73回アカデミー賞（2001）助演女優賞を受賞している。

エド・ハリス初監督作品。

主な出演者：
Ed Harris　…　Jackson Pollock
Marcia Gay Harden　…　Lee Krasner
Amy Madigan　…　Peggy Guggenheim
Jennifer Connelly　…　Ruth Klingman
　

dir: Ed Harris