『 私の愛情の対象 』

Object of My Affection, The (1998) U.S.A. 1hr. 52min.



ゲイの男性をルームメートにしたが、いつしか恋愛感情を感じてしまう女性の話。

ニナ(ジェニファー・アニストン)はニューヨークで働くソーシャル・ワーカー。長くつきあっているボーイフレンドがいるが最近しっくりこないのを感じていた。 ある日パーティーで出会った小学校教師のジョージ(ポール・ラッド)が同棲中のゲイの恋人から突然の別れ話を持ち掛けられ困惑しているのをみて、自分のアパートにルーム・メートとして迎えるインバイトをする。 二人は大変に気が合い、深い友情が育まれて行くが・・・

脚本が良く書けており、ゲイ、未婚の母、マイノリティー、など世の中の一般的な通常カテゴリーからは少しはみ出しているけれど、皆、主張できる個性を持ち、愛すべき登場人物達のキャラクターが実に生き生きとしている。
人はみんな夫々の個性があるだから皆、自分独自の人生を歩んで、自分の自由な魂に正直に従って夫々の幸福を見つけるのだ、というとっても後味が良い映画だった。

ジェニファー・アニストンが、ピクチャー・パーフェクトの時と同様に悩みながらも挫けない女性の役がぴったりとあっていて可愛らしかった。 ポール・ラッドはキュートなだけでなく優しいが輝いている。スティーブン・マコーリーの人気小説の映画化。

dir: Nicholas Hytner