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『 マイ・プライベート・アイダホ 』

My Own Private Idaho (1991) USA 1hr. 44min.



ポートランドでストリート生活をしている2人の親友が自己発見の旅に出て、思わぬ展開になったが人生を経験していくという青春ロードムービー。

マイク・ウォーターズ(River Phoenix)はポートランドの路上生活者。孤児で、またナルコレプシー、何処でもいつでも殆どどんな状況でも眠りに落ちてしまうという難病を持っている。生き残るために男娼として収入を得ている。親友は、少し年上のスコット・フェイバー(Keanu Reeves)。ポートランド市長の息子で金持ちの家庭出身でありながら、親と自身の背景に反抗して路上生活を選んだものの、将来は大金持ちになることがわかっている。

彼らは自己発見のための旅に出る。まずはマイクの故郷であるアイダホへ。そして旅は米国内に止まらず欧州へも。そこでマイクは彼の生物学的母親を見つける必要性に駆り立てられ、イタリアで時間を過ごすが、しかし、そこでマイクが経験したのは彼が望んでいたものではなかった。

数年後、スコットは父から莫大な財産と権力を相続してメインストリームの社会に加わり、旧友との時間はなくなった・・・

シェークスピアの『ヘンリー四世 第1部』『ヘンリー四世 第2部』『ヘンリー五世』の三つの戯曲を原作としているとのことで、キアヌーのセリフが舞台風なのは、そういう背景からなのかもしれない。

キアヌー・リーブスの人間離れした圧倒的な美しさ。これは、しかし一方で、彼にとり役柄が限定されてしまうという諸刃の剣だなあと思える。

リバー・フェニックスの壊れやすそうな若者という演技とキアヌー・リーヴスの美しさの映画。


dir: Gus Van Sant



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