『 マイティー・ジョー 』

Mighty Joe Young (1998) USA、1hr. 54min.



ジル(シャーリーズ・セロン)はアフリカ育ち。 ジャングルでゴリラを研究している動物学者の母親ルースと一緒にアフリカの小さな村に暮らしていた。 ある日、ルースとジョーの母ゴリラは森にやってきた密猟者の凶弾に倒れ、ジルとジョーは同時に孤児となってしまったのだ。

12年後、体長5メートルに成長したジョーは体のサイズは普通よりちょっと大きいけれど、ジルとかくれんぼうをするのが何より好きな心優しいゴリラなのだ。 研究の為アフリカに来ていた動物学者グレッグ(ビル・パクストン)は偶然ジョーと遭遇し、すっかり魅了される。 ジョーの後をつけていくと、仲良くジョーと遊ぶジルに出会い、ジルにも魅了される。 グレッグは、密猟者に脅かされることなく、平和に暮らすためにカリフォルニアの動物特別保護地区にジョーを移す事を提案する。 ジルは悩んだ末、アメリカ行きの決意をするのだった。

ジョーはカリフォルニアにある保護地区での生活に適応し、保護区のルーベン博士と遊ぶ様に迄なりジルを喜ばせる。 しかし、平和な日々は続かない。 テレビで紹介された保護地区にやってきた5メートルのゴリラを見ているひとりが、かつててジョーとジルの母親を殺害した密猟者ストラッサーだった。 彼は、ジョーで一儲けすることを思い付き保護区にやって来て、ルースの知人と嘘をつきジルに近づく。 一方、ジョーは自分の母親を殺したストラッサーのことを見て心を乱され暴れた為に檻に閉じ込められてしまう。 ジルはストラッサーがジョーを他の場所に移すという提案に心を動かされる。 ある夜、グレッグやルーベン博士の助けを借りてジョーを檻から出し、トラックに乗せる。 本当はジョーを売り飛ばそうと計画しているストラッサーと共にトラックに乗り込むジル・・・

リック・ベイカー製作によるジョーはリアリスティック。 とても活き活きとしていて作り物であることをつい忘れてしまいそう。 ビル・パクストンは、『ツイスター』、『タイタニック』と似た役が続き、ほんとうに冒険家なのではと錯覚してしまう。 『ディアボロス』(Devil's Advocate)では悪魔に乗り移られた妻を熱演したシャーリーズ・セロン、始めての主役ロールです。

ゴリラのジョーは平和に暮らしたかっただけなのに、普通とちょっと違う5メートルというサイズゆえになかなか安住出来ない。 ディズニーだから最後はハッピーエンドだとは分かっていても、はらはらしました。 心を打たれる場面も多く、期待を大いに上回った感動作品でした。 (05/22/99)

dir: Ron Underwood


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