『 ミッション・インポシブル II 』(M:i-2)

Mission: Impossible II  (2000) U.S.A. 2hr. 3min.



テレビ・シリーズ『ミッション:インポッシブル(スパイ大作戦)』の映画化第二弾。 今回の任務は、細菌兵器とその解毒剤を入手する事。娯楽度満点のアクション作品。

ヴァケーションでロック・クライミング中のイーサン・ハント(トム・クルーズ)のところにヘリコプターがやって来た。 ヘリコプターの落としていった小型ロケット型筒には次の任務を説明するためのサングラス式の映像リーダーが入っていた。 もちろんサングラスは説明が終わったあと自動的に消滅する。

今回のミッションはドイツの製薬会社が密かに開発した細菌兵器とその解毒剤を盗み出すこと。 その細菌は感染したら30時間で死にいたるという強力なものだ。 細菌は金目当てで細菌を狙っている強奪グループにより持ち去られてしまったのだ。 IMF(Impossible Mission Force)チーフ(アンソニー・ホプキンス)は、プロフェッショナル泥棒のナイア(サンディ・ニュートン)をパートナーとする様に指令した。

ナイアをパートナーとしてリクルートする指令の真の目的は彼女の泥棒としての腕前ではなかった。 彼女は強奪団のリーダー、アンブローズ(Dougray Scott)の元恋人だったからだった。 盗んだ細菌を格納してあるグループの本部は堅牢な要塞のような作りで難攻不落かに見えたが、そこに彼女を潜入させて内情を探るためであった。 ナイアをリクルートしているうちに彼女を愛するようになっていたハントは彼女の役割を知り苦悩する。

しかし選択肢はない。GPSで居場所は常にトレースされながら彼女は貴重な情報をIMFに送り出した。 でも、ハントに化けた変装の名人アンブローズによりナイアの正体はアンブローズに知れる事となる・・・

ハイテック機器を駆使したスパイ合戦、次から次へと登場するアクションと息をつく間もない展開。 特に、後半に展開するオートバイ・チェースのシーンは最高。 逆ウィリー(前輪だけで走る)というのが実際に可能なのかどうかは分からないが、そういうレベルの映画ではないし、例えば顔は進行方向のままバックミラーを見ながら後ろから来る追手に対するガン・ショットなど非現実的だけど楽しいアクションが沢山登場する。
アクションのほかにもイーサン・ハントの愛する相手に関する心の葛藤なども盛り込んである超娯楽作品。

主演とプロデュースのトム・クルーズは、スタントを使わず全部自分がアクション・シーンを行ったとインタビューで答えていた。 冒頭のロック・クライミングのシーンは合成は出来るだけせずに実写主体とし、ワイヤーを消す程度にしたとの事。

dir: John Woo
(09/03/00)

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