『ジョン・ウィック:パラベラム』

John Wick: Chapter 3 - Parabellum (2019) USA 2hr. 11min.



キアヌ・リーブスが伝説の元殺し屋に扮し、銃とカンフーを融合させた「ガン・フー」や車とカンフーを合わせた「カー・フー」など、これまでにないアクション要素を盛り込みヒットした「ジョン・ウィック」シリーズの第3弾。

愛犬の仇を討つため84人を殺したジョンは、今回の作品でも大暴れする。

舞台は前2作同様にニューヨーク市、それに今回はモロッコも。

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国際暗殺者ギルドのメンバーであるハイテーブルを殺したジョン・ウィックには、14百万ドルの賞金がかけられたので、どこへ行っても賞金稼ぎの殺人者たちの標的となり逃亡の身となった。雨のニューヨーク市を逃げるも追っ手っとの戦いで傷だらけになってしまう。

怪我だらけになったジョンは、顔見知りのドクターに応急手当てをしてもらい、かつて「血の契約」を交わしたソフィアに助けを求めるためカサブランカへ向かう。ソフィアはコンチネンタル・ホテル・カサブランカの支配人になっていたのだ。ソフィアの口利きで組織の有力者に会い、追放処分を撤回できる可能性としてウィンストンの殺害を示唆された。そのためにジョンは再びニューヨークに戻り、コンチネンタル・ホテルに乗り込む・・・

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監督のチャド・スタエルスキーは映画『マトリックス』で キアヌー・リーブスのスタントダブルだった人。本作で謎の存在の男ボワリー・キングを演じるローレンス・フィッシュバーンはMatrixではモーフィアス、それにネオキアヌ、さらに、大怪我を負ったジョンが行くチャイナタウンにあるドクターはマトリックスではキーメーカーだったのだから、Matrixの仮想現実世界が拡張しているのではというイメージになる。意図的にマトリックスをちらつかしているのだろう。

決め手はキアヌのこの台詞。 "Guns. Lots of guns." マトリックスではタンク(オペレーター)に、JW3ではシャロン(ホテルのコンシェルジュ)に向けてのライン。

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"ガン・フー"(銃撃アクションとカンフーの融合)に加え、そして今回はナイフー(ナイフとカンフー)、さらに、NYの街を馬に乗って走りながら相手を狙撃するキアヌ、そして、ヴェラザノ橋(NY市のブルックリン区とスタッテンアイランド区にかかる2階建橋)でのオートバイ・チェイスなどスーパー・アクションの連続がが最高に楽しめる。

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ストーリーは有ることは有るのだが、それは、見せ場を盛り上げるための二次的なもので、メインはアクション。
B級のストーリーだが、A級のアドレナリン・ラッシュのアクション・パックにより映画全体が引き上げられている。

人気コミックの映画化でもないし既存作のリメイクでもない、アクション好きの仲間たちがアイディアを出しあって作ったオリジナル作品は、アクション映画に新たなジャンルを作った。

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『JW』は、『ワイルド・スピード』(The Fast and the Furious)のようにシリーズとなり何作も続くことになりそう。

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主な出演者:
Keanu Reeves ... John Wick
Halle Berry ... Sofia
Ian McShane ... Winston
Laurence Fishburne ... Bowery King
Mark Dacascos ... Zero
Asia Kate Dillon ... The Adjudicator
Lance Reddick ... Charon
Anjelica Huston ... The Director

Director: Chad Stahelski


(16OCT19)


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