『 ファイトクラブ 』

Fight Club (1999) U.S.A. 2hr. 19min.



ファイトクラブ、そこでは人々が互いを殴り合うという秘密クラブだった。 しかしその組織は単なる社交クラブだけではなくなっていった。

主人公(エドワード・ノートン)は大手自動車会社に勤める普通の会社員。 しかし、最近は重度の睡眠不足に悩まされておりセラピーに通っていた。 もっと重症の人の悩みを聞くと自分はまだ良いと安心する事から様々な集団セラピーをはしごするセラピー中毒症状となっていた。 ところが、同じようにあちこちのセラピーに現れるマーラ(ヘレン・ボーナム・カーター)を知り彼の束の間の癒しも終わりとなる。 ある日、出張で乗った飛行機で隣に乗り合わせた奇妙な石鹸売りタイラー(ブラッド・ピット)と知り合う。 出張から戻ると、家具を買い揃え居心地の良い部屋を作っていた引っ越したばかりのアパートがこなごなに爆破されてしまっていることを知る。 行き場が無いので仕方なくタイラーに連絡すると彼の処に住んで良いという。その代わり自分の事をおもいっきり殴れと言う。 そうしてファイトクラブが出来上がった。互いを殴りあうことのみを目的とし勝敗は関係ない。 秘密厳守の厳しい戒律があった。ところが最初はふたりだけだったクラブはメンバーも何時の間にか増え、タイラーにより危険な組織に変わっていく。

最後までみるとなるほどと納得するのだが、そこに至るまでに暴力シーンの連続で観ていて全く楽しくない。 話があまりに現実離れしているので暴力もイマイチ実感が伴わないではいるものの気分はかなり悪い。 導入部はかなり面白い。真中の部分が気分悪く、最後の一分は再び良い。


dir: David Fincher
(31DEC00)