28年前、ヨハネスブルグ（南アフリカ）上空に突如として巨大な宇宙船が出現、異星人が難民となりヨハネスブルグに住みはじめた。

異星人は百万人を越す人口になっていた。最初は歓迎し地球人との共存を目指していた現地の政府だが、いまやディストリクト９（Ｄ９）と呼ばれるスラム街のような異星人居住地区に隔離して管理している。 異星人は自分の星に帰りたがっているのだが、地球人は異星人の進んだテクノロジーを利用したいために、彼らを隔離して武力で弾圧し帰さないようにしているのだった。

MNU（Multi-National United）という多国籍管理組織の管理者である主人公はD9を定期的に見回り、異星人たちから必要な署名をとりよせたり、さまざまな手続きを行っていた。ある日、異星人が作っていたバイオ科学燃料をうっかり浴びてしまったことから彼はエイリアンに変容しはじめ、まず手が彼らとおなじようなロブスターのツメ状態になってしまい、人間社会から疎外されるのみならず追われる事になる。そんな彼を助けようと手を差し伸べたのは異星人だった・・・

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ヨハネスブルグの空に巨大な宇宙船が浮いているという突飛な設定だが、話の内容は地球的な人種・政治・飢餓問題を扱ったもので、斬新なセッティング、ビビッドなモキュメンタリー・スタイルの部分、アクション等なかなか面白く見ごたえのある作品に仕上がっていた。

主な出演者：
Sharlto Copley ... Wikus Van De Merwe （MNUの管理者）

dir: Neill Blomkamp with Peter Jackson (The Lord of the Rings) as Producer